バタカフェとひょん太郎の以外な人物像
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ひょん太郎に城まで送って貰い門を抜けると、いきなり雪之丞が目の前に現れて抱き着いて来た。
スキンシップの激しい奴だなと思ったが、そういえば今の俺はバタ影のままだったな。
ちょっと悪戯してみるか。
「実は困っている事がある」
「相談っすか?
聞くっすよ!」
「GMからセクハラを受けている」
「じゃあボクもセクハラするっす!」
「待て待て!
顔を埋めるな!」
「よいでは無いかー!
ガッハッハ!」
こいつ、気付いてやがったのか?
慌てて元の闇皇帝アバターへと戻る。
「お前、気付いていたな!?」
「何言ってんすか?
ボクはカフェさんと行く所までいくっすよ!」
「もう元に戻ってんだろうが!
なんで俺だと分かったんだ?」
「伊達に忍者やってないっすからね!
あと、カフェさんは本物のアイドルなんで、バレエとかやってるから全然姿勢とか違うっすよ?
そんな万年机の前でモニターに齧りついている感じの猫背じゃねえっす!」
「そうか……ん?
まあ、俺が猫背なのは長年ゲームやってきた勲章みてえなもんだ!
バタカフェが本物のアイドルってまるでリアルでアイドルやってるみてえな言い方だな?」
「リアルでアイドルっすよ?
千歳來夢って知ってるっすか?」
「そりゃあ知ってるだろ?
どんだけCMに出てるんだって感じだし、顔とスタイルが良いのは当たり前で、歌もダンスも得意で演技まで一級品の超実力派アイドル。
海外でも人気あるよな。
その千歳來夢がバタカフェなのか?」
「そうっすよ!
ボクが言ったって言うのは内緒っすよ?」
「んー……
あんまり結びつかねえな。
広告とかで流れてくるCMでよく見かけていたけど、もっと明るい感じでしゃべってたし、あいついつも人間っぽくないアバター使ってただろ?」
「アバターは性能重視なんで人外キャラが選べる場合は、だいたい人外アバターを選んでたっすからね。
FPSの時は普通に女性アバターやってたじゃないっすか」
「いや、あれ普通じゃなかっただろ。
性能重視だったからFPSの時はあんな小人見てえなキャラだったのか」
「そう言う事っす!
今は種族がヴァルキリーになったんで、ずっと人間っぽい格好してるっすけど、元々のドラゴンニュートは、普通に選べる中ではかなり性能が良かったっすからね。
冷気系の弱点はあったっすけど、HPは高いし炎の耐性は最初からあったみたいだし、体も大きくてスピードもパワーもあったっすからね」
「でも職業に制限とか尽くし、結構デメリットもあったはずだよな?」
「最初は獣人だったみたいっすよ。
ドラゴンニュートを選んだのはフェニックスナイトになったからっす。
フェニックスナイトは冷気属性にも耐性つくっすから滅茶苦茶強いっすよ」
「弱点の無いキャラを選んだわけか。
俺は悪代官しか選べなかったから、そう言うのもやってみたかったな。
ところで、話は変わるが、さっきのはバ夕カフェ。
タの部分が夕陽の夕で作ったバタカフェの偽物だが、お前等はややこしいからバタ影って呼べ。
カルトリアでギルド長の座を手に入れたんだが、ニースと接触するとばれるか?」
「接触しすぎると間違いなくバレるっすね!
っというか、最初に会った時にはすでに本当に会った事があるのか聞かれちゃったっすからね。
極力ニースさんとこっちで会う時はカフェさんに任せた方がいいっす!」
「そうか……まあ、あの時のお茶会が頻繁にあるとも思えねえし、それで乗り切ってもらうか」
「任せて下さいっす!
ニースさんはアイドルにメロメロっすから」
「確かショコラのファンだったな。
近いうちに合わせてやれよ。
ついでにひょん太郎も連れてっていいぞ」
「了解っす!
カフェさんに伝えておくっす!
御屋形様は今日ひょん太郎さんと一緒にカルトリアに行ったんすよね?
どんな感じでした?」
「ああ……そう言えばちょっと聞きたい事があったんだ。
まあ、別に変わった事って言う程のもんは無かったんだが、前のギルド長がサキュバスの店を作っていたんだ。
そのままだと餓死しちまう所だったから保護して、ひょん太郎の精気を吸わせたんだけどな。
ちょうどその時にバタ影を作ったから、悪戯してやろうと思ってひょん太郎を揶揄ってみたらな……
オカマ口調でナチュラルに話始めたんだよ。
あいつ俺のいないところだといつもそんな感じなのか?」
「んー……
ひょん太郎さんも多分御屋形様だと気付いていて態とやってるっすよそれ。
あの人も結構アレな人なんで……」
「アレな人?」
「性格が悪いと言うか、とことん人を揶揄う癖があると言うか……
なんか、天然ものっす!」
「よく分からねえ表現だな。
あいつのリアルも知ってるのか?」
「本人から直接聞いた事は無いっすけど、特定済みっすね!」
「お前怖えな。
普通の一般人なのか?」
「とある動画投稿サイトの配信者っすね。
男の娘で有名なんすけど、本人は男の娘って言われるのが嫌いで顔に入れ墨を入れて炎上してた人っす」
「なんか聞いた事あんな。
そういえばあいつ、ダンディーでハードボイルドなキャラか筋肉モリモリのマッチョマンを好き好んで使ってたな。
本人の理想がそれなら、男の娘って言われるが嫌だったのも納得いくな。
今度揶揄ってやるか」
「止めて置いた方がいいっすよ!
ボクが既に揶揄って痛い目みてるっすから」
「そうなのか?
何したんだ?」
「可愛いねボクぅって声かけておしりさわったら、首を掴まれて壁に叩きつけられたっす!
その時ガチで怖かったんでそれ以来悪戯出来なくなったっす!
体を傷付けなくても人の壊し方くらいは心得ているからなって最後に言われたっすね……」
「そうか、俺もあいつをそっち方面で揶揄うのはやめておくか。
もう暗くなって来ちまったし、飯くって寝るか」
「それじゃあボクもお呼ばれするっす」
雪之丞を連れていつもの部屋で食事した後、床についた俺の布団に何故か雪之丞が潜り込んで来たが、気にせずそのまま寝た。




