アップルパイ建築???
初めての投稿です。
誤字脱字が多くなると思いますが、よろしくお願いいたします。
途中で、脱線することもあると思いますが、ゆっくりと見守ってください。
作品の内容が前後することが多々あると思いますが、大目に見て頂ければ、うれしく存じます。
短いです。
では、参ります!!
## 第22章:第六ステージ、開幕!「超本格的アップルパイ建築・ベーキングディストピア」
ピピピピピ……システム・アナウンス。
「――ただいま、第六ステージ【アップルパイ建築セクター:全域】への完全ロードが完了しました。……警告。本エリアのすべての建造物は、高密度なパイ生地(何層にも折り畳まれたダブルレイヤー構造)と、180℃の熱風循環システムによってリアルタイムにビルドされています。空腹状態での立ち入りは、オブジェクトの『つまみ食い(仕様違反)』による強制排除ペナルティの対象となります」
「うぅ……、匂い……匂いだけで脳内のCPUが完全にメルトダウン(機能停止)しそう……」
ゲートをくぐり抜けたボクたちを待っていたのは、地平線の彼方まで広がる、文字通りの「お菓子なディストピア」だった。
地面はサクサクに焼き上げられたクラスト生地のグリッドで構成され、並び立つビルやタワーは、幾何学的な「格子状のアップルパイ」の形をしていて、街のいたるところにある通気口からは、シナモンとバターの混ざった180℃の熱風が「プシューッ!」と吹き出している。
これこそが、かつて地下迷宮のオーブン・マイスターが語っていた、失われたはずの「黄金比の建築世界」――。
本来なら最高にハッピーな世界のはずなのに、今のボクたちにとっては、ただの【生殺し(最大級の空腹デバフ)】以外の何物でもなかった。
「ちょっとイサナギ……。あそこのビルの『2階のテラス席のフェンス』、どう見ても完璧な焼き加減のパイ生地(サクサク仕様)よ……。15コマのステップでジャンプすれば、一口くらい千切って食べられないかしら……」
レイラが18歳の美しい(しかし空腹で目が完全に虚ろな)グラフィックのまま、よろよろとビルに向かって手を伸ばす。
「ダメだよレイラ! さっきのアナウンスを聞いたでしょ!? 許可なく街の建築物アセットを食べたら、過激派のセキュリティ・システムに『バグのネズミ』として一括デリートされちゃうんだから!」
ボクはレイラの腰を必死に掴んで引き戻すが、ボク自身のお腹も「グゥゥゥゥゥ(15コマ同期の大音量)」と、悲鳴のようなエラーログを響かせていた。
「マスター、周辺の経済状況をスキャン。……この第六ステージでは、通貨の仕様がスチーム・バビロンの『ゴールド』から、エリア専用の【ベーキング・チップ(BP)】**へと完全コンバートされています。僕たちの現在の所持金『3ゴールド』は、こちらのレートに換算すると……**【0.00003 BP】となります。つまり、完全に無一文です」
ノワールが耳のデバイスを弱々しく明滅させ、絶望的な為替レートを弾き出した。
「0.00003チップ!? ステーキの爆買いのせいで、新しいステージに来てもやっぱりドン底のFランク(無一文)のままじゃないかァァァッッ!!」
チェルシーが、中身が空っぽのマジックバッグを抱きしめて地面を叩いた。
「ガハハ、これだけ美味そうなパイの山に囲まれておきながら、1ゴールド(0.00003チップ)も払えずに餓死するとは、ドワーフの歴史に残る大失態じゃわい……」
ゴルドンおじさんも、ハンマーを杖代わりにしながら、今にもフリーズしそうな足取りで呟く。
「――ふん、嘆いていてもデータの無駄だよ、若き調律師たち」
ルミエルが眼鏡をクイッと上げ、このお菓子の街の中央広場にそびえ立つ、真鍮と小麦粉でデコレーションされた巨大な建造物を指し示した。
「幸いなことに、この世界にも、ヴァルガの仕様書に則った【アップルパイ建築・冒険者ギルド】が存在している。お金がないなら、ご飯が食べたいなら、今すぐあそこへ行って依頼を受注し、このエリアの通貨『ベーキング・チップ』をコンパイル(稼ぐ)するしかないのさ」
「ギルド……! よし、行くぞみんな! 倒れる前に依頼をデバッグして、この街のパイを合法的に(お腹いっぱい)食べ尽くしてやるんだォォォッッッ!!!!!」
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## 第23章:建築ギルド「黄金のオーブン亭」と、不穏な建築バトル
「――いらっしゃい、お腹を空かせたド新人のアセット諸君」
