間話3:通行料が払えない!
初めての投稿です。
誤字脱字が多くなると思いますが、よろしくお願いいたします。
途中で、脱線することもあると思いますが、ゆっくりと見守ってください。
作品の内容が前後することが多々あると思いますが、大目に見て頂ければ、うれしく存じます。
では、参ります!!
## 間話3:通行料が払えない!ステーキの食い過ぎで再び口座がヌルポインタ(空っぽ)になったおバカたち
「――システム・アナウンス。前回のオークションで【25万ゴールド】という国家予算級のキャッシュを手にしたチーム・おバカ調律師ですが……。度重なる最高級ステーキの『無限インポート(食い倒れ)』および、油断して購入したラグジュアリーな家具アセット(※100%見た目だけの高級ソファなど)の爆買いにより、現在の全財産は【3ゴールド(※15コマのポーズ練習用コイン含む)】に逆戻りしました。……アホですか?」
「ど、どおすんのこれェェェェェッッッッッ!!!!!」
世界最高級ステーキの脂身のテクスチャで、お肌がツヤツヤのぬるぬる(超高解像度)になったレイラが、目の前にそびえ立つ巨大な【第六ステージの検問ゲート(真鍮製・トゲトゲ仕様)】の前で、蒼海石の杖をぶん回しながら絶叫した。
ボクたちの目の前には、次のステージへ進むための巨大な跳ね橋が架かっている。
しかし、そのゲートを守る【超高解像度な筋肉検問官(※テクスチャの密度がボクたちの10倍)】が、腕組みをしたまま冷酷なシステム音を響かせていた。
「おい、そこのおバカども。ここから先、第六ステージ『アップルパイ建築・ベーキングディストピア』へ入場したければ、通行料として【パーティ一頭につき、一律5万ゴールド】をレジに投入しろ。払えないなら、そのツヤツヤのステーキ肉を全部デバッグ(没収)して、初期の白黒ドット絵に戻すぞ」
「5万ゴールドォォォッッ!?」チェルシーが、自慢のマジックバッグ(容量10万L仕様・真鍮ゴールドコーティング・現在中身はカラッポ)を逆さにして激しく振った。中から出てきたのは、転がっていった「3ゴールド」と、ステーキの食べ残しの骨だけだった。
「嘘でしょ!? 25万ゴールドもあったのに、イサナギが『このステーキ、15コマのキレ味で食べるとバフがかかる気がする!』とか言って、毎日300枚ずつエクスポートするからだよ!!」
「だって……本当にジューシーで、食べるとグラフィックの解像度が上がる気がしたんだもん……」
ボクは15コマのキレのある『反省のポーズ』を取りながら、胃袋をさすった。確かに、お腹だけはポンポンに膨れているが、お財布の中身は完全に「ヌルポインタ(空っぽ)」だ。
「マスター、警告。……現在、ボクたちの所持金は3ゴールド。検問官の要求額には『19万9997ゴールド』不足しています。このままでは強制的に前ステージの裏路地へとリバート(強制送還)され、下積みライフ・シーズン3が強制ビルドされます」
ノワールが瞳のレーザーで検問官のヒットボックスをスキャンしながら、淡々と絶叫マシーンのような死亡宣告を出した。
「ガハハ……ハ。ステーキは美味かったが……ワシの黄金ハンマーを質に入れねばならんか……」
ゴルドンおじさんが寂しそうにハンマーを撫でる。そんな悲しいデバッグはさせられない!
「待って、みんな。まだ諦めるのは早いよ!」
ボクはポンポンに膨れたお腹を15コマのステップでへこませ、ルミエルの方を向いた。
「ルミエル! この検問所のシステム仕様書を、ボクたちのおバカな情熱で書き換える(ハッキングする)方法、何かプランニングできない!?」
ルミエルは眼鏡をクイッと上げ、検問所のギミックを鋭いプランナーの目で凝視した。
「……イサナギ。よく見てごらん。あの検問官の足元にある『通行料投入レジ』、実はただのゴールドを数える機械じゃない。あれは、天幻卿ヴァルガの改悪パッチによって設置された【質量・体積・解像度をゴールドに換算する『アセット計量器』】だ」
「アセット計量器……?」
「そうさ! つまり、あの機械は『5万ゴールド分の価値があるデータ』さえ投入すれば、それが通貨でなくても、ゲートのロックを解除する仕様になっているんだよ!」
ボクはルミエルのその言葉を聞いた瞬間、脳内のディレクターCPUが、15コマの超高速クロックでパチパチと火花を散らした。
価値があるデータ。ボクたちの手元には、お金はない。
だけど、ここ数日間、ボクたちが胃袋の中に『限界突破』するまで詰め込みまくった、あの最高級ステーキのデータ(脂身)はどうだ?
