大会当日予選から決勝戦前まで。
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あれから色々と調整して大会当日を迎えた。
最終的なルールはヒーラー枠は一つ。
三人でパーティーを組んで町に居ればマッチングが始まり、残りチームが10チームになった時点で終了。
公平を期すために、この街の大会用の武器防具を購入するのも参加条件に含まれる。
これを持っていないとクエストが始まらない。
武器屋防具は幅広く揃えてはいるが、プレイヤー達からの依頼があればこっちで受注して作れる様にもしてある。
後はレベルによる差を埋める為に、戦う闘技場にはステータスが圧倒的に劣る場合、弱い方を強化するバフを得られる様にしてある。
それでもレベルの高い方が有利な事に変わりは無いけどな。
さて、時間だ。
大会開始の合図替わりに花火を打ち上げると、大きな歓声が聞こえマッチングが始まった。
仁帝神農が小さな賭博場をいくつも開いて商売を始めているな。
参加したプレイヤーの数は予想外に多いな……
役1500チームも居るじゃねえか!
儲かって仕方ねえってのと、地下に作ったマッチング用の闘技場が全然足りねえな。
大会の司会者に即時連絡してマッチング大気中のチームがあるので、順番を待っていてくれと伝えさせる。
予選はだいたい7回くらい勝ち抜けば本大会の出場権を得られると言う事も合わせて伝えて貰った。
三対三だから試合自体はすぐ終わるし、なんとかなるだろう。
もう勝敗が決した奴等が居るな。
そして次々に一回目のマッチング行われていく。
参加した全てのチームの決着がついた三分後に新たなマッチングが始まる。
これを七戦かぁ。
次回からは人数の調整とかも必要だな。
今回学んだ失敗は次に生かせばいい。
まあ、今回は初のプレイヤー同士の大会だし、盛り上がりっぱなしだから全然問題無いけどな。
◇
三時間ほど掛かっちまったが、ようやく残り十人が決まったみてえだな!
そしてトーナメント方式で司会者がランダムに対戦カードを埋め、トーナメントの左側から順に選手たちを紹介していく。
①超重量級へビーアーマー。
全員が重装備のヒーラー無しのゴリ押しチーム。
職業はデュアルシールダー、ランサー、ジェネラルアーマーナイト。
②たこ焼き&明石焼き連合。
前衛+ヒーラー+範囲高火力のバランスの取れたパーティー。
職業はインペリアルガード、クレリック、アーチャー。
③ファブニール一族。
ドラゴンニュートで構成された自己再生能力持ちのオールラウンダーチーム。
職業は、アックスウォリアー、ソードブレイカー、ディフェンダー。
④夜空の星に。
攻撃的だが、ヒーラーもいるバランスの取れたチーム。
職業はシックルアサシン、ブラッドプリースト、クリムゾンハンド。
⑤クリミナルハンター。
PKプレイヤーを撃退するギルドらしく対人慣れしたチーム。
職業はシルバーパラディン、クレリック、聖騎士。
⑥烏合集33部隊。
大規模ギルドでこいつ等は100部隊まで参加していたが、残ったのはこの33部隊だけ。
職業は召喚士、エレメンタリスト、サマナー。
⑦ユニオンキングダム。
掲示板でトップLv帯のプレイヤーが多くいるギルドのチーム。
職業はリバースクルセイダー、セージ、死霊術死。
⑧石ころおにぎり。
無課金を貫くプレイヤー達で構成されたギルドのチーム。
職業はウォーリアー、メイジ、僧侶。
⑨猫カフェ愛好家紳士。
全員が犬系獣人のギルドで、実は猫アンチなのではないのかと噂されているギルドのチーム。
職業はスクリーマー、ベルセルク、ライフスティーラー。
⑩時計塔の魔術師。
魔法職を集めたギルドで、高火力で殲滅力が断トツに高いチーム。
職業はバーストマジシャン、冥術士、アースシェイカー。
以上10チームが本大会の参加チームとなる。
注目するのはやっぱり高レベルのプレイヤーの多いユニオンキングダムか。
後は対人慣れしてそうなクリミナルハンター。
烏合集は全員召喚系の職業だし、これも注目だな。
試合自体はここまで勝ち抜いた事もあって、プレイヤースキルが高い。
ちゃんとコンボも繋げてるし、連携も取れている。
一試合目はたこ焼き&明石焼き連合が勝ち抜いた。
やっぱりヒーラーの力は偉大で、回復手段の無い超重量級へビーアーマーは成す術が無くなってしまいそのまま負ける事となった。
二試合目の勝者は夜空の星に。
相手のファブニール連合は中距離でも攻撃手段を持っているが、クリムゾンハンドって職業は毒属性らしく、回復を阻害されてじりじりと削られて負けてしまった。
夜空の星にの立ち回りも良かった。
前半からクリムゾンハンドによる毒で回復を封じて、シックルアサシンが相手の後ろを取ってクリティカルヒットを連発で早々に一人を落としてたからな。
攻撃的なチームの戦いは見ていて面白い。
三試合目はの勝者はなんと烏合集!
