第45話.翌朝の事
誤字・脱字はご容赦下さい
●45.翌朝の事
!!!!!!!
俺は人生最大のピンチの中にいた。
昨日の事、そのままメイベルとグレースは一緒に拠点のログハウスに泊まった。
ログハウスは屋内の照明、給湯やシャワー、エアコンも完備。
現代日本のホテルばりの生活が堪能できる。
俺達三人はログハウスで夕飯を作り、少しだけどグレースとお酒も飲んだ。
この世界の住人の二人はこのログハウスの設備に驚きっぱなしで、俺の作った夕飯も大絶賛で大喜びしていた。
俺はその後、久しぶりに拠点のお風呂でサッパリした後
部屋の隅に拠点に置いてある来客用の大き目のエアベッドを敷いてそのまま寝たと思う。
メイベルとグレースは普段おれが寝室に使っていた部屋にクイーンサイズぐらいの大きなベッドがあるのでそこで二人は寝ていたはずだ。
朝、何か温かくモゾモゾするので目が覚める。
・・・・なんだ??
「!!!」
グレースとメイベルが俺を挟むように二人が寝ていた。
すーっ・・・。すーっ・・・。
二人の寝息が俺にかかる。
「・・・・・・・・・・・汗」
布団をそっと開けて覗いてみると二人はバスローブ1枚のみの恰好。二人とも俺に抱き着いてすやすやと寝ていた。しかもグレースは俺の足に自分の足を絡ませている。
俺は脚を挟まれている感触からなんとなくわかるのだが、二人とも下着はつけてないと思う・・・・・。
俺はTシャツ一枚とトランクスのみ。
「・・・・・・・・汗汗汗」
俺は体中の血の気が引く
おお!?・・・・・・・やっちまったのか!? 全く覚えがないけど!!
俺は物凄い罪悪感にかられると同時にどうしていいのか分からず固まっていた。
二人の髪や吐息が俺の首元をくすぐる。
やばい。早く煩悩を断つのだ!!俺はどうしたらいいんだ!?
だめだ・・・・。
息子よ、落ち着くのだ・・・・くそぉ。くそぉ。
嬉しい反面、道徳的にはまさに危機的な状況・・・・
このままでは俺の理性が崩壊してしまう。
わかるよね。みんな・・・・
俺はとりあえずこの限界ギリギリの状況を抜け出そうと必死に布団からの脱出を試みた。
しかしメイベルは俺にしっかり抱き着き、足はグレースの太ももに挟まって動けない。
うう・・・もはや限界だ。俺はもぞもぞと動いた・・・・・
暫くして
「うーん・・・・?」
グレースはぱちりと目を開けた。目が合った。
「・・・・・・」
「・・・・お・・おはよう」
俺は恐る恐るグレースに声をかけた。
グレースの寝ぼけた顔がどアップで俺の目の前にある。
「!!!!」
「きゃぁあああああああ~~~!!!!!」
グレースは飛び起きた。
「あわわわわ・・・・」
グレースは慌てふためいており顔は真っ赤だ。
「グレース・・・・あの・・・これはどういう事だい・・・?」
俺はグレースを見た。
彼女のローブの胸元が少しはだけている。目が行ってしまった・・・。
「!!!」
グレースは慌ててローブの胸元を隠しで布団をかぶった。
「ううーん・・・どうしたの?」
今度はメイベルの方が目を覚ました。
ねぼけ顔のメイベルとも目が合う
「!!・・きゃぁ!!」
メイベルも顔を真っ赤にして布団に潜った。
俺達3人はしばらく布団の中で固まった。
「・・・・・汗」
しばらくして
「ごめんなさい・・・・・」
ささやくような小さな声でグレースは言った。
「あのさ・・・・昨日ね・・・・私ちょっとおかしくなったみたい」
「え!?・・・どういう事だ?」
「みんなでご飯食べた後、部屋でメイベルと二人であのお菓子食べてたんだ・・・・。そしたらなんか妙な気分になって全然寝られなくなっちゃって・・・」
「あのお菓子???も・・もしや・・・・・・チョコレートか!?」
グレースは布団の中でコクリと頷いた。
・・・確かチョコレートは俺達の世界では一般的なお菓子なんだけど、わずかにだけど媚薬か何かの効果があったんだよな・・汗。現代世界の俺達にはその効果は殆ど感じられないのだがこの世界の人達ではその耐性がまるで無いはずだ。
昔の人は緑茶を飲んだらカフェインでふらふらに酔っぱらっていたそうだし。
この世界にはチョコレートはまだ無い。この世界の人にとっては強烈な媚薬だったのか・・・。
・・・迂闊だった(汗)
「ケンスケの部屋行ってみたら、気持ち良さそうに寝てたから私、我慢出来なくなってベッドに・・・でも誓って私は何もしてないぞっ!何もしてないんだ!・・・許してくれ! そもそも私は男と一緒に寝たのも生まれて初めてなんだよー!!」
グレースは布団の中で涙声で叫んでいた。
「・・・グレースがケンスケの部屋に行ったから私も・・・・・・」
メイベルも顔を真っ赤にしながら言った。
「・・・・でも、でもね・・・ケンスケすごく好きだし、お爺ちゃんも私はケンスケと生きなさいって言ってたし・・これでも私、いいんだけど・・ね・・」
「ダメだー!!!」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
それから俺達三人は無言の朝食をとった。三人とも顔は真っ赤だった。
・・・・俺は何も言わなかったけど、今朝のお礼として二人の朝食にはデザートも付けてあげました。
読んで頂き有難うございます。




