第十五話 修行の日々
それからの日々は――。
ハードなんてもんじゃなかった、いや、今だから言える、あれは地獄だった。
朝は誰よりも早く起きる、日の出前に訓練場へ向かい、魔力操作の基礎練習、授業が始まるまで延々と続く。
そして昼は普通に授業、他の生徒たちと同じように勉強し、実技を受ける、もちろん俺だけ魔法は失敗する、何度も、何度も、何度もだ、その度に笑われる、慣れたと思っていても、やっぱり少し傷付く。
そして放課後、ここからが本番だった。
ライス先生との修行。
魔力放出、魔力循環、無属性魔法、基礎、基礎、ひたすら基礎。
「もうできてると思います!」と言えば、
「思うな」と返される。
「感覚を掴めました!」と言えば、
「まだ掴めてない」と返される。
「限界です!」と言えば、
「まだ諦めるな」と返される、鬼かと思った、いや、たぶん鬼だった。
夜遅くまで修行は続く、家へ帰る頃には足は棒、腕も上がらない、ベッドに倒れ込むように眠る、そして気付けば朝、また修行、そんな毎日だった。
だけど――。
不思議と嫌じゃなかった、初めてだったからだ。
できないことを笑われるんじゃなくて、できるようになるために教えてもらえるのが。
ライス先生は厳しい、本当に厳しい。
でも、一度も俺を諦めろとは言わなかった、一度も俺を笑わなかった。
だから俺も諦めたくなかった、少しずつでいい、一歩ずつでいい。
いつか、必ず強くなるために、俺は修行を続けた。




