3.享受された者
2人は互いに相手の腹に拳を叩き込むような体勢を取る。俺は左手で彼の拳を受け止め、俺は体を半回転させるような動きで俺の拳を交わした。俺はそのまま掴んだ彼の拳を引っ張り、彼の体勢を崩す。それと同時に彼の腹に拳を叩き込む。すると、彼は少しふらついた様子を見せて、すぐ俺から距離をとった。
「素晴らしい速さだ、もう手加減はいらないらしいな!」
その声と同時に彼は右に体重を乗せ、転ぶかのように見えたが、それを思考している時には、俺が見ていた彼は残像だったことを理解する。考えるより前に右腕を右脇腹に近づけ、防御の体勢をとる。それと同時にとてつもないスピードの彼の拳が俺の腕に叩き込まれる。
右腕に激痛が走った。折れてはいないようだが、これは相当なダメージだ。しかし、ここで距離をとれば相手の独壇場だ。左腕に全力をこめて、彼の右脇腹に叩き込む。
これは彼も想定外だったようだ。彼はその場から離れたが、右脇腹をさすりながら痛ててとでも言うかのような表情を作る。だが、彼はまだ笑顔だった。
「いやーまともに喰らってしまったよ。さすがだね。じゃあ、これで終わらせよう!」
彼は手を手刀の形に変え、その白い手刀は白いもやを纏っていた。
そして、彼はその手刀の指先を俺に向け、先ほどと同じように体をふらつかせる。俺は瞬間的に後ろを向き、そこにあった手を掴んだ。
「危なかった...」
しかし、彼のモヤは鋭利な形になっていて、それを素手で掴んだ俺の手は血まみれになっていた。
「本当に殺しにきてるんじゃないのか?」
すると直後、クリスは血を吐いて倒れてしまった。
「こんなにももたないのか...悔しいが、私の負けだ...」
[任務:クリス=セルーラに勝利する。を達成しました。賞金合計400万円を個体名:藤井拓の机に出現させます。また、職業 鑑定士を手に入れました。また、ボーナス報酬として、
職業 魔術師および職業 格闘家のレベルが5に上がりました。また、
職業 異世界転移者のレベルが4に上がりました。よって、攻略難易度⭐︎2〜4が解放されました。
これによって、ステータスが変化します。
職業:異世界転移者、魔術師、格闘家
職業レベル:
異世界転移者:3
魔術師:5
格闘家:5
鑑定士:1
攻撃力:1700
体力:1700
防御力:1700
魔力:4000
なお、
職業 魔術師 の影響で魔力が3750、
職業 格闘家 の影響で攻撃力、体力、防御力が1500上昇しています]
[職業 鑑定士の能力を使って、個体名:クリス=セルーラのステータスを調べますか?
YES NO]
なるほど。レベルが上がるとここまで強くなれるのか。
「”YES”」
[個体名:クリス=セルーラ
年齢:32才
職業:剣士
職業レベル:5
剣士:13
攻撃力:700
体力:700
防御力:600
魔力:100
なお、
職業 剣士の影響で攻撃力、体力、防御力が200上昇しています。また、剣を装備したとき、剣の効果とは別に、攻撃力および防御力が300上昇します]
なるほど、クリスは剣士なのか。あれ?騎士団長にしてはステータスが低くないか?まあ剣士なら剣を持って本領を発揮するからな。そんなもんか。
というか、戦った時間はそこまで長くない筈なのに、とても長い時間を過ごした感覚がする。ここまで集中したのは久しぶりだ。
[任務を達成しました。現世に帰還しますか?
YES NO]
そういえば、折られた筈の骨が治っているではないか。
[また、本職 異世界転移者のレベルが上がったので、ヒールで体力が全回復させます]
それはなんとも便利なんだ。まあ、一度人がいない所に移動しよう。
クリスさんには悪いが、こっそり逃げる。その時に、闘技場の観客席にいた女性と目が合った。個人的に好みだったのだが、この状況は気まずいので急ぎ足で移動する。
よし、ここなら大丈夫そうだ。途中の騎士団の人にも言い訳はしたしな。適当に見つけた裏路地に行く。そして、現世に戻った時のことを考える。
えーっと、まず
パターン1 現世からすると、俺はこの数時間の間だけ消えたというもの。
その場合、おそらく、縄はもう解かれている。この場合、男がいないなら大丈夫。男がいても凶器をもっていなければ、柔道部の俺なら大丈夫だ。凶器を持っていたら厄介だ。まあ、この時もすぐに戦闘すればいい。
次にパターン2 ここで過ごした時間は現世ではないものとされるもの。
この場合、俺は縛られてて男もいることになる。まあ詰みだ。
ということは、俺はパターン1であることを祈ればいいのか。
頼む頼むーと念じながら唱える
「“YES”」
読んでいただきありがとうございます!
今後は一週間から二週間おきぐらいに投稿しようかと思います。でも早く書ければ早く投稿するので応援よろしくお願いします!




