表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/113

オリジナル装備 って感じ(3)

ガラスの串を作成してもらっている間、ヒマなので俺はブーツに改造の続きをする。

元々の靴底を薄く削り、皮でもう一枚靴底を作成する。配置を考えながら穴を開け押しピン画鋲を通す。ニカワで固定&靴底を程々の固さにする。イメージはサッカーのスパイクシューズだ。

コレを薄く削った靴底と張り合わして、一旦ブーツに戻す。続いて……と思ったら、ライナスの作業が終わったらしくこっちを凝視している。

待たせたかと思い作業を中断しようとしたが、自分の作った物がどんな風になるか見たいと言うので作業を続けることにする。

ブーツの形が出来上がったが、終わりではない。足の甲から爪先まで…紐靴のヒモ穴にあたる部分に石の矢の鏃を2列に並べていく、爪先に向かうほどやや大きくなるようにしてみた。

上からぱっと見ステゴザウルスの背中みたいだ。


ニカワとなめし剤で硬く、そして動きやすくやわらかく調整して右足だけだが完成だ。

しかし押しピン画鋲を、爪先に7本・踵に4本使ってしまった。足りないから作ろうとしたが、タダで作ってくれるというのでお願いし左足も作成して完成

【ステゴ・スパイクブーツ(足:基本)評価2 DF+5・AT+2】

の完成だ。捨て子?…俺がステゴザウルス云々を考えながら作ったからなのか?

発見になると期待していたが、”AT付防具”は先に発見されていたみたいだ…残念。

カラーリングは、靴底は黒にした。スパイク部分はやや透けてなかなかカッコイイ。

甲のヒダは、やや高い”銀”と黒を混ぜガンメタリック風にし金属っぽくした。他の部分は皮素材そのものの色とした。


作業を見ていたライナスが、自分にも作って欲しいと言い出したが勘弁願いたい。俺は商売目的で作ったのではない、他人が持っていないオリジナル装備が欲しくて作ったのだ。それに今ので手持ちの皮が革ひもくらいしか残っていない。

そのことを伝えるが、デザインをそのままとは言わない自分なりにデザインしたから、これでどうだとスケッチブックを見せてきた。……いつの間に書いたんだ?

どれどれとみるが……ムリダ…決してデザインが悪いわけじゃないぞ……うん、例え生半可なパンクロッカーも履かないぞとか、世紀末覇者のヘルメットみたいとかで言ってるわけではない…うん。

ここまでのものは、俺の技術では作成はいくら型紙があっても無理だ。


作れる人間にできるだけ割安で紹介してやるからと納得させ、先に串を確認させてもらう。

ガラスの串だけの依頼のはずがきれいにカラーリングまでしてある。本物の焼けた骨みたいだ。

後から勝手に色を塗られるのは気に食わないとのこと……芸術家ってこんなにこだわる物なのか?

先の交換も問題はないし、鑑定すると【骨の串(基本)食味UP(微)】と追加ボーナスまでついていたので俺に文句はない。


それならばと、ライナスをマスカレイに紹介丸投げするべく二人で裁縫場に向かう。

途中、《夢のあの肉》屋を発見したので、ついでだからと”骨の串”を見せ自慢したがやはり欲しいらしい。ライナスを紹介し俺はこれで商売しないと約束したのは言うまでもない。

二人はフレンドになったようだ。店主の名前は”エドガ”ダンジョン発見のメンバーの一人らしいが、食材が多量にアイテムボックスに溜まったので料理をしてるうちにハマったとか。人それぞれだな。