三人が試合開始と共に色々と召喚して、範囲攻撃に乏しいクリミナルハンターは数で押し切られて負けてしまった。
三対三なのに、十二対三の試合になっていたな。
召喚系の職業も今度やる時は制限した方がいいかもしれねえな。
あれはちょっと卑怯臭い。
四試合目。
当然の如くユニオンキングダムが勝った。
石ころおにぎりも頑張ってたけど、レベル差と課金による差は埋められなかった感じだな。
それと、ユニオンキングダムのプレイヤースキルは対人戦だと低いかもしれねえ。
レベリングとID周回ばっかしれるから対人慣れしてなさそうだ。
五試合目の勝者は時計塔の魔術師。
開始の合図と共に、高火力スキルをぶっ放してあっと言う間に終わった。
この大会で一番の優勝候補かもしれねえ。
次の相手がユニオンキングダムなので実質ここが決勝戦かな?
残り半分になって六試合目。
勝者は夜空の星に。
お互いバランスのいいチーム構成だったが、攻撃的な夜空の星にのアサシンがヒーラーを落として、勝負は決した。
やっぱりお互いヒーラーがいるとヒーラーを先に倒す勝負になる。
インペリアルガードが前に出た瞬間を狙われたな。
ヒーラーを守るか攻めに転ずるかの駆け引きはなかなか見ごたえのある内容だった。
烏合集はくじ運が良かったな。
不戦勝でそのまま勝ち上がり、次は夜空の星との対戦が待っている。
七試合目。
開始直後の高火力範囲攻撃をユニオンキングダムが受けきって、一人ずつ確実に止めを刺して勝ち上がった。
三人合わせた火力でも、削り切れなければ意味が無い。
最有力優勝候補だったが、相手が悪かった。
レベル差が無ければ多分優勝していたな。
八試合目。
勝者は夜空の星。
ここに来てブラッドプリーストが戦術を変えたのが勝因だった。
メイジ系の職業並みの高火力スキルでガンガン相手の召喚を潰していって、その間にシックルアサシンとクリムゾンハンドがターゲットを合わせて沈めていく見事な連携だった。
まだまだ隠し玉を持ってそうだし、ユニオンキングダムがレベルの差で勝つか、夜空の星にがプレイヤースキルでそのハンデを凌駕するのか見ものだな!
大会決勝戦。
ユニオンキングダムvs夜空の星に。
どっちが勝ってもおかしくない。
今の所ユニオンキングダムが勝つと予想はしているが、夜空の星にはまだ隠し玉があると見ている。
それに、夜空の星にの動きを見ていると、サムライバトルアリーナの動きをかなり参考にしている点が見られる。
こいつら対人ガチ勢で間違いないな。
そして、試合開始のゴングが鳴った。




