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リバースキング  作者: ちゅんちゅん
第二章 魔兵団試験編

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第九十二話 合格

全ての試験が終わった、第一次試験の生き残りを賭けた森でのサバイバル、最終試験の受験者同士の戦い。


長かった、本当に長かった、何度も限界を迎えながら、ここまで辿り着いた。


残った者たちが広場に集められる。


その数26名。


推薦書が宙に浮かび、大きく光った。


『それでは発表する!!』

『ここにいる26名を――』


一拍。


『魔兵団として認める!!』


歓声が上がった、安堵する者、拳を握る者、涙を流す者など様々だった。


その瞬間、推薦書が眩い光に包まれる、紙だったはずのそれは形を変え、やがて一枚の証へと姿を変えた。


魔兵団免許、正式に魔兵団であることを示す証だ。


俺はそれを受け取る、ずっと目指していたもの、ライスに背中を押され、旅に出て仲間と出会い、命懸けの試験を越えてようやく手に入れた。


それなのに、素直には喜べなかった、脳裏に浮かんだのは不気味な笑みを浮かべた男、ダーク。


勝ったはずなのに胸の奥に何かが引っかかっていた。


「……」


俺は免許を見つめる。


だが、その時だった。


「なによ、その顔」


聞き慣れた声に思わず振り返る。


そこにはキャリーがいた、少し疲れた様子。


それでもいつもの笑顔を浮かべている。


「合格したのよ?」


そう言って、軽く肩を小突いてきた。


「もっと喜びなさいって」


俺は少し驚く、そして苦笑した。


「そうだな……」


今はよそう、考えるのは後でいい、この結果を彼女と喜ぼう。


俺は魔兵団免許を掲げる、キャリーも同じように掲げる、二人は顔を見合わせた。


そして自然と笑った、長い試験は終わった、ここから先が本当の始まりだ。



ダンジョン「深淵アビス」最下層にその男は居た。


全ては一つの目的を成し遂げる為。


男は小さく呟く。


「あともう少し……」

「待っていてください、私が必ず……」

「貴方様を救います……」


第二章 魔兵団試験編 完

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