「……よし、ひらめいた! お金がないなら、ボクたちの【胃袋の中の解像度(ステーキの肉汁)】を、この検問所のレジにダイレクト・エクスポート(リバース)してやるんだよォォォッッッ!!!!!」
「ちょっと待ちなさいイサナギ!! それって要するに、ただの『食べたものを吐き出す(バグ技)』ってことじゃないのよォォォッッ! 18歳の乙女のグラフィックにそんな汚いモーションを実装しないで!!」
レイラが顔を真っ赤にして杖でボクの頭をポカポカ叩いた。
「違うよレイラ! 吐き出すんじゃない、これは【胃袋のストレージ(マジックバッグ同期バグ)から、純粋な『エネルギー・パーティクル』としてデータを再コンパイル(還元)する】のさ!
チェルシー、ノワール! ボクのマジックバッグの『吸入・排出システム』の安全弁を外して、ボクたちの胃袋のデータ領域と直結して!」
「ええい、もうヤケクソだよ! あたしのゼンマイパッチで、イサナギのバッグの排気ノズルを逆噴射仕様に書き換えてあげる!」
チェルシーがスパナでボクの背中のマジックバッグをガチガチと叩き、ノワールが「ハッキング開始。胃袋のステーキデータを、純粋な『カロリー・ゴールド(熱量アセット)』に変換します」と瞳を青く光らせた。
「いくよ、みんな! 15コマのキレのある……【大・満・腹・エクスポート】だァァァッッッ!!!!!」
ボクたちが一斉に検問所のレジに向かって、お腹にグッと力を込めると――。
ビューーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!(凄まじい虹色のエフェクト音)
ボクたちの口から出たのは、汚い物体などではなく、これまで食べた最高級ステーキの『超高解像度な肉汁のパーティクル(きらきらした虹色のエフェクト)』と、15コマの超高速モーションデータだった!
その凄まじい熱量と解像度のデータが、検問所の投入レジの中に、ジャバジャバジャバジャバジャバッ!!!と、ものすごい勢いでインポート(逆流)されていく!
ピピピピピピピピ……ッッ!!(レジのカウンターが超高速で回る音)
『検問レジ:5000… 2万… 10万… 20万ゴールド突破! カロリー過多により、システムがオーバーフローしています!』
「な、何だこの凄まじい解像度のエネルギーはァァァッッッ!? ステーキの脂身のデータだけで、検問所のシステムが、システムが『油ギッシュ』にハッキングされていくゥゥゥッッッ!!!」
筋肉検問官が、自分の筋肉テクスチャがステーキの油でぬるぬる(超高解像度)に溶けていくのを見て大絶叫した。
バコォォォォォォンッッッッッ!!!!!(検問ゲートが、胃もたれによる大爆発で粉砕される音)
「――システム・アナウンス。チーム・おバカ調律師の『胃袋デバッグ』により、通行料20万ゴールド分のデータ還元に成功。検問ゲートのロックは完全に粉砕(物理デバッグ)されました」
「ふぅ……。お腹が、完全にペコペコ(初期化)に戻っちゃったよ……」
ボクは、再び元のサイズ(180cmの標準スリム体型)に戻ったお腹をさすりながら、15コマのキレのある爽快なポーズを決めた。
横を見ると、レイラもチェルシーも、ステーキの油が抜けて元のスマートな(だけどちょっとハングリーな)美少女グラフィックに完全に戻っている。
「もう……最悪よ……。ステーキのバフが全部消えて、またお腹が空いてきちゃったじゃないの……」
レイラがお腹をキュルルル……と鳴らしながら、照れ隠しに杖でボクの足元を突いた。
「ガハハ! だがこれで、次のステージへの道は開かれたぞ、少年!」
ゴルドンおじさんが黄金ハンマーを掲げ、粉砕されたゲートの先を指し示した。
その先には、甘いリンゴの匂いと、シナモンの香りのパーティクルが立ち込める、幾何学的な形をした「パイ生地の要塞」がそびえ立っていた。それこそが、天幻卿ヴァルガが作り出した、恐怖のベーキングディストピア――。
「よし! お財布はまた3ゴールドになっちゃったけれど、胃袋が空っぽなら、次のステージのアップルパイを、基礎工事から全部食べ尽くしてビルド(建築)し直すだけさ!」
ボクたちは、ステーキの誘惑とお財布ゼロの危機を(力技で)乗り越え、いよいよ本編、【第六ステージ:全編・超本格的アップルパイ建築・ベーキングディストピア】へと、ハングリー精神100%の笑顔で、15コマのステップを踏み出しながら突入していくのだった!
『――間話3:ステーキの食い過ぎ編、これにて完全デバッグ(クリア)! 所持金3ゴールド、満腹度0%! 究極にハングリーな状態のイサナギ一行が挑む、本編のアップルパイ建築バトル(リベンジ)が、いよいよ今度こそ本当に幕を開けます! 次回の本編を、お腹を空かせてお待ちください♪♪♪』
みなさま、どんな風に感じてもらったのでしょうか?
少しでも面白いかもと思って頂けましたら幸いです。
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この作品を読んでくださる方がいていただけて、とても、うれしくありがとうございます。頑張って新しいアイデアを入れ込んでいきますので、よろしくお願いします。




