183 今日は千住で5時。少し八雲式端末
俺は筆が遅いのう。頭の中で組みあがったものを文章に変換するのに時間かかるだす。
2026/05/25 後半少し書き足す。ミラクル☆ガールズと八雲式端末は思っていた通り、密接に関係していましたな。
「自宅の方に人員が多く割かれていたのは変ね」
『だな。華怜のスケジュール把握してんなら、駅前の方がメインディッシュのはずなんだ。まだ油断できない』
無窮丸文子は宵闇貴彦と電話で話をしている。久本正がなぜ藤堂華怜を誘拐しようとしたのか? 横領を密告されたというのは、あまりにも動機が弱いのではないか? それが宵闇と師匠の見解だった。二人はあっちの華怜を連れて、駅前へ戻ると言う。無窮丸文子は現在、西口交番に留め置かれている状態であることを話した。
「ならば、そこで合流しよう。こっちの華怜に聞かなきゃならんことがある」
『多分、警察署に移動になると思う』
「了解、まずは西口交番に向かう」
宵闇はそこで会話を打ち切った。師匠に簡単に説明し、あっちの華怜と共に移動を開始した。
無窮丸文子は周りを警戒しながら北千住駅西口交番へと向かった。
「サルに連絡しないと」
宵闇が師匠に了解を取る。師匠は一瞬考え、ああ、あいつかと納得して頷いた。移動しながら、宵闇は携帯を操作し始めた。
「荒尾笊だ」
部下からは裏でサルと呼ばれている公安7課の課長・荒尾笊が携帯に返事をする。古びた倉庫の前だった。ここで遺体が発見された。首から上が無かった。
「どうした? ああ、チャームの件か。こっちは例のポンコツ機械関連だ。
なに? 二人揃ってるのかよ。面倒なお客さんになっちまったな。
ああ、こっちはホトケが出たぞ。例の襟巻デブだ。首から上が無い。
こっちはこっちで厄介だよ、まったく。
了解。警察署に移動だな。間に合えば顔を出す」
荒尾笊は携帯を切る。
暁裕次郎と那由多廸子が追っていたヤクモデバイス。デバイスを使えるものにするという、眉唾な話の出処が、襟巻デブと呼ばれる男だった。
通称襟巻デブ。常に襟巻をして首もとを隠していた。おまけに重量級の特徴的な体躯の持ち主だった。なので、襟巻デブと呼ばれるようになった。この男も別の世界からこちらの世界へ紛れ込んだ賓客だった。一時、加茂のところで世話になっていた。加茂のところを出てからの襟巻デブの動きは、断片的にしか追えていない。
襟巻デブがこちらの世界に来てすぐの取り調べで、盆の窪に穿たれた大小2つのスロットの存在が確認されている。これがなんであるかについて、襟巻デブは機能拡張スロットであることは認めたが、それ以外は曖昧な説明しかしなかった。今思えばこれは意図的なものだったと思う。
襟巻デブがこちらの世界に来た時は、公安7課の立ち上げ時期でもあり、十分な調査に人員を割けなかった。
悔やまれるな、これは。
荒尾笊は胸ポケットのショートピースに手を伸ばしかけて止めた。無性に喫いたいが、場所は事件現場であるし、近くに喫煙所は無かった。
「向こうは向こうで面倒事が起きたみたいだ」
「サルさんは机仕事だけじゃないんだな」
「ああ、現場にも顔を出す。別件でコロシが起きた」
「あらまあ」
「襟巻デブだよ、マル害は」
宵闇の言葉に師匠はしばし考える。いつも襟巻を離さない太っちょが頭に思い浮かぶ。中身は歪んだ女の子だったな。
「佐野元治だったかな。加茂さんところで一時期一緒だった」
宵闇の動きが一瞬止まる。
「今は何をしているかは知らないよ。名前が佐野元春と一字違いなんだよ、あいつは治めるの方。誰かに初めて会うときは、必ずいじられてたな」
宵闇が思案顔になる。
「うーん、多分、別件でもおっさんに連絡行くな、これは。うちの暁か那由多から連絡が行くと思うから、居留守は使わないでやってくれ」
「たかちゃんの頼みなら、了解だ」
「たかちゃんでも、よっちゃんでもいいが、名前は統一してくれ」
師匠は宵闇のお願いにうなずいた。襟巻デブかあ、久しぶりに聞いたなあ。
ノルウェー映画のタコタコパニック映画「Kraken」が、結構しっかり作り込んでいる感じで面白そう。サイレントヒルの新作は糞つまらんかった。




