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ヒルコの娘は常世と幽世の狭間で輪舞を踊る  作者: 加藤岡拇指
海百合からの挑戦 青木ヶ原樹海 暗黒木人拳
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172 ショゴスのあとしまつ 残念がる残念なヒルヒル

黄泉醜女のご帰還です。イメージとしては褐色肌の菜々緒というか王林というか、そういう女性が8人って感じですかね。

「あらかた食い尽くされたかな」

大国主がタケミナカタに確認を取る。

「のようであるな」

タケミナカタが鷹揚に答える。しかしまあ、大国主さんはこんな色気ムンムンなお姉さん集団に追いかけ廻されたっていうのは、なんだか羨ましいのがほんの少しはあるなあ。捕まったら喰われちゃいそうで、それは嫌なんだけどね。

「で、このお姉さま方はどうするね?」

「速やかに退席を願うことにしようか」

これを聞いたヒルヒルが露骨に嫌な顔をした。

「いやーん、こんな美形ぞろいをすぐに帰すなんてもったいないよー、もうちょっと一緒に居ようよ。なんなら樹海攻略手伝ってもらえばいいじゃん。うん、そうだ、それがいい、そうしようよう」

いやいや、総勢8人の美女揃い踏みなんだけど、よくよく考えてみなさいな、黄泉醜女は化け物の類なんだよ。しかも黄泉の国の眷属だからして、我々人族が制御できる代物ではないのだよ。

「うーん、まあそうなんだけどね、じゃあ、じゃあ、記念撮影だけよい?」

ヒルヒルさんは食い下がるねえ。


大国主とタケミナカタが顔を見合わせて、しばし考える。

「そのくらいなら付き合ってくれるかもしれないが……」

タケミナカタが黄泉醜女達に声をかける。

「どうかな?」

黄泉醜女達がしゃなりしゃなりとヒルヒルの満州男バスターの周りに集まってきた。ヒルヒルは白糸台を仲田呼ばわりして呼びつけて、自分のスマホを渡す。おそるおそる白糸台はスマホを構えた。

「はーい、鳩が出ますよー」

パシャリと満州男バスターを中心に、8人の黄泉醜女が同じ画角に収まった。

ルイジ・ルキーニかよ、とシュタさぶらうは白糸台にツッコむが、当の本人はピンと来ておらぬ様子。

「え、僕は天本英世のつもりで…」

そっちだったか。


ということでヒルヒルと打ち解けた黄泉醜女達が黄泉比良坂に穿たれた孔へと帰っていく。言われてみればヒルヒルは蛭子の末だった。だから、黄泉醜女も気を許したのかもしれない。

「では孔を閉じよう」

タケミナカタが宣い、祝詞を唱え始めた。


「いま此処ここに、根の国底の国よりでし醜女しこめ

黄泉の戸へと追いかえたま

あめ逆鉾さかほこにも比肩ひけんせん

四方よも御柱みはしら召喚び降ろし、

つち穿うがち、さかふさぎ、

千引のちびきのいわと成りて、

現世うつしよを乱す不浄ふじょうひま

根こそぎ貫きしずめたらん」


巨大な楠製の御柱が上空に出現し、空気を震わせながら孔の中へと埋まっていった。

ショゴス出現前の木工所跡の広場がそこに現れた。

問題は広場中央の六角錐である。

「グレイマン」の路面電車チェイスを観ていたら、「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」の肉弾相打つ銃撃戦を観たくなり、再度鑑賞。やっぱすげえカッコいい。

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