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第0085撃「メタ氏、遠出をして高校の級友のおうちへゆく」の巻


平成4年1992年、8月、高校1年の夏休み。


猛暑の続く日々でした。


ある日、小生の通うM学院高校の級友、

籠村(仮名)から電話がありました。


「今度、うち来ぉへんか」


そんな誘いを受け、

彼の自宅へ初めて遊びに行くことになりました。


阪急電車、そしてのせでんに乗り継いで約2時間。


光風台駅で朝森(仮名)や山上(仮名)、

前口ガクト(仮名)たちと待ち合わせをし、

整然と区画整理された住宅街を歩いて、

籠村の家へ向かいました。


彼の部屋は二階にありました。


部屋には学習机とベッドが置かれ、

その横に電子ピアノがありました。


「おっ! 電子ピアノあるやん」


思わず声が出ました。


壁一面の書棚には、

本やコミックがぎっしり詰まっています。


小生は、習い始めたばかりの練習曲「さよなら人類」を、

少しだけ弾かせてもらいました。


友人の部屋に鍵盤があると、

どうしても弾きたくなるものです。


まだまだ拙い演奏でしたが、

籠村は笑いながら褒めてくれました。


しかし、

その直後に思い知らされます。


彼にとっては、

小生の演奏などおままごとのようなものだったのです。


籠村は、KANの「愛は勝つ」を見事に弾き始めました。


「おおっ! やるねー!」


ピアノが得意なガクトが歓声を上げます。


そのあとはガクトが主役となり、

電子ピアノを自由自在に弾きこなしていきました。


小生は、ただ感心するばかりでした。


しばらくすると、

籠村がどうやら小生にだけ見せたいものがある、

そんな様子を見せました。


そっと近づくと、

そこには圧倒的な完成度のアニメキャラクターの絵がありました。


「これ、鉛筆で下書きしたやつ」


「こっちはペンで完成させたほう」


ピアノだけでも驚いていたのに、

絵までこれほど上手いとは。


驚きが次々と押し寄せてきます。


「相変わらず籠っちの絵は上手いな」


山上が、いつの間にか小生の背後から覗き込んでいました。


「そうや! 今からみんなでアニメイト行かへん?」


籠村がそう提案しました。


小生は、

それまで一度も足を踏み入れたことのない「アニメイト」という場所の名前を聞き、

きょとんとするばかりでした。


そのままのせでんと阪急電車に乗り、

宝塚駅近くのアニメイトへ向かいました。


店内では、

棚から棚へと夢中になって見て回ります。


特に買う予定など無かったはずなのに、

気づけばクリアファイルとシャーペンを一つずつ買っていました。


実に高校生らしい、ささやかな買い物でした。


気づけば、もう夕方です。


空には雨雲が広がり、

ひと雨来そうな気配が漂っていました。


皆と別れたあと、

小生は自宅近くの最寄り駅まで戻り、

その足で近所の書店へ立ち寄りました。


どうしても欲しい本があったのです。

筋トレの本でした。

そして、馳浩の自重トレーニングの本を買いました。


夏休みのうちに体脂肪を落とし、

筋肉を付けたい。


友人たちと私服で出かけたことが、

思っていた以上に楽しかったです。


小生の中にもいろいろ物事を始めたい、

という気持ちが芽生えていました。


そのあと、マンション向かいのローソンへ寄り、

ヤマザキのチョコチップスティックパンとヨーグルトを買いました。

その組み合わせに、

小生はすっかりハマっていました。


ヨーグルトにスティックパンを浸して食べると、

チョコチップの甘さとヨーグルトの酸味がとてもよく合うのです。


誰に教わったわけでもない、

小生だけのささやかな贅沢でした。


中西保志の「最後の雨」(1992年)

YouTubeで視聴する https://youtu.be/UuqbFhOpU7M?si=i_vqNMrqtgIVWz9y


続く。果てしなく続く……。

(まだまだ続くよーっ!お楽しみに〜!)



いつもお読みくださり、

無限の無限のありがとうございまする☆

ブックマーク(フォロー)していただけますと嬉しいです。

では、ご氣元よう‼️

( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )੭⁾⁾


↓過去の自叙伝も、

読んでいただけますと幸いです。


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