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第12話 学ぶ土、荒れる雷


時はアキラが石像に触れるところまで遡る。




土竜の石像前(ミツル視点)


「よっしゃ!!」


遠くでアキラの声が聞こえた。


俺は刺激され2人に聞いた。


「アキラの奴気合い入ってるな、

俺らもやるか」


「俺はいつでもいいよ」


「俺も大丈夫だよ、

どの道やるしか無いからな」


俺は2人の顔を見て頼もしく思った。


俺は石像に触れる。


ゴゴゴゴゴゴ、ピシッピシッ


石像に走る亀裂、

その亀裂は地面にも伝染し、

石像の表面は勢いよく崩れ去った。


ガラガラガラ、ドドドドォォォオン


《……ん?、ここは……》


赭土(しゃど)、水禍よ、分かる?》


《水禍、瑞光…、ここは…レギオンか?、

なんでオレはここに居るんだ?》


《ちょっと長くなるけど説明させ…》


「待ってください!、俺が説明します!」


《は、はい…》


「失礼しました、赭土さん、

私は岩倉充といいます」


俺は深々と頭を下げた。


「今の状況を説明させてください」






赭土に状況説明中……






《なるほどなぁ、

暁闇は毎回、何で面倒事を持ってくるのかなぁ》


赭土は俺を見下ろす。


《で、キミ…、充は何を望む…》


ここが勝負か…。


ここで軽く見られたら、

俺は一生〝力を借りる側〟で終わる。


「実は私、魔法という物に憧れがございまして、

話を聞いていて赭土さんは、

相当な知識をお持ちと御見受けいたしました、

私に魔法を教えて頂けませんか?」


《なるほど、オレの力に頼るのでは無く、

自分の成長の為に知識を求めるか、

面白い》


「もちろん赭土さんに、

力を貸して頂けたら有り難いです、

ですが折角こんな世界になったんです、

やっぱり楽しみたいじゃないですか」


《なぁ水禍、なんかこっちの人間のハートって、

鋼か何かで出来てるのか?〉


《それは私も思ってたわ、

普通もっと絶望する物だと思うもの》


一緒にされたくないのか、

ジュンが口を開いた。


「いや、ミツルが結構、

特殊なのもあると思います……」


「……それでどうでしょう赭土さん、

考えていただけないでしょうか……」


《いいぞ?、条件は出させてもらうが》


「……条件とは…」


《素で話せ、オレは初対面の相手には、

思考を読む魔法を使っているが、

お前は何手も先を予測して考えて話している、

疲れるだろ、相棒なんだろ?》


「マジ?、ラッキー!、助かるわー」


俺達のやり取りを聞いていた、

水禍が微笑みながら話かけてきた。


《珍しいわね赭土、

頼み事はとりあえず断る貴方が、

ミツルくんの事がそんなに気に入ったの?》


《人聞きが悪いな、

オレは頭を使わないバカが嫌いなだけだ》


《ちょっと!、私何回も断られたけど、

私が馬鹿ってこと!?〉


瑞光が食って掛かる。


《そう言ったつもりだけど、

馬鹿なお前には分からなかったか》


《何ですってぇぇぇぇ!!》


《ちょっとあんた達辞めなさい!》


《だって赭土が…》


《赭土もそんな言い方は辞めなさい》


《オレは本当の事言っただ…》



バリバリバリ、ドッカーーン



《《《「「「!!!」」」》》》



赭土が話し終わる前に突然、

遠くから凄い衝撃波と共に雷鳴と爆発音がした。


「なっ、何だ!?」


「ユウ達の方からだ!!」


《どうやら…万雷(ばんらい)とは、

やっぱり戦う事になったみたいね……》


《水禍、瑞光、

オレはもうミツルに力を貸す事に決めた、

戦える様に教えてるから行ってこい》


「お願いします、

あいつらを助けてやって下さい!!」


《分かったわ、あっちの事は私達に任せて、

ミツルくん頑張ってね》


「はい…」


ユウ……大丈夫だよな…借り、返させろよ……。



力を振るう者は、いつか自分を壊す。

だから俺は、学び続ける側に立つ。




時はアキラが石像に触れるところまで遡る。




雷竜の石像前(ユウ視点)


