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第4話
その日から、ユキノは夜だけでなく、昼間も地上を探し続けた。
星々は彼女を心配したけれど、だれも止めることはできなかった。
太陽の光は星には強すぎる。
ユキノの体力はどんどん減っていったけれど、それでも見つけなければならなかった。
そうしなければ、彼女はこのまま消えていくだけ。
他のどの星にも替わることはできない。
ユキノの相手が分かるのは、彼女自身しかいないのだから。
今の彼女を支えるもの。
それは自分の名前だけではなかった。
夢の中、思い出したもの。
あの、背中を。
あの、存在を。
私は間違いなく、強く強く、あの人を愛していた。
それが分かれば、十分。
ユキノの体は半分以上が光を失い、白い石灰のようになっていた。
それはとても重く、彼女はもう、体の向きを変えることもできなかった。
気を抜くと意識さえ失いそうなくらいだった。
極限まで追い込まれたためだろうか。
ユキノは何度も夢幻を見た。
これまでずっと分からなかった前世の記憶。
それらが次々と彼女の前に現れては、消えた。
懐かしい人々、懐かしい景色。
遥か遠い昔、自分は国を統べる女王だった。
ただひたすらに、人々を救うことだけを求められていた。
そこまで思い出せたのに、あの人だけはいつも振り向いてくれない。
名前も顔も、どうしても思い出せなかった。
そして、一月が過ぎた。




