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第24話.目覚め

誤字・脱字にはご容赦下さい

●24.目覚め


「・・・・・とうさん・・・。」


少女は目を覚ました

視界はまだぼやけており力が中々入らない。


「・・・あれ?」


だんだん見えてきた視界には知らない部屋の天井が映っていた。

窓から暖かい光が差し込んでおり、自分はベッドで寝ていた。


やがてゆっくりと起き上がって座ったまま見渡すと

こじんまりとはしているがそこは質素で片付いてある清潔な部屋だった。


「・・・ここ、どこ?」


自分は普通の服を着ていた。

少女は不思議に思って両手を広げてぼんやり見ていたが

昨日たしかに崖から転げ落ちた時に擦りむいて出来たと思っていた傷もその手には見当たらなかった。


「・・・・どうしたんだろう?」


少女は、目覚める前の記憶をたどった。

一日中どこか分からない荒野を彷徨って崖から落ちた。


・・・・そして小川の水を必死に飲んだ所からが曖昧だった。


・・・・・誰かの優しい腕に抱かれ、暖かい何かが体を包んだ。


そのあと私は誰かにゆっくりと背負われたような気がした。

そのあと必死に目を開けようとしたが、体が重くて力が入らず、声を出すことも目も開けることすらも出来なかった。そして私は背負われた体をそのまま任せていたと思う。


まるで自分の父さんのような優しい温もりを感じた。

そしてそのまま私は安心して意識が無くなった。


・・・・ぼんやりとしているがそんな記憶だった。


しばらくすると


コンコン。


ドアがノックした音が聞こえた。


「・・・・・はい。」


私は小さな声で恐る恐る返事をした。


ドアが開き、一人の女性が入ってきた。綺麗な人だった。

「気分はどう?」


「・・・・・・・・。」


しばらく答えられなかった。


「ちょっと待っててね。」

彼女は部屋を出ていき、しばらくしてから暖かいスープと飲み物を出してくれた。


そのままベッドに座ったまま私は食事をした。


しばらくたってから

「私はエミリア。ここはラサンという街の教会よ。

あなたの名前は?」


名前を聞かれたので


「・・・・メイ・・ベ・・ル。」


私は小さな声でそう答えた。


・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・


エミリアさんはその後、私がここに運ばれてきたいきさつを、

とても優しい口調で教えてくれた。


私を運んで来てくれた人は先程も私を心配して訪ねて来てくれたという。



「・・・・・ケン・・スケ・・・さん。」


私は救ってくれた人の名前を小さく呟き再び眠ったのだった。


――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

――――――――――――――――――  


バァン!!!!!!!


突然、物凄い物音が奥から聞こえた。


私は慌てて目を覚ました。


「きゃぁぁあああああああああーーーーーー!!」


エミリアさんの悲鳴が聞こえてきた。



有難うございます

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