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ヒルコの娘は常世と幽世の狭間で輪舞を踊る  作者: 加藤岡拇指
師匠と私 ミラクル☆ガールズ
177/184

173 あっちこっち華怜

ちょいと箸休めエピ。


2026/04/17 師匠が宵闇貴彦を呼ばわる名前を間違えていたので、フォローを入れる。

師匠と毒島伽緒子がダディ探しの中、シバテツにとってはハナを探す途中で、双方が出会う少し前のお話。限りなく近似値の二つの世界の女の子の人生が交錯するお話。


師匠と毒島伽緒子はあっちの華怜とこっちの華怜の捜索中、公安7課の宵闇貴彦と無窮丸文子に遭遇した。捜索対象者を目の前にバッティングしてしまった格好だ。師匠が宵闇に散々ウザ絡みした後。


「でだ。あっちの華怜に会いに行きたいんだけど、住所訊くの忘れてしまったな」

「そんなことだと思った。師匠、相変わらずー」

「しょうがないなあ」

頸を変な角度で項垂れた後、ピンと背筋を伸ばした師匠が、再びこっちの華怜に近づいていく。去っていったはずの師匠が再び近づいてきたのを発見した、華怜が身体を硬直させて身構えた。

「なんだよ、まだなんかあるのか?」

宵闇が子供みたいに威嚇してきた。師匠は宵闇を無視して華怜に話しかける。

「もひとりの君と話がしたいんだが、何処に行けば遭える? 君の家?」

この発言を聞いたふみちゃんこと無窮丸文子の表情が変わる。

「じゃあ、このコはこっちの……」

「そうそう。こっちの華怜ちゃん。あっちの華怜ちゃんは多分自宅にいると思うんだけど」

華怜は半ば諦めたというか、あっちの華怜が目の前に現れてからこっち、自分の理解が追い付かない状態に辟易したのか、師匠の問いかけに大きく頷いた。

「えーっと、彼女、というか……私、もう一人の私ですよね? まだ家に、いると思います」

「ふむー」

師匠が顎に手を当てて思案顔となる。考え込みながら師匠は毒島伽緒子を見つめていた。視線を受けた毒島伽緒子はこのアングルはどこかの映画で観たことあるなと思ったのだけど、なんとも思い出せないでいた。時代劇だったと思う。


「じゃ、宵闇クン、一緒に行こうよ」

「ああっ? どこに行くんだよっ」

「いやいや、わかってるだろ、華怜ちゃんの自宅だよ」

「そ、そんなお前、部外者と一緒に行けるわけないだろ、こっちには守秘義務というか…」

「まあまあ、いいからいいから。

ふみちゃん、たかちゃんを借りてよい?」

「誰がたかちゃんだよっ、つうかさっきまでよっちゃんって言ってたじゃねえかっ」

「えー? ツッコむのそこぉ?」

そんな二人のやり取りを見ていた無窮丸文子が、我慢できなくなっておもむろに吹き出した。

「ああ、はい。どうぞ、どうぞ。

宵闇クン、あとできちんと報告ね。こっちの華怜ちゃんの面倒は見るから」

「じゃあ、私もこっちにいるね、師匠」


師匠と相棒に身売りされた宵闇貴彦が並んで去っていく。なんだかぎくしゃくしている二人なのに、そのぎくしゃくも含めて、仲良しにみえるのはなんでだろう? ふみちゃんこと無窮丸文子は考える。

毒島伽緒子が何かを思い出したらしく、ぱっと顔を輝かせた。

「ああ、『御用牙』のかみそり半蔵だっ」


サメとシリアルキラーの合体ワザ『デンジャラス・アニマルズ 絶望海域』も観たいなあ。

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