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リバースキング  作者: ちゅんちゅん
第二章 魔兵団試験編

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第七十話 影

ダークが動く、闇が揺れる、短剣を構え一直線にこちらへ踏み込んできた。


速い。


だが、予想通りだ。


「今!」


「いっけぇ!」


キャリーが腕を前に出し、魔法を発動する。


洪水水流フラッドウォーター!」


大量の水が地面を覆うように広範囲へ拡散し、夜の森が一瞬で水浸しになる。


そして次はオク。


「いきます!」


雷が集まる、青白い閃光、放たれるのは迷いのない一撃。


超電撃メガサンダーボルト!」


バチィィィィッ!!


雷が水へ流れ込んだ瞬間、水面全体が光った。


広範囲、高威力の逃げ場のない雷撃。


「っ!」


初めてダークの表情が変わる、避けようとする。


だが、遅い、雷が襲いかかり、身体が硬直する。


ほんの一瞬の隙、たったそれだけ。


だが、十分だった。


「おおおおおおっ!!」


俺は身体強化を全開にし、地面を蹴る。


帯電する水の上を飛び、捉えるのはダークの急所、脳天に一直線。


「くらえ!!」


ナイを全力で振り下ろす、持てる全てを込めた一撃。


グニャッ――


次の瞬間、違和感が襲う。


「……?」


手応えがおかしい、柔らかい、斬った感触じゃない。


まるで実体のない影を殴ったような、そんな感覚だった。


「まさか――」


背筋が凍る、俺の目の前でダークの身体がゆらりと揺らいだ。

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