ギルドの扉を開けると、そこは甘い匂いの中に「建築用セメント(※100%すり潰したリンゴのペースト)」の匂いが混ざり合う、非常にシリアスかつ本格的な職人たちの空間だった。
受付にいたのは、頭部が「巨大なパイカッター」の形をした、エプロン姿の厳格そうなNPCの職人だった。
「お前たちが、前ステージの検問所を『ステーキの油』で爆破して無理やり突破してきた、あの噂のバグデータたちだな。……フン、所持金ゼロのFランクに紹介できる依頼など、これくらいしかないぞ」
職人NPCが、サクサクのパイ生地でできたクエストボード(※触ると崩れる)から、一枚の依頼書を剥ぎ取ってボクたちの前に突き出した。
【依頼:過激派・建築設計プランナー『ミルフィーユ卿』が主催する、【超本格的・アップルパイ建築スピード施工バトル】の対戦相手を務めよ】
**【報酬:一律10,000ベーキング・チップ、および『焼き立てのダブルレイヤー・アップルパイ(特大サイズ)』の食べ放題権利】**
「た、食べ放題権利ィォォォォォッッッッッ!!!!!」
ボクとレイラ、そしてチェルシーの瞳が、一瞬にしてドルマークならぬ「パイのマーク(π)」の形にパチパチと発光(フルカラー化)した。
1万チップの報酬も凄いが、何よりも「焼き立てアップルパイの食べ放題」。このハングリーな胃袋(残り0.1%)を満たすには、これ以上ない最高のご褒美データ(ログ)だ!
「やります! その依頼、ボクたちの15コマのチームワークで今すぐ受注します!!」
ボクが受付のカウンターに身を乗り出して叫ぶと、職人NPCはパイカッターの頭をギチギチと回しながら、冷酷な警告ウィンドウを表示させた。
「……フン、威勢がいいのはグラフィックだけだな。だが言っておくが、対戦相手の『ミルフィーユ卿』は、天幻卿ヴァルガ様から『完璧な幾何学(シリアス建築)』の権限を授かった、このエリアのトッププランナーだ。彼との建築バトルに敗北したアセットは、建築の材料(パイの層)として【肉体データを1ミリの薄さに潰され、ビルの一部に組み込まれる】という仕様になっている。それでもいいんだな?」
「肉体データを1ミリの層に……!?(薄皮パイ生地化)」
レイラが自分の18歳の美しいボディを抱き抱え、ガクガクと震える。
万能の買い物カゴがあれば、相手の建築データごと「ポンッ」と吸い込んでマヌケな砂に変えられたかもしれない。
だけど、今のボクたちの手元にあるのは、空っぽのマジックバッグ(10万L仕様)と、お財布の中の3ゴールド(0.00003BP)だけ。
失敗すれば、ボクたち自身が「サクサクのアップルパイ(1ミリの層)」にされて、このディストピアの背景グラフィックに上書きされてしまうのだ。
「……上等じゃねえか。お腹が空いて倒れるくらいなら、職人のプライド(ドワーフの魂)を賭けて、そのミルフィーユって奴の数式を、ワシのハンマーでサクサクに粉砕してやるわい!」
ゴルドンおじさんが、腹ペコでガタガタの足に気合を入れ、黄金ハンマーを床にドシンと叩きつけた。
「よし……! みんな、これがボクたちの『セカンド・シーズン』の、本当のリベンジバトルの幕開けだ! お金がなくても、お腹が空いて倒れそうでも、ボクたちの15コマのおバカな情熱(ハングリー精神)があれば、神様の作った完璧な建築仕様なんて、美味しく完食できるはずさ!」
「「「「「「「オオオオオオオオオオッッッ(胃袋の鳴る音と完全同期)!!!!!」」」」」」」
空腹度限界、所持金ゼロ!
チーム・おバカ調律師は、焼き立てアップルパイの食べ放題(生存)を勝ち取るため、狂気の建築プランナーが待つ『コロシアム・オーブン』のセンター座標へと、命懸けのステップを踏み出しながら突入していくのだった――!
(――本編・第六ステージ『アップルパイ建築バトル編』前編、ここに完全ビルド! 負ければ全員パイ生地の層! イサナギたちの命懸けのクッキング(デバッグ)の行方は、次回の中編へ続く!)
みなさま、どんな風に感じてもらったのでしょうか?
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これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
この作品を読んでくださる方がいていただけて、とても、うれしくありがとうございます。頑張って新しいアイデアを入れ込んでいきますので、よろしくお願いします。




