↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

103/112

ニースとの思わぬ過去の出会い。

ブクマ、評価、コメントあったら幸いです宜しくお願いします!

 カルトリアの冒険者ギルドに帰還するまで、ニースからシャロンの事を色々と聞き出す。

 基本的に一日中本を読んでいるが、スカイサン・ドナートの管理はシャロンが改善点などを(まと)めて、後からニースが手を加えて行く形になっているみたいだ。



 レベルはまだ100を超えたくらいで、種族はニースと同じでセレスティアルヒューマンで、職業がドレッドノート。

 遠距離から大砲を召喚して攻撃してくるらしい。

 ちなみにニースの職業はオーバーロードで特殊な能力として、俺みたいな支配者を従える権限があるらしい。



 他にもシャロンに気がある素振りを見せつつ趣味や特技なんかをニースに詳しく聞いてみると、ニースはシャロンの愚痴を(こぼ)し始め、それは冒険者ギルドに戻って来ても続いている。


 

 「シャロンは本当に性格が悪いの!

  私が友達を連れて来る度に意地悪しようとするし、それを(とが)めても私の為だからって言ってきかないのよ!

  それが原因で音信不通になった友達もいるわ」

 「それは……嫌な事だね。

  でも、本当にニースの事を思っているなら、温かく見守ってくれてると思うし……

  今度シャロンさんからお話を聞きに行ってもいいかな?」



 「リリちゃん!

  人見知りなのに私の為にシャロンと話をしてくれようとしてくれるなんて優しいのね!

  でも、私にはもう皆がいるから大丈夫!

  心配しなくてもいいよ!」

 「でも、私が話して見たいって思ったから。

  ちゃんとシャロンさんの本音とか聞いてみたいし、その時はニースにも席を外してて欲しいんだけど……」



 「えぇ……

  二人きりで話がしたいって事?

  うん、考えて……おくね。

  そう言えば、スカイサン・ドナートに忘れ物しちゃったから、取りに帰るね!」



 俺は「シャロンさんに宜しくね」と言ってニースを送り出した。

 んー……シャロンは兎も角、ニースのメンタルが弱すぎる。



 シャロンに俺達を取られたみたいな心境だろうし、結構傷ついているな。

 ニースから見たら俺がシャロンに会う口実を作りたがっている様にしか見えないんだろう。



 それでも、友達と言う名目もあるし、不満があっても俺にはぶつける事が出来ない。

 葛藤の末にシャロンを敵視してくれたらと思ってたんだが……俺の趣味じゃねえな。

 俺は騙し合いとかも、ゲームのプレイスタイルの一つとして楽しむんだがニースにとってはゲームで割り切れない部分もあるんだろう。



 最終的に裏切るつもりだし、そうでもしなきゃ戦力的に勝つのは難しいと判断したんだが、裏切り方にも(こだわ)りてえ。

 面倒だが帰って来たらフォローしてやろう。

 そして、裏切られてもゲームは楽しんで貰える様に、色々と手段を考える必要があるな。

 動きづらくなるから気乗りはしねえが、俺がニースの面倒をみてやる。



 忍者からの報告で、ひょん太郎達はリオフレッドに無事に到着。

 雪之丞(ゆきのじょう)も野暮用とやらが上手くいっているみたいなのでそのうち帰って来るみたいだ。

 ショコラとタナトスのレベリングも順調らしい。



 聖女の方はクラスアップして大司祭になっている。

 他の領地にも自分の聖堂を作る事が出来て、その周囲の住民を信仰と言う形で自分の勢力下におく事が出来るみてえだな。

 


