原始の180℃オーブンコア――おバカとシリアスの臨界点
初めての投稿です。
誤字脱字が多くなると思いますが、よろしくお願いいたします。
途中で、脱線することもあると思いますが、ゆっくりと見守ってください。
作品の内容が前後することが多々あると思いますが、大目に見て頂ければ、うれしく存じます。
では、参ります!!
## 第18章:原始の180℃オーブンコア――おバカとシリアスの臨界点
ゴゴゴゴゴゴゴ……ッッッ!!!!!
地下迷宮の最深部。【原始の180°C熱風オーブンコア】の部屋に飛び込んだボクたちの目に飛び込んできたのは、部屋の中央で白熱のエネルギーを放つ、巨大なレンガ造りの超高熱炉だった。
そこから吹き出す熱風は、まさに180°C。それは単なる温度ではなく、世界の歪んだ数式を「サクサクのパイ生地」へと強制変換する、バージョン1.0の情熱そのものだった。
「少年よ、時間がない! バラバラになったカゴの残骸と、この古いアップルパイの黄金比コードを、今すぐオーブンコアへ投げ込むのだ!」
オーブン・マイスターが、背後の通路から迫る黒いノイズを気にしながら叫んだ。
「うん! いけぇぇぇぇぇ、ボクのカゴォォォォォッッッッッ!!!!!」
ボクはリュックから引き裂かれた緑色のプラスチック、折れたゼンマイ、引きちぎられたコードを、アカリちゃんから託されたバックアップデータごと、白熱するオーブンコアの火の中へと全力で放り込んだ。
チキチキチキチキ……チーーーーン!!!!!
タイマーの音と共に、オーブンコアの扉が勢いよく弾け飛んだ。
そこから眩いばかりの虹色の光と共に飛び出してきたのは――かつてないほどツヤツヤにコーティングされ、金色のパイ生地の彫刻が施された、究極の進化形態【超・黄金比アップルパイカゴ(30L・完全修復版)】だった!
「やった……! 完璧に直った、いや、それ以上にパワーアップして戻ってきたんだ!」
ボクがカゴを手に取ったその瞬間、背後の壁が「ドガァァァン!」と漆黒の大剣によって跡形もなく粉砕された。
「――そこまでだ、バグアセットども」
煙の中から現れたのは、チェルシーやノワールたちを戦闘不能(フリーズ状態)に追い込み、ボロボロになりながらも冷酷な120fpsの動きを崩さない、絶対の守護者【デリート・ゼロ】だった。彼の背後には、完全に機能を停止させられた仲間たちのグラフィックが、ノイズを吐きながら倒れている。
「カゴを再構成したところで無駄だ。我の『絶対防壁』は、この世界のすべての無駄を削ぎ落とした完璧な数式。お前たちのふざけた『おバカ(バグ)』など、1ミリも通さん」
デリート・ゼロが黒鉄の大剣を天に掲げると、部屋全体の床が「白磁の無色(バージョン2.0)」へと急速に上書きされ始めた。ギャグ補正が完全に遮断された、息もできないほどの圧倒的なシリアス空間。
「……ううん、通すよ。完璧に計算された冷たい数式ならね、ボクたちの【180度へし曲がった、ダブルレイヤーのサクサクおバカ】で、数式ごと美味しく調理しちゃうんだから!」
ボクは新しくなった黄金比のカゴを力強く構え、デリート・ゼロの正面へと一歩踏み出した。
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## 第19章:最終決戦! カゴの消滅と、サクサクのギャグ調律
「消え去れ、おバカの根源よ。――**【絶対消去の一撃】**!!!」
デリート・ゼロが、視認不可能な0コマのフレームで大剣を振り下ろした。世界を空間ごと完全に消去する、冷酷無比な一閃。
「カゴの最終黄金比パッシブ――**【180°折り返し・ダブルレイヤー・アップルパイ構造】**、起動ォォォォォォッッッッッ!!!!!」
ボクが黄金比のカゴのフタを限界まで開放した瞬間、カゴの内部から吹き出したのは、これまでのマヌケな煙ではなく、完璧に計算された「幾何学的なパイ生地の衝撃波」だった。
デリート・ゼロの放った「絶対消去の黒い刃」は、ボクのカゴの放つパイ生地の層に接触した瞬間、
『数式エラー:消去コードが、180度の角度でへし曲がりながら何重にも折り畳まれています。計算が……計算が終わりません(無限ループ)!』
という悲鳴のようなシステムログを吐き出し、なんと【サクサクのアップルパイのグラフィック】へと強制的にバグ書き換え(調理)されてしまった!
