狐のダンジョン探索
もろもろの準備を終えて安全地帯を出ると日だまりと柔らかな風が心地よい森林が目の前に広がり、周りを見渡すがどう見てもダンジョンの中とは思えない光景であった
『さっきまで洞窟に居たとは思えないぐらいの心地好さ、風も光もある…実際に見ると本当にダンジョンは不思議だ』
独り言を呟きながら、ゆっくりと散歩するような感じで歩いていくと何かの気配を感じとっさに身を隠す
『何かの気配がすると言うか感じると言うか…』
『スキル気配探知の効果です。そのまま隠れつつ接近を』
『わかった』
言われた通りにゆっくりと何かを感じた方へ進むと短い角が生えた兎のような生物が草をムシャムシャ食べているのを見つける
『角が…生えた…兎?とりあえず鑑定さん、出番です』
ホーンラビット LV4
種族 角兎
繁殖力が高く、素早い動きと
生えた角で身を守る
肉が柔らかく臭みも無いためとても美味
[スキル]
無し
『なるほど、こうきたか~攻撃力とか素早さとかが出てくると思っていたよ』
『攻撃力等は存在はしますが、それを完全に認識し、把握することは出来ません。』
なるほど、ゲームみたいにわかることはないってことか、相手の特徴がわかるのはありがたい。
『…あるにはある事が知れたのは良いかな、でも今はあの兎の狩りだね』
目の前の兎さんは食事に夢中、ならゆっくりとギリギリ迄近づいて…身体強化発動からの飛び掛かりで一気に首を取りに行く!
食事に夢中だった哀れ兎さんの首に噛みつきなんとか歯を食い込ませて初めての狩りに成功した。兎の死体が消え去り、薄い膜に包まれた肉と石の様なものもがその場に残る
『とったどー』
『おめでとうございます。マスター。落ちた肉をアイテムボックスに収納してください。肉を意識しながら収納と、そして出す時は取出す事を意識すれば可能です』
『ありがとうシュテル…収納ね、わかったこうかな…』
ただ、言われた通りに行いアイテムボックスの使い方を覚える。なるほど、出す時や確認の時にリストが浮かんでくるのは良いねゲームの様に便利だ。それに解体しなくても良いのは楽だ
『それでこの石はどうすれば?』
『その石は魔石と呼ばれ、魔物はその魔石食べる事で自分の糧にしたり、売る事で通貨に変える事も出来ます。探索の前に気配探知スキルの使用を許可していただけますか?』
成る程、所謂不思議な飴玉みたいな物かなら、食べよう。ん〜林檎味
『ん?それは構わないけど、何なら他のスキルも良いよ、これから増えたりするかもしれないし全部が全部扱えるとは思えないから』
『ありがとうございますマスター。細かい制御はお任せください』
『分かった。頼んだよシュテル、それじゃ~探索と行きますか~』立ち上がって、適当に歩き出して暫くしたころ
『マスター、此処から北西に複数のホーンラビットが居ますがいかがなさいますか?』
『わかった、やみくもに行くよりは良いだろうし、向かうよ』
『見つけた、警戒しているのが居るけどさっきやったようにやればいける…はず』
一度目と同じように慎重に音を立てないように距離を詰め、まず警戒をしている一体目のホーンラビットを仕留める前に気付かれ鳴き声を上げられらる。残りの二匹に気付かれ一匹は逃げ、残った方は素早い動きで突進されるが
『マスター回避してください』
シュテルとスキルのおかげか体が勝手に動くように回避し足が角に軽い切り傷程度ですみ、もう一度突進しようとするホーンラビットの眼前に狐火で閃光のような光を当て隙を作りその間に仕留めると同時に体がぽかぽかと暖かくなる
『シュテルありがとう、助かったよ…まだ軽い傷程度ですんだ…それに何か暖かい感じがする』
『マスター、それはおそらく進化の予兆ですが進化際は無防備になります。途中で襲われないよう安全地帯への移動を推奨します』
『わかった。ならドロップ品を回収して安全地帯に行こう』
ゆっくりと立ち上がるがレベルが上がったおかげなのか分からないが痛みは無く落ちた物を回収して他のモンスターに鉢合わせしないように安全地帯を目指し移動する事数時間後漸く辿り着くのであった。
『実家の様な安心感…はあるけど、お楽しみの進化先の確認だ』
【フォックス】
全ての狐種族の基礎になる個体
様々な進化をとげる
ふむ、つまり今はそのまま大きくなるって感じか、とりあえず、進化しますか
《進化を開始します》
あれ、急に眠く…あぁ、む…ぼう、びって……
『お休みなさい。マスター』




