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ヒルコの娘は常世と幽世の狭間で輪舞を踊る  作者: 加藤岡拇指
師匠と私 ミラクル☆ガールズ
204/205

200 元居た世界への帰還 2

凄く中途半端なところで200話だねー。まあ、そんなもんですよね。

「どうだね、クマクマの力を得た気分は?」

鈴鹿連が面白そうに師匠の顔を覗き込む。

「いやはやなんとも。ムツの力って、元の世界に戻ってもこのままなのか?」

「ソダヨー。オトサント一心同体少女隊ナノネー」

「なんだそりゃ?」

「『FOREVER〜ギンガム・チェックstory〜』だね。日本海軍オタクなところと言い、今の少女隊発言と言い、師匠の娘は相当なもんだったようだねー」

鈴鹿連がにやにやと笑う。

「うーん、そうなのかねえ。確かに戦艦陸奥の写真見て鼻息荒くしてるのは、かなり戸惑った記憶があるなあ」

吹っ切れたのか、娘の事に関しても普通に話すようになっている。師匠はそんな自分に驚いた。


「なに? いまの?」

デッカイの左肩にちんまり座った華怜が驚きの声を上げる。

「アイドルネーサン、ヨウヤク来タネー」

キミコムツと美沙子ムツの両方が手を振っている。美沙子ムツは大きなかぎ爪なのでブオンブオンと風鳴がするし、振るたびに師匠が少しバランスを崩すのでフラフラしている。


毒島伽緒子はシナチクを頭に乗せて、無窮丸文子も同じくペコ郎を頭の上に乗せている。

「カヲカヲ頭イゴコチイイネー」

「フミフミ頭イゴコチイイネー」


皆、ヌイグルミ惑星に馴染んでいるわけだが、一人だけ乗り切れていない者が居る。

宵闇貴彦であった。銃撃戦の最中に出現した、クマのヌイグルミと謎の少女達と共に、世界を渡ったわけである。それを一番間近で見ていたわけだが、なまじ生真面目な性格の為、いまひとつ馴染めていないのである。頭では理解しているのだが、感情がついていかないのか、はたまた感情は理解しているのだけど、頭が理解していないのか、その判断もつかないくらいに混乱している。


そんな彼の周りをチーキー楽団員が取り囲む。

「な、なんだよ」

チーキー1がウクレレのFコードを掻き鳴らす。チーキー2が打楽器でリズムを取り出す。チーキー3が本来はキーボードシンセなのだけどリコーダーで物悲しい旋律を吹き始める。

それを聴いた鈴鹿連が

「ヤマハ・CS-80」とニヤニヤ笑いだす。


「お、おれがなにかしたのか?」

宵闇はどんどん混乱していく。


取手頼子が「太陽は何処でも光り輝いて♪」と英語で歌い出す。


「よっちゃんをあんまり虐めちゃだめだよ。

しかし、E.L.Oのコンフュージョンとはまたストレートな」

師匠がニヤリと笑う


取手頼子は構わずに歌い続ける。

混乱(Confusion)、それは本当に残念なこと

混乱(Confusion)、あなたは自分が何を言っているのか分からない

あなたは愛を失い、もう前に進めない

頼れる人が誰もいないと感じている♪」


宵闇貴彦だけ置いてけぼりであった。

Electric Light Orchestra - Confusion

https://youtu.be/1jUvhJ_Tgzw

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