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第一回大会優勝者決定

ブクマ、評価、コメントあったら幸いです宜しくお願いします!

 大きな歓声と共に決勝戦が始まる。

 


 そしてここに来てやはり【夜空の星に】は戦い方を変えて来る。

 クリムゾンハンドが高速移動を繰り返し、高火力の魔法攻撃を放っている。

 そしてブラッドプリーストも合わせて魔法で雷を振らせて攻撃していく。



 しかし、【ユニオンキングダム】はこれ以上の攻撃に耐えて決勝戦まで上り詰めて来た。

 高火力のゴリ押しは通じないぞ!



 【ユニオンキングダム】のリバースクルセイダーが味方のセージをしっかりガードしている。

 攻撃が止んだ時に打って出る気だな。

 だが、【夜空の星に】の狙いはヒーラーであるセージでは無く、死霊術士の方だった。



 シックルアサシンが背後から現れ、強烈な攻撃スキルが繰り出される。

 一撃では倒せなかったが、そのまま背後を取り続け、追撃の手を緩めずに攻撃を加え続けていく。

 それにこいつは、攻撃を加えた後、一度武器から手を離してから手首を返し、武器を掴んで引くと言う一見無意味な様な動作で攻撃を加えている。


 

 この動作は近接系の武器を使っている時なら俺もよくやる。

 普通は攻撃した後、そのまま武器を引いて次の攻撃をするが、相手に当てた武器を一瞬手から離して手首を返して引くと、攻撃判定があり、二連撃になる。



 返した手首でしかも武器を引く動作の時の一撃なので威力は半減するが、確実に与えるダメージは上がる。

 ただし、一瞬武器を手から離すので、余程この攻撃のやり方に慣れていなければ対人戦では使えない。



 当たり前の様に連撃にもこの技術を織り交ぜている。

 とんでもねえプレイヤースキルだな。

 【ユニオンキングダム】もそれを黙って見ているわけじゃねえ。



 リバースクルセイダーが死霊術士を守りに向かい、セージもそれにピッタリとくっついている。



 しかし、クリムゾンハンドの魔法にはヒール阻害が付いているので回復は困難。

 【ユニオンキングダム】の死霊術士は反撃に出る。

 無数の死霊の塊を解き放ち、ブラッドプリーストを狙い集中砲火。



 プラッドプリーストは回避せず、回復魔法も使わずにひたすら高火力スキルで死霊術士を沈めにいった!

 結果的に両者は同時に倒れた。



 これで二対二。

 【夜空の星に】はヒーラーを失い、さっき倒した死霊術士なんかよりずっと固いリバースクルセイダーとクリムゾンハンドのヒール阻害を越えるヒール量を持っているセージを倒さなければいけない。



 有利なのは【ユニオンキングダム】そして、【夜空の星に】はセージに狙いを付け攻撃を始まる。

 凄い猛攻だが、リバースクルセイダーの横やりもあるので【ユニオンキングダム】のヒール量の方が大きい。



 リバースクルセイダーが徐々にカウンタースキルなどを使って、【夜空に星に】の二人のHPを削り、追い詰めていく。

 【夜空に星に】は一旦距離を取り、今まで見せて無かった自己回復スキルでHPを回復させる。



 そして今度はターゲットを合わせずに、リバースクルセイダーをクリムゾンハンドが相手にし、セージの方にシックルアサシンが攻撃を仕掛けて一対一の状態へと持ち込んだ。



 更にここでクリムゾンハンドの攻撃が変化する。

 高速移動を繰り返し、シングルターゲット向きの魔法を使う様になった。

 一撃が重たく、リバースクルセイダーを完全に抑え込んでいる。



 リバースクルセイダーはセージを守れる位置を、辛うじてキープしているが防衛に回る事が出来ない。

 防衛に回ればクリムゾンハンドの攻撃をフリーにしてしまい、自分が落とされかねないからだ。



 シックルアサシンがセージに張り付き全ての攻撃を確実に決めていく。

 セージは逃げ回って少しでも攻撃の手を掻い潜ろうとするが、シックルアサシンの攻撃からは逃れられない。



 自分の回復で精一杯になったセージにはリバースクルセイダーに十分なヒールをする事が出来ずに、リバースクルセイダーは徐々に追い詰められていく。



 ここで今まで攻撃魔法を使っていなかったセージがクリムゾンハンドを狙って攻撃し、リバースクルセイダーもそれに合わせて一気に畳み掛ける!

 クリムゾンハンドは常に短い間隔で高速移動をしているので、匠に(かわ)していくが、リバースクルセイダーが一瞬の隙を突いて動きを止めた瞬間、二人の追撃が刺さり、クリムゾンハンドは落ちた。



 二対一。

 シックルアサシンに取っては絶望的だが、まだ勝利を諦めていない。

 しかし一瞬でセージを落とせなければ勝負は決してしまうだろう。



 もうヒール阻害は使えないし、レベル差でどうあがいてもHPを削り切る事が出来ないからな。



 当然シックルアサシンはセージを攻撃する。

 リバースクルセイダーが妨害してくるが、その攻撃を受けてでも攻撃の手は緩めない。

 だが、残念だ。



 セージのヒール量がシックルアサシンのダメージを凌駕し、完全に体勢は立て直された。

 【ユニオンキングダム】の勝利が揺るぎないものとなってしまったな。



 シックルアサシンはそれでも諦めずに、戦ったが徐々に追い詰められていき、最後の時を迎えた。



 負けた【夜空に星に】のめちゃくちゃ悔しがってる姿が痛いたしい。

 悔しかっただろうな。

 レベル差が無ければ圧倒していたはずだ。



 それでも手応えがあったんだから勝ちたかったに決まっている。

 俺だって見ているだけで悔しい気持ちで目頭が熱くなった。

 こいつらは本物だ。

 次の大会はいつ開くか決まってねえけど、その時は優勝してくれよな。



 司会者が優勝者に称賛(しょうさん)の言葉をかけ、町の至る所から大きな歓声が上がる。



 【ユニオンキングダム】が第一回大会優勝者の称号を与えられ、優勝トロフィーと記念品、それと賞金が手渡されてこの大会は(まく)を閉じる。

  


 町の中は大会の余韻(よいん)に浸っているプレイヤー達がまだうろうろしていて、出店も繁盛している様だ。

 


 思ったより楽しめたし、この大会でこのゲームに参加しているプレイヤー達の実力も少しは見る事が出来たし、大満足だ!

 城へと戻ると、皆集まって俺を出迎えてくれた。



 こいつらも皆対人好きだし、次の大会には参加したいと言って来た。

 特に雪之丞(ゆきのじょう)は参加したそうにしているが、近いうちにやっても明らかに強すぎるからな。



 レベル差を上手く埋められる画期的な方法があれば参加を許可してもいいと伝えると、皆揃って話し始めた。

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