「よっしゃ!!」


遠くでアキラの声が聞こえた。


「あいつテンション上がってるなぁ」


「脳筋だから」


「サイも珍しくテンション上がってるな」


「あぁ」



サイは無表情だが俺達には、

何と無くサイの心情が分かる。


《2人共ちょっと聞いてくれ、

サイの相棒、雷竜の万雷なんだが、

話を聞くタイプじゃ無いから、

すぐ戦闘になると思うから準備して置いてくれ》


「そんなにやばい奴なのか?!」


《まあ俗に言う、戦闘狂なんだよなぁ》


「お前みたい」


サイは俺を凝視している。


《確かに似てるかも……》


「苦労しそう…、

暁闇これからもよろしく」


《あぁもちろんだ、

お互い大変だろうが頑張ろうな》


「俺をバトルジャンキーみたいに、

言うのやめてくれない?』


《終わったら親友たちに聞いてみろよ、

多分同意見だぜ?》




一瞬の静寂。




《さてと……、集中しろよ》


「あいよ」


「触れるぞ」


サイが石像に触れた。


ゴゴゴゴゴゴ、ピシッピシッ


石像に走る亀裂、

その隙間から稲妻が溢れ出した。


ガラガラガラ、バリバリバリィ


《ギャオォォォォォォ》


「おい暁闇!、

あいつにも理性あるんだろうな!」


《あるにはあるが、あの状態だと無いな》


「来るぞ」


バチッバチッ、

バリバリバリ、

ゴロゴロゴロォォォ


俺達が身構えると、

万雷は雷を纏い始めた。


《とりあえずあいつに、

強烈な一撃を入れて意識戻すしか無いな》


《グオォォォォォォ》


雄叫びと共に万雷が動き出した、

目で追えない速さでサイに突っ込む万雷。


シュンッ、ドオォン


「「!?」」


《大丈夫かサイ!》


万雷の攻撃にいち早く気づいた暁闇は、

サイの前に割り込んで、

万雷の攻撃を防いで動きを止めた。


「暁闇、助かった」


《サイ油断するなよ》


シュンッ、


「……話聞かねぇ奴ほど、

殴る方が分かりやすい」


俺は万雷の後ろを取る。


「とりあえず、一発くらっとけぇぇ」


バコォォォン、ドオォォォン


俺が魔力を纏った拳で、

万雷の後頭部付近を殴ると、

万雷は吹き飛び壁に激突した。


「どうだ、多少は効いただろ」


《あぁ、今ので十分だろ》


ガラガラガラ



土煙が立つ中、

瓦礫の山から万雷が立ち上がって口を開いた。


《いってぇぇ、

オレを殴りやがったのはどいつだゴラァ!》


万雷は涙目になりながら叫んだ。


《おっ!正気に戻った》


「オレだよバカが、

いきなり攻撃して来やがって、

目は覚めたかよ!!」


《誰がバカだゴラァ、おめぇは誰だ!》


「オレは、暁闇の相棒のユウだ!」


《暁闇?、お前居たのか?!》


万雷の視界に暁闇が入った。


《暁闇、テメェの差し金かぁ!》


《差し金も何も、

お前があの状態だったら話もできねーだろうが》


《大体何でオレはレギオンにいるんだ?、

オレの住処に侵入して来る奴らを潰して、

暇つぶししてた筈だ〉


《お前そんなことしてたのか、

まあとりあえず俺の話を聞け》


《うるせぇ暁闇!、

俺に指図してんじゃねぇよ!、

それにやられっぱなしは俺の主義に反するんだよ!、

お前ら覚悟は出来てるんだろうなぁ!!》


咆哮をあげると、

さっきの比では無い量の雷を纏い始めた。


《やめろ万雷!、俺の話を聞けって!!》


《死んで後悔しろ…、

紫電霹靂神しでんはたたがみ


……あぁ、なるほど。

こいつは、話し合う雷じゃねぇ。


バリバリバリ、ドッカーーン

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