「何だと……!? 我の完璧な数式が、ただの『パイの折り目』に敗北するだと……ッ!?」
デリート・ゼロのバイザーが、恐怖の赤黒いノイズでパチパチと激しく明滅する。
「これで最後だ! カゴの最大出力(自爆コンパイル)――**おバカ調律・180万倍アップルパイ大爆発ォォォォォッッッッッ!!!!!!!**」
ボクがカゴの底のネジを完全に引き抜くと、黄金比のカゴはまばゆい虹色の光を放ち、デリート・ゼロの「絶対防壁」の数式を巻き込みながら、臨界点を突破して大爆発を起こした。
ドガァァァァァァァァァァァン(焼き立てのいい匂い)!!!!!!!!
あまりのギャグとシリアスの大衝突に、第五ステージの全画面のテクスチャが「バチバチッ!」と激しく反転する。
爆辞の渦の中で、デリート・ゼロの漆黒の甲冑はみるみるうちに「サクサクのクッキー生地」へと変わり、彼の黒鉄の大剣は「巨大なシナモンスティック」へとバグ変換され、その絶対の防壁(仕様)は完全に粉砕されたのだった!
しかし、その圧倒的な爆発の代償は、あまりにも大きかった。
煙が晴れたボクの手の中に残っていたのは……。
修復されたばかりの、あの万能の緑色のカゴではなかった。
爆発のエネルギーをすべて放出しきり、サラサラとした「小麦粉のパーティクル(ドット絵の砂)」となって、ボクの指の隙間からこぼれ落ちていく、カゴの最後の残骸だった。
「……あ。カゴが……完全に消滅しちゃった……」
ボクは呆然と、自分の空っぽになった両手を見つめた。
旅の始まりから、どんな理不尽な世界も、どんなおバカな敵も、すべてを笑いに変えて一緒に乗り越えてきた、ボクの最高の相棒(万能のツール)。それが、今度こそ完全に、世界のデータから失われてしまったのだ。
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## 第20章:堕落の予兆――「おバカ」による世界征服の誘惑
「やった……の? デリート・ゼロの防壁を、本当にギャグで破ったんだわ……!」
戦闘不能から回復したレイラが、ボロボロの体でボクのもとへ駆け寄ってきた。
チェルシーもノワールも、上層から救出されたアカリちゃんも、みんなボクの勝利に歓声を上げている。
甲冑の洗脳が解け、頭が「コック帽」に戻ったデリート・ゼロ(本名:ゼロン・シェフ)も、
「見事だ、調律師イサナギ。完璧なシリアス(数式)は、お前たちの不条理なおバカ(黄金比)の前に、完全に美味しく調理された……。私が間違っていたよ」
と、焼き立てのアップルパイをみんなに配りながら、穏やかな笑顔(バージョン1.0)に戻っていた。
第五ステージの調律は、完全に完了した。
過激派の神々(ヴァルガ)のセキュリティを、ボクたちは完全に打ち破ったのだ。
だが、ボクの胸の奥には、カゴを失った喪失感とは裏腹に、不気味で、ドロドロとした【傲慢なシステムコード(全能感)】が、急速にフェードインしてきているのを感じていた。
「……カゴが、なくても」
ボクは空っぽの手を握りしめ、冷たい、無表情なグラフィックで呟いた。
「ボク自身の『おバカのディレクション(バグ技)』だけで、世界のすべての数式を、神々の作ったルールを、ボクの思い通りのお笑いデータに書き換えられたんだ。カゴなんて、最初からただの媒体に過ぎなかったんだよ」
「……イサナギ? 何を言っているの……?」
レイラが、ボクの不自然な雰囲気に気づき、一歩後ずさりした。
ボクの瞳の奥のテクスチャが、かつてないほど「ギラギラとした不気味な金色」に染まっていく。
「ねぇ、みんな。神々の作ったこの『滅亡に向かう仕様書(バージョン2.0)』なんて、もう全部ボクのギャグでデリートしちゃおうよ。そしてさ、ボクの『15コマのおバカなルール』だけで、この世界のすべてのステージを統一して、ボクが新しい世界の神になって、世界を征服しちゃえばいいんだ。そうすれば、誰も苦しまない、毎日が大運動会で、毎日がバグ盛りチャーハンの、最高に楽ちんな世界ができるよ……!」
「ダメよ、イサナギッッッ!!!!!」
アカリちゃんが、ボクの前に立ちはだかって大声で叫んだ。彼女の瞳の炎が、ボクの傲慢な目を射抜く。
「そんなの、本当の『笑顔』じゃないわ!
あんたがやろうとしていることは、過激派の神々が『シリアスと効率』で世界を塗りつぶそうとしたのと、全く同じよ!
