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【天界編開始!】黄昏のウェルガリア【累計100万PV突破】  作者: 如月文人
第三部【天界】編

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第七百八十話 剣聖対智天使ケルプ(中編)



---三人称視点---



 剣聖ヨハンは智天使ちてんしケルプに接近する中、

 頭を高速回転させて、この後のバトル計画プランを思い描く。


 ヨハンは光属性魔法と十八番おはこの「ゾディアック・スティンガー」があるので、

 中距離及び遠距離でも戦えるが、

 変幻自在に炎属性魔法を操るケルプ相手にその距離で戦いを挑むのは愚策である。


 となれば必然的に接近戦を選ぶ事になる。

 ヨハンの独創的技オリジナル・スキルは、二つある。

 高速で標的の身体を刻む「スターライト・インパクト」。

 そして高速で八回跳ぶ連続攻撃の「八艘飛はっそうとび」である。


 となるとどちらかの技を先に使って、

 止めとなるフィニッシュ・ブロウを使うべきだ。


 そこでヨハンはまずは「八艘飛び」でケルプに多角的に攻めて、

 その後で「スターライト・インパクト」でケルプの身体を

 各種の闘気オーラを宿した状態で切り刻み、

 高レベルの「魔力反応」を引き起こす。


 というのが彼が導き出した勝利の方程式である。


 ――長期戦ではボクが不利だ。

 ――だから短期決戦で一気に決める!


 ヨハンはそう胸に刻み込んで両手で聖剣を構えた。



秘技ひぎ八艘飛はっそうとびっ!!」


「何をするつもりか知らんが、ヤラれはせんぞっ!!!」


 ケルプはそう叫んで、左手を前に突き出して、

 無詠唱で火炎属性魔法「ファイア・バースト」を連射する。

 そこでヨハンは左斜めにジャンプした。

 これによってケルプの無詠唱魔法攻撃を回避。


 そしてに着地すると同時に薙ぎ払いをケルプに放った。

 ケルプも右手に持ったエンジェル・セイバーで応戦。

 聖剣と白銀の長剣が激しく衝突。


 ここは剣の性能と技の威力でヨハンに軍配が上がる。

 ヨハンはここで更に次は右横に跳躍、今度はケルプに縦斬りを喰らわせた。

 対するケルプも薙ぎ払いを放つが、

 完全には対応できず、ヨハンの聖剣で剣を持つ右手首を軽く斬られた。


 ケルプも「ぐっ」と呻き声を上げるが、

 ここで右手のエンジェル・セイバーを手放せば、

 このままヨハンの連続攻撃の餌食になるのは目に見えていた。


 そこでケルプは左手を自分の右手首に合わせて、

 無詠唱で中級回復魔法「ハイ・ヒール」を唱えた。

 それによってケルプの右手首の傷が綺麗に癒えていく。


「無詠唱で回復魔法を使えるのか。

 だがそう何度もそのような機会は与えやしないっ!」


 その後もヨハンは様々な覚悟から、

 ケルプを攻め立てるが、それなりの切り傷は負わせるが、

 致命傷を与えるまでには至らない。


 ――このまま距離を取られたら、

 ――また無詠唱の回復魔法で傷を癒やされる。


 ――ならばこのまま攻め続けるしかないっ!


 その後もヨハンは「八艘飛はっそうとび」を再度使って、

 八回跳躍して、ケルプの魔法攻撃や剣戟を華麗に躱して、

 その間隙に生じて、自身の聖剣でケルプの身体を切り刻んだ。


 失血による貧血状態。

 それに加えてヨハンの連続攻撃で、

 身体の節々を斬られて、更に失血するケルプ。


 ――この小男こおとこ、非常にすばしっこい。

 ――この小さな身体だからこそ出来る連続技だな。


 ――このまま攻め続けられたら正直ヤバい。

 ――ここは一旦距離を取るべき……だが――


 同じく短時間で高速思考をするケルプだが、

 彼が動く前にヨハンが先手を打ってきた。


 「――敏捷性アジリティー吸収アブソープション!!」


 ヨハンはここで強化戦士エンハンス・セイバー職業能力ジョブ・アビリティ能力吸収のうりょくきゅうしゅ』を発動させた。

  今の場合で云えば、ヨハンはケルプから敏捷性を奪って、自分の敏捷性に加算した形だ。


 これによってヨハンは、敏捷性で大きなアドバンテージを得た。

 そしてその好機を生かすべく、一気に攻め込んだ。


「――秘技ひぎっ! スターライト・インパクトォッ!!」


 ヨハンはそう技名を叫びながら、自身の独創的技オリジナル・スキルを繰り出した。

 まず炎属性を宿らせた袈裟斬りと逆袈裟を神速の速さで繰り出し、

 ケルプの胴体にX(エックス)の文字を刻みつけた。


「がはっ……駄目だ、スピード勝負じゃ勝てない!?」


「――ハアッ!!」


 ヨハンは両手で聖剣を持ちながら、

 風の闘気オーラを纏い全力で振り下ろした。

 それと同時にケルプも咄嗟にバックステップしたが、

 次の瞬間、ケルプの胸部から腹部にかけて、剣線によってI(アイ)の字が刻まれた。

 風と炎が混じり合い、魔力反応『熱風』が発生。

 するとケルプが「ぐはっ!」と口から鮮血を吐いた。


「止めだっ!!!」


 そしてヨハンは最後に闇の闘気オーラを宿らせた渾身の突きを放つ。

 その突きがケルプの胸部のやや下に命中、

 ヨハンの四連続攻撃が見事に決まった。


 更には魔力反応が『熱風』から『闇熱風やみねっぷう』に変化する。

 この時点でヨハンの勝利は八割方確定していた。

 だがヨハンは油断などせず、更に追い打ちをかける。


 瀕死の状態のケルプの胸部に自身の聖剣の切っ先を突き刺して――

 再び風の闘気オーラを聖剣の剣身に宿らせて、

 ダメ押しとなる最後の一撃を繰り出した。


「――ゾディアック・スティンガーッ!!!」


次回の更新は2026年5月19日(火)の予定です。


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― 新着の感想 ―
おぉ( ゜Д゜)中編だけどもう決着あり(; ゜Д゜) いや、分からんか(^^;)後編を読んでのお楽しみ(^^) ヨハンがカッコいい!ってなるお話でした!でも、ケルプもやられながらもカッコよかった!…
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