白と黒
ゴートの白への正式加入が決定した翌日
雪と春は唯に連れられ白鳥の総司令部長室へと向かっていた
怪我は白星のエースが治療した
誰かは知らないがこれほどの怪我を寝てる間で治すとは、
「俺の事治してくれた人って名前なんて言うの?」
「この後説明されるから楽しみに取っておきな」
唯は少し意地悪気味に言ってきた
いや別に楽しみでは無いけどな
と雑談を交わしながら歩いていると総司令部長室と書いてある部屋の前に着く
「いかにもって感じだね」
興奮気味に雪が喋る
この中に総司令部長がいるらしい
「入るよ」
ゆいがそういい一息おく
コンコンコン
軽くノックを3回
「入れ」
ドアの向こうから野太い男の声で返事が来る
「失礼します」
唯がそういいドアを開ける
俺と雪も後ろから着いていく
中にはいかにもな巨漢が1人とその右隣に秘書のような女性が1人
「ゴートと佐藤雪を連れてまいりました」
「かけてくれ」
椅子に座っているだけでもわかるそのサイズ
少なく見積っても俺の倍は体重があるだろう
この人が総司令部長、、
3人が座ったタイミングで巨漢が口を開く
「はじめまして2人とも。私は山口光隆、白の総司令部長を務めている。そして隣にいる彼女が付き人の森田花子だ。よろしく頼む」
「佐々木春です。よろしくお願いします」
「さ、佐藤雪です!よろしくお願いします!」
山口と名乗った総司令部長に対して俺達も挨拶をする
雪は明らかに緊張していた
「そんなに気を張らなくていい。リラックスしてくれ。」
山本さんはそう言うと優しい笑顔を見せる
「まずは白への加入に感謝する。今から我々白と敵組織である黒について説明を行う。それじゃあ頼んだよ森田くん」
「かしこまりました」
森田さんはいかにもシゴデキそうな見た目をしている
細身の体型にポニーテール、メガネをかけた姿はまるでモデルのようだ
いいな
「それではこれより説明にうつらせていただきます。まずは我々白についてです。白は警察では手のつけられない異能犯罪を請け負い対処する国家組織です。在籍するほとんどが異能を所持しています。白は大きく3つの機関に別れています。1つは総司令部、3つの機関の中で最も指揮力のある機関で基本的には総司令部の指示によりほかの機関が動きます。2つ目は調査部、異能犯罪やその疑いのあるものの調査を行うことが主な仕事です。戦闘が発生しない事件に関しては彼らが対処します。そして最後に実働部、異能犯罪に対して戦闘が必要と判断された場合に出動します。これら3つの機関どれでも異能を持たずして活躍されている方がいます。異能をお持ちではない雪さんでもら安心して頂けると思います。」
長い説明のあと雪を安心させようと森田さんは雪を見てにこりと笑う
雪もホッとしたのか少し口が緩んでいた
「お2人には実働部に所属していただきたいと思っています。問題ないでしょうか?」
俺はむしろありがたい、、、、が
問題は雪だ
異能を持たない彼女に実働は難しいだろう
総司令部当たりが向いている気がするが
「はい。大丈夫です」
それは覚悟の決まった声だった
迷いのない真っ直ぐな覚悟
雪はここに来ると決めた時からもう覚悟を決めていたのだ
「俺も大丈夫です」
雪に続き承諾する
お互い目を合わせにこりと笑う
何かあったら俺が守ればいい
それだけの事だ
俺も再びこれからの人生に覚悟を決める




