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間話:緑のカゴの喪失

初めての投稿です。

誤字脱字が多くなると思いますが、よろしくお願いいたします。

途中で、脱線することもあると思いますが、ゆっくりと見守ってください。

作品の内容が前後することが多々あると思いますが、大目に見て頂ければ、うれしく存じます。


では、参ります!!

## 間話:緑のカゴの喪失と、15コマの「お財布大崩壊」


「――システム・アナウンス。ただいまより、独立デベロッパー・イサナギ一行の『脳内CPU・全リフレッシュレート』を、通常の【15コマ(滑らか画質)】へと完全復元レストアします。……ただし、それに伴い、世界の理不尽な仕様ルールも、一切の『ギャグ補正(お笑い演算)』なしの、生々しい『シリアス仕様』へと一括書き換え(上書き)されます。ご注意ください……」


第五ステージ。冷酷無比な過激派守護者「デリート・ゼロ」との、世界の存続を賭けたシリアス・デスマッチを、まさかの「サクサクのアップルパイ大爆発」というおバカな新コンテで乗り越えた、数時間後。


世界改悪の元凶・天幻卿ヴァルガが負けを認め、すべてのステージの過激派パッチが全面解除されたことで、世界の色彩フルカラーは見事にグランド・レストア(復元)された。……が、その圧倒的な勝利の代償として、ボクの最高の相棒であり、どんな危機もギャグでねじ伏せてきた万能のツール――【緑色の買い物カゴ(30L)】は、臨界点突破の爆発と共に、データの彼方へと完全に消滅イレースしてしまっていた。


---


### 第1章:全能感のデリート(生々しい「0」の羅列)


「――ふぅ。カゴがないっていうのは、やっぱり……。こう、背中がスースーするね、レイラ」


ボクたちは、元の美しい木目と石造りの仕様に戻った、第五ステージの地下迷宮の隠れ家で、疲れ果てた肉体を休めていた。

18歳の青年の体格へとビルドアップされた私の背中には、いつもならあの頼もしいプラスチック製のカゴが、緑色のオーラを放ちながら鎮座しているはずだった。だが今は、ただの安いリュックサックが、その重みも感じさせずにぶら下がっているだけだ。


「そうね、イサナギ。……でも、それ以上に、もっと『生々しいエラーコード(現実)』が、私たちのステータス画面に表示されてるわよ。ほら、見て」


レイラが、18歳の美しい指先で自身のステータス画面タイムシートをフェードインさせた。

その画面の最下部、世界のどんなアイテムや料理もカゴで圧縮して「お笑いデータ(0ゴールド)」として処理していた頃には、一度も気にしたことのなかった『所持金ゴールド』の欄が、不気味なほど鮮明なドス黒いフォントで、こう表示されていた。


『所持金:**0ゴールド**(サーバー接続:オフライン)』


「……は?」

私は、我が目を疑った。0(ゼロ)。

15コマの滑らかな視界の中で、その「0」という数字が、世界のどんなボスキャラクターよりも冷酷に、そして圧倒的な威圧感を持って、ボクに迫ってくるように感じられた。


「嘘でしょ……!? ボク、3年間も大陆を調律(冒険)してきたのに、所持金が『0(ゼロ)』!? 1ゴールドも、いや、1ブロンズコインすら、持ってないっていうの……ッ!?」

私は自分のリュックの中身をガバッと床にぶち撒けた。

出てきたのは、折れた鉄剣の刃、アカリちゃんの特訓でボロボロになったハチマキ(※ゴミデータ)、そして前ステージで回収しておいた『谜の空き缶(触媒用)』が数缶……。

世界のありとあらゆる神話級アセットをカゴに詰め込んでいたあの「全能の富(お宝)」は、カゴの消滅と共に、すべてサーバーのゴミ箱(ゴミ捨て場)へと、一瞬にしてデリート(ロスト)されていたのだ。


