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ー幕間ークロルドレア

エブリスタの方でも、学生けろっぴという名で活動しているので読んで頂けたら嬉しいです!

エブリスタの方では1ページ毎の投稿が可能ですので、更新は早いかと思います。






「貴様のせいで……」



「お前が城に引き篭っている間、ご両親がどれほどの苦境にいたのか……お前には分からないだろうな」



「クロルドレア様、アンタのせいで魔王様は……魔王様は……!」



「サーシャ様が死んだのはお前のせいだっ!!」



「もうアンタには従えねえ」




セーレが第253代魔王であるクロルドレアに仕えることになる頃より、さらに遡ること数年。



まだクロルドレアが魔王ではない頃。


この日、クロルドレアは自分に仕えていた臣下から辛辣な言葉を浴びるように受けていた。




「私は……」


臣下に対して何か言おうと口を開けるが、どんな言葉も言い訳にしか過ぎないと思い、口を閉ざす。


それに今の自分がどのような言葉を掛けようとも臣下の心には届かない。


クロルは半ば諦めの境地に達していた。







「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ!!!!!!」




自室に戻った後、クロルは自分でも訳の分からない衝動に苛まれていた。



大切な者達を失った悲しみ、両親や他の多くの魔族を葬った人間達への恨み、両親を救いに行けなかった自分への恨み、ここぞとばかりに責め立ててくる臣下達への戸惑い。




様々な負の感情が折り重なってクロルを締め付け、苦しめていた。




「クロル様……」



部屋のすぐ外で一人の幼い少女が扉に手を掛けようとする――が、目をきつく瞑り、手を離した。



「彩香か……。済まないが、今は一人にしてくれないか?」


「……はい」



自分では今のクロルを慰めることはできないと悟っていた幼い少女は悲しみに顔を歪め、その場を去っていった。



少し歩いた先に、一つ目の青い巨体が落ち着きのない様子で佇んでいた。


そして敵には恐ろしい印象を与えるその顔を情けないくらいに不安げにして、彩香に尋ねる。



「彩香殿、クロル様の様子は……」


「サイくん……だめっす。今はそっとしておきましょう」







――誰か、クロル様を……今の傷付いたクロルドレア様を癒せる人は……




この優しき小さな少女の願いが叶うのは、それから数年の後。




一人の冷たい表情をした女性悪魔の来訪の後のことだった。


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