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GOAT  作者: V鉄駆


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5/15

異能

「オラッ!!」


サクラバが右腕を大きく振りかぶり俺に殴り掛かる


、、が、俺はそれをいとも簡単に避ける


「ッ?!」


驚いた表情のサクラバ


間髪入れず蹴り、アッパー多種多様な攻撃を仕掛ける、


、、だがゴートには一撃も当たらない


「随分と勘がいいな、、それがお前の異能か」


ご名答


これが俺の異能


だが、自分から開示するつもりはない


このまま避け続けてチャンスを伺う


するとサクラバは急に攻撃をやめた


立ち尽くすサクラバ


そして口を開く


「俺の異能は身体能力強化」


な、、!


こいつ、自ら異能を開示しやがった!


「その名の通り身体能力を強化して高速移動やパワーを出すことが可能だ」


「、、なんのつもりだ?」


急な異能の開示、、、


それも異能の強化の1部なのか、


「このまま戦ってもラチがあかねぇからな」


サクラバがニヤリと口角を上げる


あぁ、そういうことか


そんなバカなことにどこのどいつが付き合うんだ


、、、ったく


「第六感」


サクラバが目を見開く


「自分の身の回りに起こる事象を事前に感知できる。未来視とは違うけどな、何となく来るってわかるんだ」


これが聞きたかったんだろ、サクラバ


「やっぱりお前は漢だ、」


「どうも」


サクラバは嬉しそうにしている


「最近は根性も漢気もないやつばかりでな、お前みたいなやつは久しぶりだ、、」


サクラバがファイティングポーズを取る


それは今までと違うポーズだった


おそらくこれで終わらせるつもりなのだろう


「ありがとうな、ゴート」


刹那、サクラバが目の前から消える、、


俺の中で警報がなる


「後ろかっ!!」


間一髪で一撃目はよけれた、


だがサクラバのラッシュは俺の第六感を上回っていた


「くっ、、!」


避けられず俺はガードで受け止めるしか無かった


おもっ!!


なんつうパンチだよ!


「おらっ!!」


ラッシュが止まった瞬間、サクラバが大きく振りかぶるのに合わせてゴートも拳を入れる


ドゴッン!!!


拳同士が当たったとは思えない音


もちろん結果は、、


「うあぁぁ!」


これの右手はぐちゃぐちゃだった


まぁ、手がついてるだけまだマシか


「まだっ!!」


すかさず左手を振りかぶる、、


この一撃で、!!!!


「終わりだ、」


サクラバが背を向ける


「なっ、!!!」


「まだ終わってないぞ!!」


結果に納得がいかない


まだ俺は戦える


「いや、終わりだ」


「よく自分の体を見ろ」


サクラバはゴートの右腕を指さす


そこには僧帽筋から指先にかけて内出血と骨折が見てとてるほどボロボロの腕がぶら下がっていた


「これくらい大したことない!もう一度だ!」


呼吸が荒くなりながらもゴートは声を張り上げる


サクラバは冷静だ


「俺ら白の役割は国民を守り、国民を安心させること。お前も守られる側なんだよ」


確かにそうだ


俺は今ゴートとして活動してようがただの一般市民


こいつらに守られる立場だ


でも、、


「それじゃダメなんだよ」


右腕に激痛が走りながらも声を絞り出す


「お前らでも守れないものがあるだろうが、お前らでも目の届かないところがあるだろうが、」


俺の母さんは、、、


守られなかった、、


「確かに強いよお前は、でも強いからって守れる訳じゃない、」


1歩ずつゆっくりとサクラバに近づく


「大事なものを守れない強さは無意味なんだよ、、」


目の前にサクラバの足が見える


歩いてきたところには血の道ができていた


「だから俺は強くなってお前らの手の届かないところを守るんだよ!!!」


言い切った、、


でももう体が限界だ、、


その場に倒れそうになった


だが、サクラバが俺の体を支えた


そしてゆっくりと喋り出す


「なら、白に入れ」


その言葉煽りでも虚言でもない


サクラバの心の、魂からの言葉だった


「お前の強さは人を守るために使うんだろ」


意識が飛びそうだった


だがこれだけは聞かないといけない


そう思った


目を開き、サクラバと合わせる


「白ならより多くの人を救える。お前の力があればより増える。」


力強いその目はおれの魂に呼びかけているようだった


不思議と俺は涙を流していた


「来いゴート。俺らと一緒に。」


ずっと白を恨んでいた


母さんを守れなかったから


でも何となくわかっていた


助けたくなくて助けなかった訳じゃない


こいつらも全員守れるわけじゃない


、、むしろ守れなかったのは俺だ


目の前で亡くしたんだから


でも白のせいにして逃げていた


だが、、、


今、、今なら


「全員救うぞ」


「、、、、!!」


俺はその言葉を聞いてその場で意識を失った

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