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バレンタイン前夜祭が続くと思った???ねえねえ思った?????残念シリアス回です!!!!!!
※当小説はコメディです
「ん?えー?あれ?どうしたんだろ」
ごちゃごちゃと散らかった部屋の、比較的綺麗に片づけられたソファの上。白いパジャマを着た女が一人、スマートフォンを片手に首をかしげています。
保護用のシールがはがれかけた携帯には、顔の整った男のイラストが大写しになっていました。女は電源ボタンを押したり携帯を振ってみたりと、様々なことを試しましたが、画面はそのままぴくりとも動きません。
彼女は早々にあきらめて、携帯をベッドに投げ捨てました。
「フリーズしちゃったよフリーズぅ、フリーズドルァァイ~」
歌いながらふらふらと冷蔵庫に向かい、缶ビールを取り出してプルタブをぷしゅりと開けました。
飲みながらまたふらふらとソファに戻り、胡坐をかいてあくびをします。
そんな彼女は、驚くほど美しい美貌の持ち主でした。
長いまつ毛に縁どられた大きな瞳はほんの少しだけ釣り目で、すっと尖った鼻や、薄くてもふっくらと柔らかそうな唇と一緒に、つるりと小さな顔の中に絶妙に配置されています。
今だって、アルコールで上気した頬や赤く色づいた目元が色っぽくて、部屋の惨状が目に入らなくなってしまいそう。風呂上がりのまま拭かずに放置された黒髪も、彼女の容姿にはプラスにしかなりません。
スタイルだって抜群です。
パジャマを押し上げる胸は下品にならない程度に豊満で、空いた手でぼりぼりと掻いている腹はきれいにくびれています。手足は頼りなく細く、指だってすらりと長いのです。
毎朝スーツを着て会社に向かう彼女を見た近所の小学生が、あれは天使なのだと思い込んでいるくらいです。
さて、彼女には妹がいます。
とても平凡な妹です。
「おねえちゃ……ってうわ酒くっさ!」
ちょうど今やってきた彼女が、女の妹です。
妹がやってきたとたん、彼女はへらりと嬉しそうに美貌を崩しました。
「んふふぅ、妹よ、よく来たねん☆」
彼女は妹を溺愛しています。―――方法はともかくとして。
「はいはい。あーあーもうきったなくしちゃって……」
いうなり妹はゴミ袋片手に、部屋のゴミを片付けていきます。洗濯物だって洗いますし、掃除機だってかけます。
妹も姉を、そこそこ好きではいるのです。
「おねえちゃん携帯投げないでっていつも言ってるじゃん。なんで投げるの?」
「だってフリーズしちゃったんだもぉん」
妹は放り投げられたままの携帯片手に姉に呆れたようなまなざしを送りました。
「〇〇ちゃん治してよぉ」
「いや無理だよ……っていうかおねえちゃんが治せばいいじゃん。ゲーム会社で働いてるんでしょ?」
「なんかちがうんだよ……なんか……あっやばいねむくなってきた」
「あああもうビールこぼれるじゃん!!」
妹は姉から缶ビールを慌てて取り上げます。
「ん~~~〇〇ちゃん飲んどいて~」
「私今日車で来てるんですけど」
「泊ってけ泊ってけ~朝帰りしちゃえ~」
妹はため息をつきます。
「あのねお姉ちゃん、この間お姉ちゃんと買い物いったの彼女に見られて、浮気じゃないかって誤解されたのって話したばっかだよね?」
「も~、まだれずれずしてるの~?」
「まだって何ようまだってぇ」
「おねえちゃんとれずれずしようよぉ」
「は?」
妹は一瞬だけ、人一人なら刺し殺せそうな目つきで姉を見ました。
流石に近親相姦する趣味はないのです。
妹は姉の飲みかけのビールにラップをして、冷蔵庫にしまいました。自分が飲むわけではないので保存とか正直どうでもいいと思っていますが、一応何かしらしておこうという粋な気遣いです。
「そういえば〇〇ちゃんは最近どのゲームにはまってるのぉ?」
「ん~、アイドル系かなあ」
妹はスマホを取り出して姉に見せました。ホームにはいくつものソシャゲのアイコンが並んでいます。
「あ、でも今度リリースするもやつ割と面白そうかもって思って」
「ん~?」
「タイトルはえっと……まじこい?なんかね、女の子がかわいくて……せれすてぃーなと、ななりー?って娘がわりと好みで」
「あ、それあたしが担当してるやつ」
「は?いや、は?」
「たぶんたのしいよ」
「えーーーまじか……わお……」
妹はぼかんと口をあけて驚きを全身ににじませていました。
妹は、寝息を立て始めた姉にブランケットを……
妹は、
妹は、
妹は、
妹は、
妹は
妹は
妹
いもう
いも
い
深刻な エらー が 発生 しま シ た




