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カルトリアの王様。

ブクマ、評価、コメントあったら幸いです宜しくお願いします!

 西治帝国とは全然スケールが違うなぁ……

 なんだこの馬鹿でかい塔は?

 やっぱり最初にプレイヤーが(おと)れる場所だけあって気合の入り方が違う。



 真っ白な壁には汚れ一つ無いし、ファンタジーしてんな!

 西治帝国(さいじていこく)は江戸時代っぽい街並みだが、似た様な景色は日本で見られるからな。

 


 国の中へ入ると基本的に建物が綺麗ででかい。

 西治帝国(さいじていこく)のNPCは日本人の顔だし、丁髷(ちょんまげ)とかだから分かりやすいんだけど、この国のNPCってプレイヤーと混ざると分かんねえな。

 


 「綺麗な街だね♪

  ここで何するの?」

 「下見って奴だ。

  建物がでかいばっかりで面白いもんはねえな。

  プレイヤーが王ならもうちょっとなんかいじってると思うんだけどショコラはどう思う?」



 「うーん♪

  運営の立場になって考えるならぁ♪

  せっかく綺麗に作った国の外観はそんなにいじって欲しくないって思うんじゃないかな?」

 「それじゃあ街をいじったり出来ないとか、いじる必要が無いって感じかもしれねえな。

  となると、悪行をして経験値を稼ぐって感じじゃないんだろうな」



 何処を見渡しても普通。

 それなら王に合ってみるか。

 


 街の中を城のある方へ向かって進む。

 途中で色々な店があるが、至って普通のポーションやら、初心者でも使わないようなショボイ武器やら防具が売ってある。



 街の至る所へ飛んで行けるフェアリーロードってのがあったのでこれを使って城まで利用してみる。



 「妖精さんが連れていってくれるのね♪」

 「ファンタジーだな!

  それにワープゲートを通るとあっと言う間に目的地の近くまで辿り着けるんだな。

  西治帝国(さいじていこく)にもあれば便利なんだけどな」

 


 「河童ちゃんご主人様がいないと使えないしねぇ」

 「おっ似た様なのが作れるかもしれねえぞ!」



 「やっぱり和風な感じのなの?」

 「輿(こし)って言うのがあるみたいだ。

  NPCは固定されてて、力者(りきしゃ)って職業の人間が目的地まで連れてってくれるみたいだな。

  それと、陰陽五行(いんようごぎょう)のワープゲートを設置すりゃいいみたいだぞ?」



 「楽しそう!

  帰ったら設置して一緒に乗ろぉ♪」

 「分かった。

  帰るころには日も沈んで真っ暗だから、外の景色とか見えないかもしれねえけどな」



 「夜は真っ暗だからね。

  花町(はなまち)なら結構明かりもついていると思うしいいんじゃないかなぁ?」

 「そうだな。

  花町の方へ移動して帰ったらいい感じかもな」




 移動が楽になったら空無河童(くうむかっぱ)の出番も殆ど無くなりそうだなとか考えている内に城へと辿り着いた。



 門は開いていて、兵士が立っているが止められる様な事は無いみたいだな。

 城の中へ入り、真っ直ぐ行くと謁見(えっけん)の間っぽい所に辿り着いた。


 

 玉座には王様が座っていて、周りには兵士がいる。

 よくある雰囲気の謁見(えっけん)の間だ。

 姫や王子の席は無いんだな。

 王様の方へ近づくと、王様が話しかけて来る。



 「よくぞ来られた異世界の英雄よ。

  この世界は君達の為に生まれた。

  どの様な生活をしてもらっても構わない。

  しかし、私は君達とは争いたいなどとは思わない。

  平和に過ごし、平穏な日々を送ってくれると、こちらとしては助かる。

  私はいつでも此処(ここ)に居る。

  いつでも会いに来てくれ」

 「魔王とかいないのか?」



 「魔王?

  その昔、この世界の支配を企んでいた魔王、シャドゥーラと言う者が居た。

  しかしその魔王シャドゥーラは英雄ミナティスの手によって打ち滅ぼされた」

 「今はその魔王はいないのか?」



 「魔王?

  その昔、この世界の支配を企んでいた魔王、シャドゥーラと言う者が居た。

  しかしその魔王シャドゥーラは英雄ミナティスの手によって打ち滅ぼされた」

 「ん?

  昨日の魔王のご飯は?」



 「魔王?

  その昔、この世界の支配を企んでいた魔王、シャドゥーラと言う者が居た。

  しかしその魔王シャドゥーラは英雄ミナティスの手によって打ち滅ぼされた」

 「特定のワードで返事が決まってんのか。

  会話出来ないタイプのNPCみたいだな」



 「王様の耳はロバのみみぃー♪」

 「あっはっは。

  少し私は耳が遠くてな。

  他に面白い話があれば聞かせておくれ」



 「どんな下着履いているのぅ?」

 「あっはっは。

  少し私は耳が遠くてな。

  他に面白い話があれば聞かせておくれ」



 「ショコラ遊ぶな。

  大丈夫だとは思うが、あんまり不敬(ふけい)な事を言って敵対とかしたら面倒だろ」

 「ハーイ♪

  それじゃあもう帰るの?」



 「調べて置きたい事が出来たからもう少しいたいな」

 「調べたい事?」

 


 「ああ、とりあえずフェアリーロードで他の場所にいくぞ」

 「おけぃ♪」



 城からでて別の場所へと移る。



 王様の会話で特別なイベントとか始まりそうだが、俺はクエストとかやっているわけじゃねえしどうでもいい。

 そんな事より、ここに俺と同じ立場のプレイヤーがいた場合の役割について考える。



 俺の場合は悪代官だった。

 しかしこの国で悪行をやって経験値を得たり金を稼いだりするのってどうなんだ?

 あんまりしっくりこねえよな?

 それに初心者プレイヤーも多いし、こんな序盤に誅罰(ちゅうばつ)メーターみたいなシステムなんてやったらプレイヤーがこのゲームから逃げ出しちまいそうだしな。



 見た感じ国の王は変わりそうにねえ。

 それなら、最終的に国の中枢(ちゅうすう)に関わる事の出来そうな職業があると思うんだよな。



 それを調べたいんだが……

 掲示板も見てみるか。



 最初の方からこのカルトリアが話題にした内容を探してみる。

 プレイヤーがなんかいじってりゃ話題にもなってそうだが、特になんもねえな。

 街が綺麗だの、彫刻が凄いだの、王様が面白いだのと言った話題ばかりだ。

 ん? クエストを受けるなら冒険者ギルドが良い……



 冒険者ギルドか……



 西治帝国(さいじていこく)にはそんなもん無いんだが、もしかするかもしれねえな!



 「ショコラ、冒険者ギルドを(のぞ)いて行きたい。

  もう少し付き合ってくれ」

 「いいよぅ♪

  このまま一生付き合ってもショコラはいいんだけどなぁ♪」



 「このゲームやっている内は一生付き合ってやるよ!」

 「やったー♪」



 俺達はフェアリーロードを使って、冒険者ギルドのある商業地区へ向かった。

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