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花梨は人気のないところまで行く。
「はぁ……はぁ……」
膝を着き、息を切らす花梨。
深呼吸して息を整える。
「……はぁ……これからどうしよう……」
力を解放してしまった以上この街にはいられないかもしれない。
しかし行く宛もなくどうしようか……と考える花梨。
一度さっきいた場所の森へと戻るかと考えていた時だった。
「君、さっき女の子を治した天使?」
いきなり話しかけられ花梨は驚いて振り向くと、1人の若い男性が立っていた。
「いきなりごめんね……でも正直に答えてね。君は天使?」
ズイッと歩み寄る男性に花梨は恐怖を感じて思わず、頷いてしまった。
「そうか……やはり天使はいたのか!……所で君は行くところあるのかな?」
やはりズイッと歩み寄る男性に花梨は驚いて思わず首を振る。
男性はニヤリと笑い、花梨の腕を掴む。
「じゃあ、お兄さんの家においでよ……歓迎するからさ」
花梨は本能的にこの男性に着いていってはダメと体が反応するが、男性は抱えるように花梨を抱くとそのまま歩きだす。
「あの、離して下さい!!降ろして!」
だが、抵抗もむなしくそのまま馬車へと乗り込まれ、街の中央に連れていかれてしまった。
ある場所へと馬車が止まると、また男性に抱えるようにされ花梨は抵抗するが、まだ5歳の力のために男性には効かない。
中へと入り、男性は地下へと進んでいく。
そこには鉄格子の部屋が1つあった。
その部屋に花梨を連れていき鍵をかける。
「とりあえず、ここでごめんね。後で君専用の部屋を用意するからさ」
「私をどうするの……?」
「なにもしないよ……ただ、君の天使の力を貸してもらうだけだから」
男性はそう言うと、その場から離れる。
花梨は冷たい地下へ1人残されてしまった。
こうして花梨は捕まってしまった。
あの後、最上階に部屋が作られ花梨はそこに移ることになり、そこから10年この部屋に幽閉されている。
逃げようと何度も思ったが、部屋には鍵をかけられていて窓は開けれるが飛び降りれる高さではない。
そのため逃げるのは諦めた。
自分は一生ここで暮らすのだろうが……空を見ながら花梨は毎日思う。




