手に入れた力
始まった俺とサクラバの2度目の戦い
先手はサクラバ
右の大振りから左キック、ラッシュと攻撃を繰り出すが
一撃も当たらない
今までと感覚が天と地の差だ
1発も当たる気がしない
異能を正しく使うことで基本性能も上がったのか
「よく避けんじゃねえか」
サクラバは息を切らす様子もなくひたすら攻撃を続ける
それを俺は全て交わしながら反撃も徐々に加えていく
だがさすがはエース
こちらの攻撃も当たらない
これは消耗戦になりそうだ
次の瞬間
「うぉらッ!」
サクラバは地面を殴る
殴られた地面はまるで大地震が起きたかのように揺れた
地面が避け、隆起する
事前に察知はできたが反応が僅かに遅れ俺は足がもつれる
そこにサクラバは怒涛の攻撃を繰り出す
かろうじて避け切り俺は平坦の地面に足をつける
、、足をつける瞬間
大きく反応する俺の異能
「ヤバ」
目の前まで来ていたサクラバの拳を見て俺は思わず声が出る
ギリギリ避け、、
きれなかった
「くっ、、」
俺は後方10mくらいまで吹き飛ばされた
体制は保ててはいるが顔への一撃、、
クソ痛い
「鼻折れたろうがクソラバ!!!」
「誰がクソラバだ、お前が避けられないのが悪いんだろ」
サクラバはかなり余裕な表情だった
くそ
このままじゃまた負ける
集中しろ
異能の最大性能を発揮するんだ
全身に巡らせろ
俺は1度呼吸を整えて全神経を集中する
「ふぅ、、、」
息を吸い込む
足に力を入れる
踏み込む
全力でサクラバに接近をはかる
その時だった
「え」
俺の目の前にあったのは壁だった
俺は止まりきれず激突した
なんだ
一体何が起きた
俺は困惑するしか無かった
すると驚いたような顔でサクラバが近づいてくる
「おいお前、なんだ今の、」
サクラバにも何が起こったのか分からないようだった
「サクラバが俺を投げたんじゃないのか、」
俺はてっきりそう思っていた
俺の目より、反応より早くサクラバが投げたのだと
だが違うようだ
「俺は何もしてない、むしろお前のスピードに驚いて反応もできなかった、、、今のスピードはなんだ」
サクラバの中では1つの仮説がたっていた
それは現実で有り得ることなのか
成すことができることなのか
事実なのか
判断はつかないが考えられる1つの仮説
「、、、お前も特別ってわけか」
サクラバはとても嬉しそうな顔をしていた
俺は何が何だか分からずポカンとしていた
まずは状況の整理だ
全神経を集中させて足を踏み込んだ
そしたら思っていたよりも早く強い力で地面を蹴っていて壁に激突
考えられるとしたら、、、
そんなことを考えていると放送が流れ出す
『土浦駅近辺で異能犯罪が発生。戦闘行為が必要と判断。サクラバ班の出動を要請する。繰り返す、、』
出動要請の放送だった
サクラバは真剣な顔になる
「行ってくる。あとは自分で考えろ」
そう言い残すとサクラバは走って向かった
俺は訓練場の真ん中で1人になった
呆然と立ち尽くしさっきの出来事を思い出す
「俺は、、まだまだ強くなれる」
いやならなくてはいけない
この力を使いこなせるようになって
全員守れるようになるんだ
俺は訓練場を後にしてネオたちの元に戻る