以後この店、その場で食べる用に”骨の串”モデルを1000YANで販売、串を返せば300YAN戻すというラムネ方式の商売になったとか。


その他、途中適当な安い靴をライナスに買わせたり寄り道をしたが、裁縫場に到着。

先にライナスのシューズと初期装備で選んでいたグローブを皮に加工して、マスカレイに紹介してやる。


『こいつがブーツの作成依頼したいらしいがお願いできるかな?材料持ち寄りなんで安めにしてやってほしいんだが』

俺のステゴ・スパイクブーツを見せながら説明すると、考えていなかった発想にやる気になるマスカレイの面々……明日には返すと取って行かれました。他のPCにはスパイク付しか認めないとの主張はどうにか通ったが……俺のオリジナリティが段々薄れてゆくのは悲しい。

スパイクの生産はライナスが下請けで請け負うようになったようなので、俺以外はWINWINなんだろうな。なんか納得がいかん。


ブーツを取られ、フィールドに出ることもできなくなったので訓練所で、開発しかけ?の新魔法を発見するべく練習する。

ボムの魔力をつま先に集中させ衝撃波でジャンプ……コントロールが難しいが衝撃波だけで30㎝は飛べる様になった所で


【【ピコーン】”訓練所”で”魔晶5個”の発見がありました】


新魔法が発見できたようだ、魔晶1個にして公表しない・魔晶4個で公表すると選択肢が出てきた。1個足りないのは先に発見した人がいるみたいだ。

さらにメッセージがあり

【カズ:願わくば魔力属性に、切り札として使われることを】

とあった。スバラシイ、確かカズさんってブリットの発見者でもあったよな。

これは俺も見習い、一個の選択にしよう選択すると、魔法名の入力になった公表しないので自分なりの名前で使用できるみたいだ。

悩んだ挙句分かりやすい”ステップ”にした。その後コメントに【発見した人、発見おめでとう。魔力属性のために】と残した。


名付け終えると感動のままに、チャットを飛ばしていた。

『すいませんカズさんですか? 自分セイと言います。貴方はスバラシイ、自分も一個だけの選択にしました』

「あぁ君も発見したんだねおめでとう。私もいざという時の切り札に持っているだけだが、出来れば『はい自分も見せびらかすのではなく、もしも人前で使う時があってもフェイクを入れますよ』

「分かってくれるならありがたい。この魔法、慣れれば空中にも階段があるように飛べる様になるよお互いがんばろう。機会があったらまたな」

と会話をした。機会があったら逢ってみたいなどんな人だろう?


開発も終わり、昨日忘れていた事を思い出し工房に向かう。

なかに入り親方さん’Sに新魔法で凄いのがあると話しかけ、話しだけで伝わらなそうなのでイクスにPVPで的になってもらうことにしよう。

威力に不安があるので、魔法職をやりたがって杖を作成していたユリさんから、杖を借り構えて撃つ。

普通の持ち方ではなくライフルを撃つような構えだ。

”ブリット”少しのタイムラグの後、杖の先から弾状の魔力が飛び出し、イクスの肩に当たった。たいそう痛がっていたが……後でアイテムボックス内の”夢のあの肉”を一個あげよう。高いが後からぶちぶち言われるのはいやだからな。


それを見て理解してくれたみたいで、「普通の素材にある程度なれたら作ってみる」とドランさん(おやっさん)、基本素材の魔木は小さすぎで無理だろうが、普通の素材で三八式を作ったら杖の効果も期待できると考えてくれたようだ。


夜になることだし、今日はこれで強制睡眠に入ろう。明日は朝一でブーツを返してもらいフィールドに出てみよう。カースビーストにお礼をせねばいけないし、薬学もやってみたいから薬草も採集しておきたいしな。


キャラの名前を考えるのも苦手な作者が、適当に作ったイクス君考えれば考えるだけ、いじられ?キャラに……名前あるだけありがたく思ってねがんばれイクスそれいけイクス君の未来は・・・またネタがあるぞ。

それに比べ、ユルさん・・・出番がない。いずれかまた出る時もあるかも……多分。


感想・意見・評価いただけると作者が踊りだします。 

えっ?見えないですって? 

まぁ 作者がモニターの前で踊るだけですから^^;

作者のテンションがものすごく上がりますので、どんな酷評でもいいのでお願いします^^

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