↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リバースキング  作者: ちゅんちゅん
第二章 魔兵団試験編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

88/157

第八十八話 獲物

ダークは立ち止まった、もう十分だとでも言うように、静かに、穏やかにアルを見つめる。


そして告げた。


「強者をるつもりはない……」


先ほどまでの歓喜の笑みは薄れていた、代わりにあるのは妙な真剣さ。


「降参しろ……」


会場が静まり返る、誰も声を出さない、ダークは続ける。


「お前を殺りたくはない」


その言葉は本心だった。


少なくとも、俺にはそう聞こえた。


「早くしろ……」


降参、たった二文字のそれを口にすれば終わる。


命の危険もなく、試験も終われる、それでいいはずだ。


だが俺は受け入れられなかった、敗北を、ここまで積み上げてきたものを。


簡単には諦められなかった、拳を握り震える。


(悔しい……!)


でも勝ち筋が見えない、武器もない、アルは必死に考える。


(何か……)


何か、何か一つ、逆転の手。


(何か……!)


考えるが浮かばない。


(無い……)


何もない、打つ手なんて。


残って――


そこまで考えた時だった、俺の思考が止まる。


(……本当に何もないのか?)


脳裏に浮んだのは逆転の一手。


気付けば口元がわずかに動いていた。


「まだだ……」


(これなら行ける……!)


その瞳に再び光が宿った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。