第七十五話 ガチンコタイマン
広場に緊張が漂う、受験者たちは固唾を飲んでいた。
最終試験は一対一の勝負、負ければ終わり。
単純、だからこそ残酷な試験だ、推薦書が大きく光る。
『さてさてぇ!』
『注目の一組目は――!!』
もったいぶるような間。
そして、推薦書は叫んだ。
『お前らだ!!』
『オク!!』
『レイア!!』
「えっ!?」
「わ、私!?」
慌てるオク、そんな彼女の隣で一人の少女が静かに前へ出た。
レイアと呼ばれた女性、紫色の髪、鋭い目つき、口元を隠す布が印象的だ。
無言のままオクを見つめている。
そして、次の瞬間、二人の足元に魔法陣が現れた。
「えっ、ちょっ――」
オクが言い終わる前に光が二人を包む、二人が視界から消えた、次に現れたのは俺たちが目を向ける先。
広場の中央、そこには大きな円形の闘技場がある、いかにも戦うための場所。
そして、そこへ二人が転送された、その様子を見守る受験者たち、オクは周囲を見回し、緊張した様子で唾を飲み込む。
対するレイアは動かない、ただ静かに立っている、推薦書が楽しそうに笑った。
『ルールは簡単!』
『降参するか!』
『戦闘不能になったら負け!』
『それ以外は何でもありだ!!』
オクの表情が引き締まる、レイアも構えた。
そして推薦書が高らかに宣言した。
『それでは――』
『最終試験!』
『第一試合!』
『開始ィィィ!!』
歓声が上がった、今、最終試験が始まる。




