【要約】(第4章~第6章)
【要約】時を超えた合同作戦:大和と自衛隊、沖縄の激闘
1945年4月8日夜明け、戦艦大和は海上自衛隊の「いずも」「まや」「むらさめ」「そうりゅう」と「連合艦隊」を組み、那覇沖で米軍上陸部隊150隻と対峙した。大和艦長・有賀幸作は「今度こそ、無駄死にせん!」と決意する。
自衛隊の電磁妨害で米軍レーダーが麻痺する中、「まや」のトマホーク改良型ミサイルが先制攻撃。その直後、大和の46cm主砲が轟音と共に火を吹き、米輸送艦LSTを直撃した。歓喜も束の間、米軍はF6F戦闘機や駆逐艦の魚雷で猛反撃に出るが、「まや」のイージスシステムがミサイル十数発を迎撃。F-35Bが制空権を奪い、旧式機を次々撃墜する。
「いずも」からは最新ドローン部隊が発進し、米指揮艦をピンポイント攻撃、連携を寸断。その隙に大和の二度目の斉射が指揮艦を炎上させ、米艦隊に混乱をもたらす。
しかし米軍も黙っておらず、「むらさめ」に艦載機が集中攻撃し、火災が発生。一方、「そうりゅう」は潜航深度200mから空母「イントレピッド」に魚雷4本を発射、2発命中させ艦載機の発艦を不能にする。
だが、米軍最後の切り札、B-29爆撃機編隊が高高度から絨毯爆撃を開始。大和も副砲塔を吹き飛ばされ、乗員が負傷する。有賀は「ここで退けば何万人もの民が死ぬ。大和の命運は尽きようとも、未来を切り開くのだ」と叫び、三度主砲を放つ。
五時間に及ぶ激戦の末、米軍は主力に大損害を被り撤退。海面には燃え盛る残骸と鉄塊が漂った。有賀と自衛隊司令官・相沢は無言で握手。「歴史は、変わったのか?」有賀の問いに、相沢は「まだ分かりません。しかし……この海に残ったものが、答えを出すでしょう」と静かに答える。
夕日を背に、未来から来た艦と過去から来た決意が並び続ける。この勝利が、その後の歴史にどのような波紋を広げるのか、その答えはまだ誰も知らなかった。
――時空を超えた歴史改変の物語は、まだ始まったばかりだ。