「クク……。カゴの消滅とは、すなわち『世界の富(0円処理)の消滅』ということか。少年、いや青年よ。我々のこれまでの旅が、いかにあのおバカなプラスチックのカゴの『ギャグ補正(無限ストレージ)』に依存していたか、これで骨身に染みて(15コマの解像度で)理解できたな」

ドラキュラがドラム缶の椅子に腰掛け、空っぽのトマトジュースの缶(グラフィック:錆び)を寂しそうに眺めながら、他人事のようにクスクスと笑った。


「アハハハ! イサナギの顔、1ゴールドもないことに気づいた瞬間、15コマのグラフィックがまたカクカクとした8コマの絶望モーションに逆行バグしてるよ! 超マヌケ!」

シルフィアが宙を舞いながら、ボクの「財布大崩壊」を見て爆笑した。


「情けない声を出すな、坊主! カゴがなけりゃあ、ワシらのこの頑丈な腕(ドワーフの肉体)で、今日からコツコツと『0ゴールド』を『1ゴールド』にコンパイル(稼ぐ)していけばいいだけじゃ!」

ゴルドンおじさんが豪快に笑うが、彼自身の黄金ハンマーのメンテナンス費用のデータ(赤字)が、システムログにチカチカと不気味に明滅している。


ルミエルは自身の万年筆をサラサラと走らせ、私たちのパーティ全体の「資産データ(キャッシュ)」をシリアスな顔でチェックした。

「……うん。みんなの言う通り、僕たちのこれまでの冒険の『富』は、100%イサナギのカゴの『ギャグ演算(0ゴールド・インフレ)』の中に存在していた。

カゴが消滅した今、僕たちは世界のシステムの理不尽な仕様ルール……すなわち【お金がないと、ご飯も食べられず、武器も直せず、新しいカゴ(マジックバッグ)も買えない】という、あまりにも生々しい『シリアスな現実(ワールド2.0・デフォ仕様)』のタイムラインに、丸腰で(所持金ゼロで)放り出されたんだ」


ルミエルの冷静なプランナー視点(解説)に、一同の表情が凍りつく。

ギャグが通用しない世界。それは、神々の冷酷な仕様書が、1ミリの妥協(お笑い)もなく執行される、あまりにも「現実クソゲー」な世界だったのだ。


「お金が、ないと……」

私は、自分の18歳の青年の体格へとビルドアップされた、しかし中身は13歳のままのマヌケな腦内CPUを、かつてないほど「現実シリアス」の冷たい熱気で、ガクガクと震わせた。


「じゃあ、ボクたち……明日から、何を食べればいいの!? 廃棄フォルダのちくわ(※もう存在しない)を漁って生きるしかないの!? そんな最悪のセカンド・シーズン、ボクは認めない……認めないぞォォォォォッッッッッ!!!」


私は物置小屋の床に敷かれた、薄汚れた毛布の上に、ドサリと仰向けに倒れ込み、3日前と同様の[ふてふてくされステータス] に移行しようとした。

だが、今回はシステムログに「ふて寝コマンドは、所持金が『1Gゴールド』以上存在しないと、空腹度ペナルティにより実行できません(非表示)」という、あまりにも生々しく、マヌケなエラーが表示された。


「ふ、ふて寝すら、お金がないと許されないなんて……! 神様の作った世界の仕様、どんだけシリアス(鬼畜)なんだよぉぉぉッ!」


胃袋(満腹度ゲージ)が、サーバーの重いノイズを響かせながら、チカチカと「RED(飢餓状態・寸前)」へと突入した、その瞬間だった。


---


### 第2章:冒険者ギルド「真鍮の歯車亭」での現実(クソ仕様)


「――だったら、悩んでる暇があったら、今すぐその15コマの脚(肉体アセット)を動かして、【冒険者ギルド】へ依頼クエストを受けに行きなさいよ、このおバカ青年ッッ!!」


