第38話.集石場の戦い
誤字・脱字はご容赦下さい
●38.集石場の戦い
カランカラカラ・・・
「・・・・・」
「メイベル隠れろ!」
俺は目の前に岩柱を出しメイベルを抱き寄せ身を屈めた
ドォォォオオオオン!!!
岩柱の向こうから凄まじい光と爆音が発生した。
そして一帯に砂煙が濛々と立ち巡った。
「ぐぁぁぁああああぁあぁぁあーーーーー!!!」
取り囲んでいた男達の叫び声や悲鳴が次々と木霊する。
「行くぞ!」
俺はメイベルの背を軽く叩きに合図を送ると
俺達は同時に横へ走り出した。
砂埃と爆煙は未だに濛々と立ち込めている。
取り囲んでいた男たちの殆どは手榴弾の閃光に直視した為、目を押さえ蹲っていたり、爆発の音や巻き起こる煙で大混乱していた
メイベルは前方から取り囲んでいる男達に向け銃口を向けた
DOW!
目の前で目を押さえている男二人が爆砕した
ガチャ
すぐさまメイベルは撃鉄を引上げる。
DOW!
その横で混乱し蹲っていた男が爆砕した。
ガチャ
メイベルは前方の敵を排除した事を確認すると砂煙から離れるように走る。
そしてすぐさま横方へ振り向き銃口を向ける
DOW!
その銃口の先で目を押さえ仰向けでジタバタしている男が爆砕した。
ガチャ
DOW!
その横の煙の中で目茶苦茶に剣を振り回している男は銃声と共に剣ごと爆発する。・・・カラン
ガチャ
俺は仕込み刀を抜いてメイベルの銃口と別の方向へ駆ける
混乱して屈んでいる男たちに俺は切りかかった。
バシュ!
「ぐあぁああああ」
背後から袈裟切りにされ血飛沫を出し、男は斃れた。
次はその隣の男の脳天に一気に剣を振り下ろす
バシュ!
「ぎゃぁ!」
男は脳天から血を噴水のように吹き出し斃れた。
横を見ると砂煙の中で一人の男が目を押さえ、全然見当違いな方向へ走りながら剣を振り回している。
DOW!
ガチャ
その男をすぐさまメイベルが爆砕した。
その後、俺は振り返りざまに砂煙の中を無属性の重力魔法を使い一気に疾走する。
煙の中から次々と三人の男達の影が見えた。
バシュ!
「ぐぎゃ!」
俺から胴切りにされた一人目の男は腹を押さえ血を流しながら倒れる
バシュ!
「ぎゃぁああああ!」
下段、腹部から首筋かけて切り上げられた二人目の男は剣を振りかぶった状態で血を吹き出し後ろへ倒れた。
バシュ!
「ぎぇっ!」
首元を切られた最後の男は血をまき散らしながら回転して倒れた。
俺は剣を仕舞い、砂煙の外にいるメイベルと合流する。
すぐさま俺は岩柱を出しその一帯を警戒。
俺達の周りから敵のうめき声や悲鳴はすでに聞こえなくなっていた。
メイベルはその間にシリンダーの薬莢を入れ替える。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」
俺とメイベルに荒くなった息遣いをしばらく互いに無言で聞いた。
次第に砂煙が薄まってくる。
呼吸を整えた俺達は岩柱の影からレオナルドがいた方向へ注意を向けた。
「・・・・・・・・・・・」
すると煙の中に右腕をかばうようにしてヨロヨロと静かに立ち上がる人影が見えた。
「!!」
すぐさま俺とメイベルは岩柱の背後からその人影に銃口を向け、二人して容赦なく撃つ。
DOW!
ガチャ
DOW!
ガチャ
DOW!DOW!
ガチャ ガチャ
「!!!」
人影が消えた。
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・おのれぇええええええ!!!!」
砂煙の向こうからレオナルドの怨嗟の声が聞こえてきた。
薄くなった砂煙の向こうにレオナルドは凄まじい形相を浮かべ睨んでいる。
レオナルドは乱れた金髪から見える額からはボタボタと血を流し、体中傷だらけで黒いフードはすでにほとんど剥がれてボロボロになっていた。
着ている黒い甲冑からは取り巻くように白煙や火花のようなものバチバチと音を立て出している。
「きさまぁ・・・・・ホーストの力、見るがいい!!!」
レオナルドは形相のままにそう叫ぶと
「キェェェェェーーーーー!!!」
レオナルドは斬りかかってきた。
「下がれメイベル!」
俺達は岩柱から飛びのく。
「!!」
バァン!!!
