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リバースキング  作者: ちゅんちゅん
第二章 魔兵団試験編

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第八十九話 無様

俺はゆっくりと膝をついた、肩で息をし、汗が滴る。


そして――


額を地面につけた、観客席がざわつく、誰が見てもそれは無様だった。


「ま、待ってくれ……」

「少しだけ時間をくれないか……?」


かすれた声、時間を稼ぐ、ただそれだけなのは誰の目にも明らかだった。


だがダークは怒らない。


むしろ笑みを浮かべていた、心の底から楽しそうに。


「無様だなぁ」

「可哀想に」

「何もない」

「力も、武器も、勝ち筋も」


そして楽しげに笑った。


「あぁ、実に……」

「哀れだ」


だけど俺は動かない、顔も上げない。


俺は静かに待っていた、ダークは気付いていない、いや、気付いていても気にしない。


勝利を確信しているからこそ出る強者の余裕、それがあった。


俺は待つ、あと少し、もう少しだけ。


呼吸を整え、心を落ち着かせる。


そしてその時が来るのを静かに待っていた。

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