すべてのステージの個性を奪って、あんたの都合のいい『おバカ』だけで世界を征服したら……それは誰も真剣に生きない、誰も新しいクオリティを目指さない、ただただ思考を放棄した【堕落した世界】になっちゃうのよ!!!」
「堕落した、世界……?」
アカリちゃんの痛烈なデバッグ(叱咤)が、ボクの脳内CPUに真っ向からコンパイルエラーを叩き込んだ。
「そうよ、イサナギ!」レイラも、涙のパーティクルを浮かべながらボクの胸ぐらを掴んだ。「私たちが旅をしてきたのは、世界をおバカで支配するためじゃないわ! どんなに理不尽な仕様のステージだって、そこに生きる住民たちの『大切なグラフィック(個性)』を守って、みんなで一緒に笑い合うためだったはずでしょ! 万能のカゴを失って、今度はお前自身が万能のバグ(神)になろうとするなんて……そんなのおバカが過ぎるわよ!!」
ルミエルが眼鏡をクイッと上げ、仕様書を静かに閉じた。
「イサナギ。君がギャグで世界を征服した瞬間、この世界の『セカンド・シーズン』は本当のバグ固まりとなって、二度と起動しないフリーズした世界になる。……調律師のプライドを、思い出してくれ」
「ボクは……ボクは……」
みんなの悲痛な叫び(ログ)が、ボクの暴走しかけていたシステムメモリを、冷たく、優しく冷却していく。
自分の両手を見る。カゴの砂は、もう風に吹かれて消えていた。
ボクは万能の力を得て、世界を自分色のお笑いに染め上げようとしていた。それは、ボクが最も嫌っていた「過激派の神々の横暴」と、本質的に何も変わらない、最低のディレクションだったんだ。
「……みんな、ごめん。ボク、本当におバカが過ぎて……大切な仕様(旅の目的)を見失いかけていたよ」
ボクの瞳の金色が消え、元の18歳の、ちょっとマヌケで、でも真っ直ぐな少年のグラフィックへとゆっくりと書き換わった。
「カゴはもうない。ボクは神様でも、万能のデバッガーでもない。ただの、15コマでしか動けない初期アセットの調律師だ。……世界征服なんて、おバカなことはやめにするよ」
ボクが笑顔でそう言うと、レイラはホッとしたようにボクの胸に飛び込んできて、チェルシーも「へへ、それでこそあたしの見込んだイサナギだよ!」と、スパナでボクの頭を軽く小突いた。
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## 第21章:セカンド・シーズンの真の幕開けへ
『――システム・アナウンス。プレイヤー・イサナギの「傲慢のシステムコード」の自己消去を確認。……世界征服ルート(堕落ディストピア・エンド)を完全に回避し、本セカンド・シーズンの『真・調律師ルート』が正常にビルドされました』
スタジアムの青空の向こうから、天幻卿ヴァルガの、しかしどこか晴れやかな(負けを認めたような)テキストウィンドウが、ゆっくりとフェードインしてきた。
『見事だ、イサナギ。万能の武器を失い、さらに己自身の全能の誘惑(世界征服)にすら打ち勝つとはな。
お前たちはもはや、世界のバグを利用するだけの存在ではない。世界の個性を尊重し、共に未完成の未来を歩む、本物の『世界調律師』だ。
さぁ、カゴなきお前たちの、本当の『試練』はここからだ。
これより、世界のすべてのステージの『過激派パッチ』を全面解除し、バージョン1.0のフルカラーの輝きへと一斉にレストア(上書き)を開始する!』
ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!
次の瞬間、第五ステージのゲートの向こうから、これまでとは全く違う、まばゆい、そして数え切れないほどの「無限のカラー(新ステージへの接続グリッド)」が、スタジアム全体の夜空に大輪の花火となって大爆発した!
「万能のカゴはなくなっちゃったけれど……」
ボクは腰の鉄剣をもう一度しっかりと握り直し、隣に立つレイラの手を強く握りしめた。
「ボクたちには、この5日間の滞在で培った15コマのチームワークと、新しい仲間のチェルシー、アカリちゃん、そして世界中の住民たちの『笑顔のログ(絆)』がある! カゴがなくても、ボクたちはこれからも、自分たちの足で、自分たちのステップで、世界のすべての不具合(悲しみ)を、最高のお笑いとハッピーで調律していけるよ!」
「ええ! どこまでも一緒に行くわよ、イサナギ! 私たちの新しい旅の仕様書(未来)、今ここから、ぬるぬる画質でスタートね!」
レイラが最高の笑顔を輝かせる。
「「「「「「「「「オオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!(15コマ完全永久同期)」」」」」」」」」
万能の力を捨て、等身大の「おバカ」に戻ったボクたちは、無限に広がる未完成の、しかし最高に自由な新世界(ワールド・エンド・その先へ)のゲートの向こうへと、笑顔のパーティクルをキラキラと輝かせながら、一斉に、力強く大ジャンプしていくのだった!
(――『おバカ調律師イサナギのセカンド・シーズン:熱血スポーツ&アップルパイ建築編』・完全完結!! ご愛読、ありがとうございました♪♪♪)
みなさま、どんな風に感じてもらったのでしょうか?
少しでも面白いかもと思って頂けましたら幸いです。
励みになりますので、☆☆☆☆☆をチェックしてもらえると嬉しく存じます。
これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
この作品を読んでくださる方がいていただけて、とても、うれしくありがとうございます。頑張って新しいアイデアを入れ込んでいきますので、よろしくお願いします。