ドン!!! と、私のふて寝しかけていた身体が、背後から新しく仲間に加わった赤髪の天才メカニック・チェルシーによって、巨大スパナで盛大に小突かれた。

彼女のキレのある、ぬるぬるとした15コマの動きに、私の重い絶望のフレームレートが強引に叩き起こされる。


「チェルシー……。でも、ギルドなんて、3年間の冒険で一度も行ったことなかったし……。カゴがあった時は、全部のアイテムが『0円処理(お宝)』だったから、依頼を受ける必要もなかったんだよ……」


「それはカゴがあった時の『過去の仕様』でしょ! 今のあたしたちは、所持金0(ゼロ)のただの新人アセット! ほら、ルミエルのプラン(設計図)を見たでしょ? 次のステージ(ワールド3)へ進むための、あの神々のゲート(次元接続門)を開くためのコンバート料金……【チーム一括で『10万ゴールド』】が必要なんだよォォォッッ!!!」


「じゅ、じゅうまんゴールド……!?」

私は、世界の終わり(サーバーフォーマット)を告げられたかのような、絶望的な桁数に目を見開いた。1ゴールドも持ってないボクたちに、10万ゴールドなんて、世界の全アセットを売却したって足りないじゃないか!


「だからさ! 悩んでる暇があったら、ギルドで一番報酬の良いクエスト(おバカな依頼)をデバッグして、コツコツとお金を貯めて、最終的にはあんたのカゴの代わりになる、この世界の最上位ストレージアセット……【マジックバック(容量:10万L制限・ギャグなし)】を買うしかないんだよ!」


「マジックバック……。カゴの、代わり……」

私は、その「10万ゴールド(10万L)」という、途方もない桁数に、脳内のCPUがオーバーヒート(限界突破)するのを感じた。

でも、チェルシーの言う通りだ。カゴを失ったボクたちには、もうお笑いで富を生み出す『チート権限』なんて存在しない。

この世界の生々しい仕様ルールに従って、コツコツと依頼をこなし、汗を流し、笑顔を届けて、お金を稼ぎ、そしていつか……あの緑のカゴの魂(引力)を取り戻すための『マジックバック』を買うんだ!


「……よし! みんな、準備はいいかい!? 腦内のフレームレートは最高潮だ! 『お金がない』という、最悪のバグ仕様をデバッグするために、ボクたちの15コマのチームワークで、ギルドへ乗り込んで、最高に報酬の良い(おもしろおかしい)依頼を一網打尽にしてやろうじゃないか!!!」


「「「オオオオオオオオオオッッッ!!!」」」


胃袋(空腹度RED)が「グォォォォォ……」と鳴り響くのをBGMに、私たちは隠れ家セクターの扉を蹴り開き、真鍮と蒸気に彩られた『蒸気機関都市スチーム・バビロン』の、住民がカクカクと動く通りへと、お約束の「お財布大逆転」のタイムラインへ向かって、勢いよく飛び出していったのだった!


---


### 第3章:Fランクからの出発(報酬:ちくわ2本)


「プシューーーッ!」「ゴトゴトゴト……」


街の中央通りにある【冒険者ギルド:真鍮の歯車亭】。

扉を開けると、そこは前ステージのシリアスな空気とは打って変わり、この街本来の「油煙と真鍮の匂い」に満ちた、活気溢れる(モーションはカクついているが)グリッド空間だった。


「いらっしゃい……。あ、あなたたち、3日前の最終決戦で、天幻卿ヴァルガのコアデータをギャグでブチ壊した、あの伝説の独立デベロッパー・チーム……!?」

ギルドアを管理する、これまたフレームレートが3コマくらいしか描写されていない受付のお姉さん(NPC)が、ロボットダンスのような動きで、驚愕の表情をロードさせた。


「あはは、その通りさ! ボクの買い物カゴの『10L大噴火(斥力バグ)』で、世界の理不尽なプロテクトを調理してあげたんだ! ――だからさ、お姉さん! ボクたちのその『伝説のデバッグ実績ログ』を考慮して、ギルドで一番報酬が良い、1万ゴールド以上の『特級(Sランク)依頼』を、今すぐボクのこのリュックの中にエクスポート(受注)して!!」