 俺が把握している領地にしか出来ないみたいだが、とりあえず地上にある領地とスカイサン・ドナートに聖堂を管理する為のNPC達と共に配置しておいた。

 ギルド長も名誉貴族からジャッジマスターにクラスアップしているな。

 犯罪者の手から守る施設を建てる事が出来て、専用のNPCも雇えるみたいだ。



 施設内は非戦闘区域に出来るみたいだし、本来の使い方は、PKプレイヤーからプレイヤーを守る為に使うだと思われる。

 PK行為が盛んに行われていそうな場所は分からねえが、とりあえず狩場はある程度忍者が把握しているので、適当に狩場に設置して専用のNPCも配置しておいた。



 ギルド長の種族が超人に変わり、ボスタイプになった。

 護衛タイプの味方にバフ効果のあるスキルと、裁きに関するスキルを強化出来るみたいなので、温存していたポイントをこの二つに割り振る。



 魔王は今の所クラスアップもしてねえし変化が無い。

 ポイントや経験値がダンジョンに依存しちまうから、成長は他と比べて遅いがしかたねえ。

 その代わり、ポイントを稼げる様になったら恩恵もでかそうだし期待しておく。

 リオフレッドの辺りにもダンジョンを立てておくか。

 即死ギミックも付けておいたので、プレイヤーさえ入ってくれればそこそこの経験値とポイントが貯まるだろう。



 ニースが夕方ごろになって帰って来る。

 話しかけて見ると、声のトーンは普通だったので、少しは立ち直れたみたいだな。



 本当なら雪之丞(ゆきのじょう)もいる予定だったが、今いる俺とバタカフェとニースで西治大帝国(さいじだいていこく)に攻め入る為の作戦を立てる。



 「西治帝国領(さいじていこくりょう)は強力なNPCを複数いる。

  各国の将軍は全てボスタイプで強いけど、宣戦布告でもしない限りは戦力は散った状態のまま。

  だから、作戦はいきなり西治大帝国(さいじだいていこく)の将軍を落としに行く」

 「お姉ちゃん、他のプレイヤーも沢山いるから城の目の前に行く事は出来ると思うけど、そこからは正面突破なの?」



 「そう言う事になる。

  けど、流石になんの作戦もなく特攻するわけじゃない。

  ギルド長の力で、プレイヤー達に一西(いちにし)の国の将軍の討伐クエストを出して、そこに戦力を集中させている隙に西治大帝国(さいじだいていこく)を落としに行く」



 「こっちの戦力も最小で行くんだよね?

  城にも護衛を残していると思うし上手くいくかな?」

 「最小限の敵は相手にしなければならない。

  一応、雪ちゃんが敵の陽動作戦を実行してくれる手筈になっているからそれ程多くの敵は相手にしなくても済むはず。

  それくらいなら残った私達でもなんとか出来る。

  それに、将軍の西治真中草子(さいじまなかのそうし)まで辿り着ければニースと協力して優位に立てるはず」



 「うん、ちょっと怖いけど精一杯頑張るね!」

 「ニースはリリを守りながらになってしまうけどだけど大丈夫?」

 「リリちゃんを守る!

  大丈夫よ!」



 「敵のボスはプレイヤーだから、弱点を見つけたら必ずそこを突いて来る。

  リリが狙われる可能性は高い。

  私はその隙を突く。

  妹の事は任せる」

 「責任重大ね!

  必ず守り切って見せるから安心して後ろは任せて!」



 「作戦は二日後に開始する。

  それまでに十分な準備をしておいて」



 話は(まと)まった。

 雪之丞(ゆきのじょう)は後で来るのか分からねえが、姿が見えなくても忍者達で代用出来るし陽動作戦は問題ねえ。

 強力な戦力を持つNPC達は一西(いちにし)の国へ(あらかじ)め集中させ、ひょん太郎やショコラにはそっちの防衛に行って貰う。

 メア達にはその日に対人戦が始まる事を伝えれば勝手にPK活動をするだろうし、一西(いしにし)の国が落とされる様な事は無いだろう。



 後はこっちでニースがやり過ぎなければいいんだが、俺の護衛を任せる事によってある程度それも制限出来る。

 一応ニースが一人でどれくらいの戦力になるのかも見て置きたいからそれなりに戦っては貰うが。



 そして、敵の将軍である西治真中草子(さいじまなかのそうし)だが、こいつは闇皇帝の時の俺とそっくりに作ってある大将軍中井義経(なかいよしつね)だ。

 能力も戦闘に特化しているので、かなり手強い。



 一対一の真剣勝負なら多分俺よりも強い。

 まあ、俺が対人特化では無いので、本当に戦わなければならない状況があれば真剣勝負には持ち込まないけどな。



 ニースの機嫌は治ってるみたいだが、一応フォロー入れて置くか。

 ただ会話するだけでも俺達の輪の中に入れているって実感も湧くだろうし、ニースがどんなゲームの楽しみ方をしているのかも聞いて置いた方が良さそうだからな。



 「ニースはゲームをやっていてどんな時が楽しいのかな?」

 「ゲームで楽しい時かぁ……

  昔のゲームなら課金して最強装備になって一人で無双したりするのが好きだったんだけど……

  ある日負けちゃってね。

  それから、負けない様に友達の分も課金して最強の座を取り戻そうとしたんだけど、勝てないままサービスが終了しちゃったの。

  だから、今度は負けない様にって思って自分でコンボとか調べているうちに自分でもこの方がやり易いとかって試行錯誤している時が一番楽しかったかな」


 ん?

 なんか既視感(きしかん)があるな。

 最強の廃課金プレイヤーだが、プレイヤースキルが無くて、数で攻め落とした数日後には同じような廃課金プレイヤーが数人いて、こりゃ勝てないと思ったらそいつらのプレイヤースキルがあんまりにも低すぎて、何故か負ける事が無かったみたいな事があったが……



 「それならこのゲームで出会ったら勝たないといけないね。

  名前とか憶えているの?」

 「ちゃんと覚えているけど、このゲームをやっていたとしても違う名前になっちゃってる可能性もあるから分からないかもしれないわね。

  ギルドマスターの名前は伐折羅(ばじゃら)よ」



 「その人ならこのゲームで見た事あるよ!

  すれ違っただけだけど、ドクロの仮面を被ってて印象的だったし、大きな声で伐折羅(ばじゃら)を称えよみたいな事を言ってる人がいたから覚えてるの!」

 「その人達だわ!

  一般プレイヤーなのかしら?

  それなら立場が違うし、ちゃんとした戦いは出来ないかもしれないわね」



 「それなら多分西治大帝国(さいじだいていこく)を乗っ取れば出来ると思うよ?」

 「本当に!?

  どうやるの?」



 俺は「それじゃあ、教えてあげるね!」と言ってニースに語り掛け始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。