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リバースキング  作者: ちゅんちゅん
第二章 魔兵団試験編

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第四十一話 魔視

死を覚悟した。


振り下ろされる剣、避けられない、防げない。


そう思った――刹那。


世界が静かになった、いや、違う。


俺が集中していたんだ、極限まで、限界まで。


咄嗟に身を捻り間一髪で攻撃を躱す、そして魔視を使う、流れる魔力、揺れる空気、自分の身体、全てが鮮明に見えた。


「……」


傷を見る、腕の傷、痛い、確かに痛い、だが。


(なんだ)


思考が冴える。


(浅いじゃないか)


今までの痛みと恐怖で重傷だと思い込んでいた。


違う、まだ動ける、まだ戦える、そして。


視線をソードガーディアンへ向ける。


魔力の流れを追う、全身を巡る膨大な魔力、鎧のような身体、強固な防御、普通なら突破できない。


だが、その中に一箇所だけひときわ強く光る場所があった。


「……見えた」


胸部、正確には心臓の位置にそこだけ異常に魔力が集中している。


魔臓()、急所、守護者を動かしている中心。


(そこか)


ソードガーディアンの剣が迫る。


だが、もう恐怖はなかった、勝てる、あそこを突けばいい。


「キャリー!!」


俺は叫んだ、遠くにいるキャリーが顔を上げる。


「えっ!?」


「援護してくれ!」


突然の言葉にキャリーは驚く、だが俺は続けた。


「右足に水球ウォーターボール!」

「その後すぐ右腕に水槍ウォータースピア二発!」


キャリーは目を見開く、普通なら意味が分からない指示だ、でも。


「……!」


キャリーは頷いた、信じてくれた。


「任せなさい!」


俺は笑った。


「メン!」


「はい!」


「矢を左腕に!」


「了解!」


全員が動く、ソードガーディアンは俺を仕留めようとしていた。


だから気付かない、その隙を。


「今だ!」


水球、矢、そして水槍。


完璧なタイミング。


ガーディアンの体勢がわずかに崩れる。


ほんの一瞬、ほんのわずかな隙、だが。


俺には十分だった、身体強化、全魔力集中。


地面を蹴る、視界にはただ一つ、魔視で見えた急所だけ。


「うおおおおおおっ!!」


俺は剣を突き出した、一直線に核へ向かって。

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