一般プレイヤーを傘下に引き入れる闇皇帝。
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メアを追っては見たものの、急に声かけたりしたら変だな。
それじゃあ、あいつに向けてクエストを出して城まで来て貰うか。
一対一の大会優勝の称号を持つ者だけが受けられるクエストを用意する。
内容は皇帝が優勝者に褒美を与えたいから城へ来る様にと言った感じだ。
クエストの報酬は金と経験値だが、メアの話を聞いてから本命の褒美を選ばせてやるつもりだ。
クエストが受理されたのを確認した後、メアを追わせていた忍者からの報告で、俺の城へと向かっていると聞いたので急いで城へと戻った。
空無河童で直接城へと帰り、いつもの部屋でメアを待っていると、しばらくして俺の前に現れた。
「先程の――」
声を掛けると同時メアの姿が消え、背後からダメージを負う。
カウンタースキル闇皇帝バウンドが発動したので、即座に振り返り追い打ちの一撃をノックバックした状態のメアに向けて一発だけ放つ。
完全に不意を突いた一撃だったが、メアは見事に俺の一撃を弾き飛ばした。
ただし、俺の弾丸を弾いた武器は破壊されてしまった為、メアがもう一度俺に攻撃する事は無かった。
「流石は優勝者だ。
儂の――いや、俺の攻撃をあの状態から弾くとは思ってなかったぞ」
「お前プレイヤーか。
レベルはいくつだ?
教えろ」
「その通り。
俺はプレイヤーでレベルは200だ。
話を聞く気になったか?」
「レベル200か。
ぶっ殺したい奴がいる。
一緒にいくぞ」
「敵対している奴等でもいるのか?
生憎だが、俺には俺の目的がある。
だが、一緒には行けないが協力する事は出来るかもな」
「そうか。
とりあえずついて来い。
話はそれからだ」
なんだこいつ!
拒否しても永遠とパーティー申請送って来るんだが?
しかしこいつのペースに乗せられるつもりはねえ。
報酬チラつかせてこっちの話しを聞いてもらう。
「とりあえずパーティー申請を送り付けて来るのを止めろ。
俺に手を貸せば普通にプレイしているだけでは手に入らない様な褒美をやるぞ?」
「褒美か、話を聞いてやる」
「俺直属の配下では無いんだが、俺の傘下に入って欲しい。
プレイスタイルなんかは今と変える必要はほぼ無いが、ギルド拠点を我が国に作れば色々と優遇してやる。
他の条件としては、大規模な組織を作りあげ、その裏で俺に協力するだけで良い。
俺からの依頼はそれ程多くないが、来るべき戦争に備えておいて欲しい」
「来るべき戦争とやらに俺が作った組織で協力しろと言う事か。
わかった。
引き受けてやる。
俺からも条件を付けっせろ」
「構わないぞ。
何が欲しい?」
「お前の国でやっているサムライバトルアリーナに俺も参加させろ。
あれをやってみたい」
ん?
武士達の特訓ついでに金儲けも兼ねてその映像を配信しているだけなんだが、あれをやってみたいのか。
あのシステムにプレイヤーが介入されても面倒だし、あれに参加したいプレイヤーが多く居るとは思えないんだよな。
最初はある程度人は集まるだろうけど、サムライバトルアリーナはシステムを覚えるのが大変だし、プレイヤー同士がぶつかると知識やプレイヤースキルでかなりの差が生まれる。
それが無くてもレベル差があるんだし、余程対人が好きな奴じゃねえと続けられるとは思わねえ。
「残念だが、あれは俺の配下のNPC達を育てる為に作ったシステムでプレイヤーが参加するのは望ましく無い。
新たな会場を作ってプレイヤー同士で戦うサムライバトルアリーナの様なものは作れるとは思うが、あのルールで人が集まるとはあまり思えない。
対人戦の大会を頻繁に開いたりするとかじゃ駄目なのか?」
「駄目だ。
どんな大会に優勝しても最強の座はサムライバトルアリーナのレジェンド達が先に来る。
俺は最強の座を手にしたい」
最強の座か……
それはチート性能の職業の奴等が居るから無理な話なんだが、どうする?
「正直な話をすると、最強のプレイヤーは諦めた方が良い。
このゲームのガチャで飛んでも無く強い職業を引いた奴にはまず普通のプレイヤーは勝てねえ。
だが、俺の傘下に入り、最終的に最も強い勢力最強の一般プレイヤーにはなれると思う。
それじゃ駄目なのか?」
「駄目だ。
俺は目立ちたい。
サムライバトルアリーナに出場させろ。
そして、引退したレジェンド達とのドリームマッチを希望する」
ん?
相手はプレイヤーじゃなくていいのか?
まあ、サムライバトルアリーナの武士達とその武士が選んだNPC達は普通にトップクラスのプレイヤー達より強いだろうしな。
元々のスペックも違い過ぎる。
このゲームのNPC達はリアルの世界の達人とかよりも反射神経や運動神経も超越しているし、プレイヤーと違ってプレイ時間はほぼ無限にある中でずっと試合をし続けているわけだからな。
「どうしてもと言うのなら、プレイヤーを参加させる方向で考えても良いが、多分そこで優勝は出来ないぞ?」
「ちゃんと練習するから大丈夫だ。
俺が新しい時代のレジェンドになる」
「とりあえず、それが望みなら叶えてやる。
今のサムライバトルアリーナとは別の試合会場を用意してやるから、そこで存分に練習をするといい。
練習中は放送はしない方がいいか?」
「シーズンが変わったばかりの武士達は弱い。
その武士達との試合を放送してくれ。
あと放送外ではレジェンドを呼んで練習したい。
その時は放送しないでくれ」
「それじゃあそれを実現させてやる。
あと、拠点の話しだが一つ城が余っている。
そこを一対一の大会報酬としてお前に与えてやるから、そこで大きな組織を築き上げてくれ」
「わかった」
話は纏まった。
メアには城主の居ない隠神の国にある城を譲り、国の運営自体はこっちの代官達にやらせる。
メアが将軍の地位になったが、あくまで一般プレイヤーなのでボスタイプにクラスアップしたりはしないみたいだな。
組織の運営は任せるが、あれこれ言って萎えたりして止められても困るし、好き勝手やらせた方がいいだろう。
目立ちたがり屋みたいだし、色々な奴等を勧誘してでかくなってくれ。
俺と同じ支配者プレイヤー達の戦闘には参加してくれるって約束は取り着けれたし、そこだけ守ってくれるなら問題ない。
必要な物などがあれば、城に置いている代官に指示すれば俺に伝えて用意すると伝えてメアに帰って貰った。
一緒にいるとちょっと疲れるタイプだし、あいつの管理はNPC達に任せよう。
約束通り隠神の国にある城の地下にサムライバトルアリーナの試合会場を作り、そこに新しい武士達と一緒に戦うNPC達を配置してやった。
しばらく色々あって忙しかったが、少し余裕が出来た気分だ。
妖怪同士の戦いは凄かったし、久しぶりに総大将の二人がいた町にでも行ってみるか。
なんか育っている妖怪なんかがいたらクラスアップさせて新しい総大将にしてもいいしな。
支配者同士の戦いに備えて、謀反は起こされたくないから今度は仲良くやってもらうつもりだ。
一人で行くのは嫌なので、一色重盛を拾ってから、隠神刑部が納めていた霞の里と玉藻前が納めていた霧雨の里へと向かった。




