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クラスアップ!

ブクマ、評価、コメントあったら幸いです宜しくお願いします!

 玉藻前(たまものまえ)(うたげ)を楽しんでいるみたいだな。

 結構酒も飲んでいるみたいだし、本当に身籠(みごも)っているのか?

 


 「調子はどうだ?」

 「(わらわ)の調子は良いぞ!

  とても楽しい余興(よきょう)じゃったな」



 「うむ。

  ところでお主……

  身籠(みごも)っておるのではなかったのか?」

 「――身籠(みごも)っておるぞ?」



 一瞬間が空いた様な気はするがまあいいだろう。



 「激しい戦闘は控えるんじゃなかったのか?」

 「あの様な有象無象(うぞうむぞう)刑部狸(ぎょうぶたぬき)を同じには考えておらぬ。

  故にあれは軽い戦闘じゃった」



 「確かにそうかも知れん。

  酒は飲んでもいいのか?」

 「何を勘繰(かんぐ)っておるか知らんが、(わらわ)の体は丈夫じゃからな。

  少々酒を飲んだところで問題ない」



 ふむ。

 俺の考えすぎか?

 こいつが隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)の討伐に参加しなかったってのがどうにも引っかかってんだけどなぁ……

 


 俺は「元気な子を産めよ」と言ってその場から離れた。

 


 金も溜まったしとりあえず、グレード4のIDを設置しておくか。

 場所は隠神(いぬがみ)の国でいいな。



 いつもの様に設置した後に関所を置いてプレイヤー達が入れない様にする。

 また金が無くなっちまったな。

 もう一個分くらいは残ってるが……ん?

 雪之丞(ゆきのじょう)達のクラスアップが出来るぞ?



 Lv200に到達したから出来る様になったのか?

 金もまだ少しあるし、クラスアップしない手は無いな。



 よし、これで全員クラスアップさせたぞ。

 雪之丞(ゆきのじょう)はニンジャマスターから、ウィンドデーモンにクラスアップ。

 ショコラは神霊術士から奇跡の代行者となり、ひょん太郎は毒術士から毒大帝(どくたいてい)

 バタカフェはフェニックスナイトからフェニックスロードへとクラスアップした。

 


 今でも十分強いのに更にクラスアップしたらどうなるんだ?

 ちょっと聞いて見るか。

 近くにひょん太郎がいるのでそのまま話しかけて見る。



 「クラスアップさせたんだが、気付いたか?」

 「本当か?

  ……確かに。

  これは……不味い」



 「何が不味いんだ?」

 「我のスキルを覚えているか?」

 


 「あのダメージを喰らった分を広範囲にカウンターするスキルの事か?

  確かHPの二倍のダメージまで与えられるんだったよな」

 「そうだ。

  ブラッドエクスプロージョンと言うスキルだ。

  元々のHPが少なかったので、金を溜めて一時的にHPの上限を三倍にするスキルを取ったんだが、今の我は毒魔人になっている」



 「俺と同じでボスタイプになったりしたって事か?」

 「恐らく。

  ボスタイプのHPは、通常のプレイヤーよりもかなり高い」



 「しかも上限が一時的に三倍にしてからスキルを使ったらどんなプレイヤーも一撃だな……」

 「流石に気が引ける」



 「まあ、ここぞって時意外には使わない方がいいかもな。

  本気の時はバンバン使ってくれよ」

 「承知した」



 一応全員に声かけておくか。

 次に見つけたのは雪之丞(ゆきのじょう)

 なんで(うたげ)の料理もあるのにスルメ(かじ)ってんだよ……



 「スルメ好きだなぁ」

 「スルメ……止めたいのにとめらんねえっす!」



 「好きなんだったら別にいいだろう。

  それより、クラスアップさせたんだがどんな感じだ?」

 「ちょっと待ってくださいね。

  全体的にステータスがアップしてるっすね。

  あと、パッシブ系のスキルが全部新しくなってるっす!

