使う
俺は部屋を出るとすぐにあいつを探す
場所は分からないから走り回るしかない
走り回って少し経つと探してやつの背中が見える
「、、サクラバ!」
サクラバは名を呼ばれるとこちらを振り返る
「なんだおめぇか」
サクラバはびっくりしたと言う顔をしていた
俺は呼吸を整え聞きたかったことを質問する
「俺と戦って何を感じた」
俺の質問を聞くとサクラバはニコリと笑った
「あーそゆことか」
そういうとサクラバは歩きだし「着いてこい」と言った
俺はサクラバの背中に着いていき少し歩くと訓練場と書いてある部屋に辿り着いた
「ここだ」
そういうとサクラバは扉を開けて中に入る
俺も続けて中に入る
するとそこには50人ほどの同じ服を来た人たちがいた
訓練でもしているのだろうか皆が同じ構えをとっている
「邪魔すんぞ、ちょっと場所借りる」
サクラバがそう言うとそいつらは急にこっちを振り返り驚いたように頭を下げる
「お疲れ様ですッッ!サクラバさんッ!」
急なでかい声に俺はびっくりした
まるで組長みたいな扱われ方だった
まぁサクラバの見た目も若頭って感じだしな
サクラバが歩いて50人の前を通り過ぎると全員が顔を上げる
するとその頭を下げる人の中に見覚えのある顔がいた
「ホープ!」
俺は思わず声を出した
あっちも俺に気づいたのかめっちゃ笑顔になっていた
「ゴート!!」
俺は雪の元に近づく
「久しぶりだな、元気だったか」
「うん!ゴートも?」
「あぁ元気だよ」
久々、といっても3日ぐらいしか経ってないが雪にあえて俺は舞い上がった
何よりこいつの笑顔を見れて安心した
「訓練隊はここで修行してんのか」
「そうなの!ゴートは何しにきたの」
雪が元気に返事すると俺に質問してくる
「わかんね、サクラバに連れてこられたんだよ」
「あの人何考えるかわかんないし怖いもんね、」
雪は少し怯えた顔をしていた
「サクラバさんね、たまに私たち訓練隊の面倒見に来てくれるんだけどそれが地獄で、私昨日全身つって1時間くらい歩けなかったの、、」
何となく悪魔の顔で鞭打つサクラバが想像できた
「それは、、、災難だな、、、」
頑張れよと声だけかけて俺はサクラバの元へ向かった
訓練場は東京ドーム1個分くらいの大きさで基本は平坦が続いている
訓練隊たちはその端っこの方で異能を使ってのトレーニングや単純な基礎体力トレーニングを行っているようだ
俺とサクラバはど真ん中で止まった
2mくらいの距離で対面する
「お前の異能に1つの疑問点があってな」
「疑問点、?」
俺はオウム返しした
するとサクラバは構えを取り左ジャブを俺に仕掛ける
そのジャブは俺の右肩に当たる
少し痛かった
「今、異能は反応したか」
「、、?!」
たしかに今反応しなかった
攻撃されたのに
「やっぱりか」
サクラバはまるで勘が当たったと言う感じだった
「お前は基本異能が勝手に反応してるだろ」
構えを直しながらサクラバが問う
「そうだな、攻撃とか俺の身に起こる危険が来ると勝手に反応する」
「そこだよ」
サクラバは人差し指を俺に向ける
「おそらく敵意や殺意、身の危険が怒る事象や攻撃じゃないと反応しないんだ。俺は今敵意も殺意も込めてない、お前を攻撃するという意志すらなかった」
俺はハッとした
なるほど、
たしかにそれだと今反応しなかったのにも納得だ
だけど、
「それだとおかしい、唯と初めて話した時にも異能は反応していた。あいつは俺を仲間にしたくて近づいたんだろ?ならおかしいだろ」
そうおかしいのだ
仲間にするためなのに攻撃の意志なんてあるわけないのだから
「あーそれはな、仲間にするためなら力づくでもいいぞって俺が言ったからだな。やる気満々だったんだろ」
こいつッ!!!
攻撃されたら仲間に入るわけないだろボケ!
「、、、まぁそれは置いといて、たしかにそれだと辻褄が合うな」
でもだとしたら
それは俺の異能に置いて最大の欠点になってしまう
危険と異能が判断したら反応はするが
意図しない攻撃は当たってしまうのだから
一体どうすれば、、
「そこでお前は異能をちゃんと`使わないといけない`」
サクラバはそう言った
`使う`と
俺にはよく意味が分からなかった
「いや、普段から使ってるって」
「違う、」
サクラバは俺の言葉を否定する
「今は異能が勝手に反応してくれてるんだろ、お前の意思で使ってる訳じゃない」
、、!!!
なるほどそういうことか!
「お前が、お前の意思で異能を使えば、、、」
「異能の最大限の性能が使える、!」
辿り着いたぞ答えに!
つまり俺は今まで異能をほかの五感と一緒と同じように考えていた
意識して聞く、意識して味を感じるのではない
聞こうとせずとも聞こえて味わおうとせずとも味はした
だがそれが間違いだった
異能は全くの別物
常に俺は異能を使っているという意識を持つ
異能は俺の五体に流れて常にアンテナを張らせる
これだ
「どうだ?」
サクラバが俺に聞いてくる
「とても新鮮な感じだ、意識するだけでここまで違うのか、、」
新たな感覚に俺は胸が高ぶっていた
早く試したい
俺はサクラバの顔を見る
「、、ったく、これだから教育は好きなんだよ、!」
サクラバも俺と同じように胸を高ぶらせ笑みを浮かべている
そりゃそうだ
こんなに楽しいことはない
そして俺とサクラバは2度目の戦いを始める




