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リバースキング  作者: ちゅんちゅん
第一章 学園編

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第四話 身の程知らず

アルは訓練場の中央へと歩み出た。


周囲から無数の視線が集まる、それは期待の視線ではない、好奇心と嘲笑の混じった視線だった。


「さて、アル・サクリファイス」


教師が腕を組む。


「お前の得意魔法を見せてみろ」


「はい!」


アルは元気よく返事をした。


そして前方へ手を突き出す、深く息を吸う、体内の魔力を感じ取る。


授業で何度も学んだ通りに、誰よりも真面目に練習した通りに、魔力を一点へ集中させる。


(出ろ……!)


さらに魔力を込める。


(出てくれ……!)


額に汗が浮かぶ、腕が震える、魔力だけなら確かに集まっている。


だが――。


何も起こらない。


炎も、風も、水も、土も、何一つ現れなかった。


沈黙。


そして。


「ぷっ……」


誰かが吹き出した。


「ははっ!」

「やっぱり不発じゃねぇか!」

「マジで何も出てねぇ!」

「得意魔法なしって本当だったんだな!」


笑い声が訓練場に広がる。


人間も魔族も関係なく、生徒たちは口々に笑った。


アルは悔しそうに手を見つめる、それでも諦めず、もう一度魔力を集中させた、だが結果は同じ、何も起きない。


教師は小さくため息をついた。


「どうした、アル・サクリファイス」


訓練場が静かになる、教師は冷たい視線を向けながら言った。


「このままだと0点だぞ?」


その言葉に周囲から再び笑い声が漏れる。


「0点確定だろ」

「魔法学園で魔法が使えないとか終わってる」

「身の程知らずにも程があるぜ」


だが、アルは挫けなかった、握った拳に力を込める、そして前を向く、まだ終わっていない、そんな意思だけは、誰よりも強く瞳に宿っていた。

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