  背後から攻撃したら相当なダメージが入るっすね!」



 「そうなのか。

  ボスでも一撃とかか?」

 「流石にそれは無いと思うっすけど、最初に倒した将軍なら三回当てれば瀕死にはなりそうっすね」



 「じゃあプレイヤーのタンク職も同Lv帯なら二、三発で倒せそうだな」

 「そうっすね。

  たぶんさっき戦ったプレイヤーなら全員一撃っす!」



 「レベル差があるうちはそうなるな。

  わかった。

  調子に乗ってPKとかしにいくなよ?」

 「大丈夫っす!

  たまに狩場でPKはしてるっすけど、程々にしとくっす!

  あっ種族も変わってるっすね。

  薬叉女(ヤクシニー)になってるっす!」



 「お前もボスタイプになってるっぽいな。

  それなら隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)にも勝てそうだな」

 「いいっすね!

  また今度一騎打ちしたいっす!」



 たまにPKやってんだな。 

 まあ、たまには対人戦をしないと腕が(なま)っちまうし、ボスタイプになってるんだったらプレイヤーから襲われても大丈夫だろう。

 次はショコラか。



 「ご主人様ぁ♪

  クラスアップしてくれたの気付いてるよぉ♪」

 「そうか、どんな感じなんだ?」



 「今まで通り神霊を召喚出来るんだけどぉ♪

  九体召喚出来る様になったし、能力も上がってるよぅ♪」

 「俺まだあの神霊が倒されてる所見た事ねえんだけど、あれが三体から九体になんのか?

  強すぎだろう。

  ショコラ一人いればIDとかクリア出来そうだな」



 「それいいかも♪

  今度一人で周回してみるね♪

  それと、種族がヴァナディースになってるよ♪」

 「ヴァナディースってなんだ?

  まあ、ID周回するんだったら即死ギミックには気を付けろよ。

  一応最初はID攻略部隊の奴等に聞いてからいけ」



 「ハーイ♪

  ショコラもヴァナディースがなんだかわかんなーい♪

  ID周回を一人で攻略出来る様になったら連れてってあげるね♪」

 「暇な時が出来たら頼む」



 ショコラも反則級の能力になってんな。

 後はバタカフェだな。

 人間形態でいるから話しかけずらいな。

 下着みたいな姿しやがって……



 「バタカフェ、また酒飲んでんのか?」

 「飲んでない。

  あの子は多分危険、油断出来ない」



 「あの子?

  ああ、玉藻前(たまものまえ)の事か。

  よく分かるな」

 「うん、危険な匂いがするから。

  始末しておかなくていいの?」



 「一応俺が作ったNPCだしな。

  裏切るならそれもありだ。

  まあ、あいつに対しては俺も油断する事は無いから心配すんな。

  それはおいといて、クラスアップさせたんだがどんな感じだ?」

 「んー……種族がヴァルキリーになった。

  ステータス向上とパッシブ系スキルの能力が向上した。

  後は死んだ仲間を生き返らせるリザレクションが増えたのと、敵味方関係なく戦死者の数が多いほどステータスが上昇するし、戦死者の魂が近くの敵を攻撃する様になった」



 「他の奴等に比べると地味だな。

  リザレクションは頻繁に使えるわけじゃないんだろ?」

 「うん、一時間程CD(クールダウン)が必要。

  でも、敵の数と味方の数が多ければ多いほど強くなれるし、その恩恵は不死鳥騎士団全員に効果があるから結構使えると思う」



 「数を増やせば増やす程効果が大きくなるって考えると、けっこうやばいかもな」



 強くなるのはいいが、これって敵も同じくらい強くなる可能性を秘めてるって事だからな。

 今は良くても、後々厄介な奴は必ず出て来るだろうし、その時が楽しみでもある。

 その時が来たらしょーもない負け方はしたくねえし、余裕があるうちに準備は整えて置かねえとだな。



 外も真っ暗になって来たし、楽しい(うたげ)も幕を下ろした。

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