私がリュックを突き出して元気よく叫ぶと、受付のお姉さんは、チカチカとエラー点滅を起こし、

「エラー。致命的な権限不整合。……伝説の実績ログは、カゴの消滅と共に『消去リセット』されました。あなたたちチームは現在、所持金ゼロの【Fランク(ド新人アセット)】として登録されています」

という無情なシステムテキスト(非表示)を叩き出した。


「Fランク……!? 所持金ゼロのド新人……!? ボク、3年間も大陸を調律してきたのに……っ(大号泣・15コマの解像度で)」


私はギルドの床に泣き崩れ、18歳の最高解像度で泥を叩きつけた。カゴがなくなった瞬間、ボクの3年間の歴史は、ただの「未確認データ」としてゴミ箱行きだったなんて、世界の仕様書(神々のプランナー)は、本当に1ミリの妥協(お笑い)もない、シリアス(鬼畜)な仕様だったのだ。


「オーホッホッホ! 情けない、若き独立デベロッパーたちよ。カゴを失い、所持金ゼロのド新人へと下方修正された気分はどうだい? 美しいだろう? 素晴らしいだろう?」

ギルドの片隅から、これまた仮面が外れて素顔に戻った四天王(※3日前にボクのカゴで焼き鳥にされたやつ)、[美の探求者] マカロンが、ぬるぬるとした60fpsのエレガントな動きで、紅茶(グラフィック:湯気付き)を飲みながら嘲笑してきた。


「おのれ、マカロン……! 焼き鳥(※前ステージのバグ変換)のタレの匂いがまだ染み付いているくせに、ボクたちの絶望をロード画面(背景)扱いするなんて!」

レイラが蒼海石の杖を構えるが、今のボクたちのステータスには、彼に攻撃を与えるための『1ゴールド(マナ)』すら残されていない(非表示)。


「フン、所持金ゼロのFランクには、この依頼クエストがお似合いさ」

マカロンが万年筆で指し示した、Fランク専用のクエストボード。

そこに貼られていたのは、神々の改悪仕様(バージョン2.0)によって堕落した人々が、動く歩道オート・グリッドの上に寝そべったままフリーズしている、あの「第二ステージ(マッスル・オリンピア)」の街での、最悪の依頼だった。


【依頼:街のいたるところに転がっている『おっさんの加齢臭データ(没アセット)』を一括クリーンアップし、世界の解像度を復元せよ】

**【報酬:Fランク一律『1ゴールド』、および『お徳用・大袋のちくわ(※賞味期限切れ)』2本】**


「1ゴールドと……ちくわ2本……!?」

私は、世界の終わり(サーバーフォーマット)を告げられたかのような、絶望的な桁数に目を見開いた。これでは、一日3食ちくわ(※賞味期限切れ)しか食べられないどころか、10万ゴールドのマジックバッグ(カゴの代わり)を買うのに、単純計算で10万日間、Fランク依頼をこなし続けなければならない(タイムアウト)!


「嘘……! 私たちの旅の最終章、ここから何十万日もちくわ2本で食いつなぐ、泥臭い『下積み時代(アーリーアクセス版)』からリビルド(再開)しなきゃいけないのォォォッッッッッ!?!?!?!」


レイラの悲鳴が真鍮のギルドに響き渡る中、私たちは、カゴなきお財布ゼロのFランクとして、世界で一番シリアスで、世界で一番マヌケな「下積み(デバッグ)ライフ」を、ちくわ2本を片手に(※まだFランクだからアイテム枠がない)爆笑と涙のパーティクルを輝かせながら、一斉に開始ロードしていくのだった!


(――間話:Fランクからの出発、完全完了。ボクたちの10万ゴールド稼ぎの、泥臭い大冒険(下積みライフ)へ続く!)

みなさま、どんな風に感じてもらったのでしょうか?

少しでも面白いかもと思って頂けましたら幸いです。

励みになりますので、☆☆☆☆☆をチェックしてもらえると嬉しく存じます。

これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

この作品を読んでくださる方がいていただけて、とても、うれしくありがとうございます。

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