レオナルドは構わず岩柱ごと切り付けた。
岩柱はけたたましい音を立てて裂けた。
「なにぃ!! 岩を裂きやがった! くそ!」
後方へ下がっていた俺はその裂かれた岩柱をレオナルドごと撃った。
DOW! ズバァアアアン!!
ガチャ
レオナルドは回避しようとしたが岩の爆風のノックバック効果に巻き込まれ横へ吹っ飛ぶ。
俺は叫んだ
「メイベル!岩柱をいっぱい出すんだ!!」
「わかった!!」
メイベルは自分の周り岩柱を周囲にいくつも出現させ離れた。
俺とメイベルは沢山の岩柱の背後に回りレオナルドと距離を取った。
「こんなモノは無駄だ――――!!」
レオナルドは岩柱などまるで眼中に無いように突っ込んで来て剣を振るう。
バァン!バン!バァンバン!!
岩柱はレオナルドの細い剣に次々と叩き斬られる。
(来る!!!)
俺は銃口を構え、狙いをつけて一直線に突っ込んで来たレオナルドを迎え撃った。
DOW! ボォオオオン!
ガチャ
レオナルドの胸元の甲冑に命中した。
飛びかかっていたレオナルドはそのまま空中で後ろに物凄いスピードで吹っ飛んでいった。
レオナルドは岩の残骸に突っ込んでいき砂煙の中に埋もれた。
「・・・・・・」
ガラガラ・・・
しばらくして砂煙の中からレオナルドはゆっくりと立ち上がる。
「・・・・・」
「なんだと!」
レオナルドは爆砕していない。
だがよく見るとレオナルドの鎧の胸部には大穴が開いていた
「!!!!」
シュゥゥゥーーーーー・・・
レオナルドは胸元の大穴から煙を出し、よく見ると中には溢れる大量の血液の他、何か機械のような金属屑が見える。体中からもバチバチと青白い火花とすごい白煙を出している。そして肉の焼けるような匂いもする。
シュゥゥゥゥーーーーー・・・・
「・・・・・その鎧・・・・機械なのか!?」
「・・・・・これがホーストの英知。・・・・魔導機関の一つ、魔導鎧だ!」
振り乱した髪から俺を睨みつけレオナルドは言った。
レオナルドからは物凄い白煙が立ち込める
「・・・・・・魔導機関だと!?」
俺は衝撃のあまり言葉を失う。
そして俺をゆっくり睨み付けた後、レオナルドは口元から血を吐き嗤う。
「くくくっ・・・・・オマエは道連れだ!!!!死ねェェェーーー!!!」
レオナルドは俺に再び飛びかかって来た。
(くそ!咄嗟の事で気が動転してしまった!)
DOW!
急いで俺は引き金を引く。しかしレオナルドは弾丸を見切るように躱した。
突っ込んでくる
「!!!!」
「ケンスケ――――!!!」
メイベルは絶叫を上げた。
(躱せない! この間合いでは撃鉄も上げられない!!)
俺はとっさに無属性魔法で後ろへ全力で飛んだ
そして上から飛びかかってくるレオナルドと体が縺れるように重なった瞬間、
「でやぁあああああ!!!!」
俺は右足をレオナルドの下腹部へ突っ込み、飛んだ勢いのまま後方へ思いっきり投げた
ズダァァァン!!
レオナルドはそのまま倒れ込んだ俺の頭上のはるか先に落ちた。
ガチャ
すぐさま俺はそのままの恰好で銃の撃鉄を引き、
仰向けのまま、俺の頭の先に落下したレオナルドを撃った
DOW!
その直後メイベルが走って来て倒れている俺を庇うようにしがみ付く。
「ケンスケッ!」
ビカッッ!!!!!
「!!」
物凄い閃光と爆音を立て、レオナルドは大爆発を起こし木っ端微塵に吹っ飛んだ。
DOWWNNNN!!!!
読んで頂き誠に有難う御座います。




