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現代魔法と未来科学は区別がつかない  作者: arsmgn
二章 ????編
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36/38

9 寝不足

連絡:設定引き継いで書き直す可能性あります。




「カルマ兵器の痕跡があった地点を地図に示しておくわ。例のごとく『ライブラ』からの資料の持ち出しは駄目だけど、貴女たちが持参してきた物に記すだけなら問題なしとの『マザー』からのお墨付きよ。場所はここ―――――エイビス商会」


「エイビス、ってどっかで聞いたことあるような……」

「――あぁ! アトラスの広場で出会った方が、確かそのように名乗っておりましたわね」

「あぁー。……でもなんでそんな人のとこにカルマ兵器なんて?」

「……それを知るわけがないでしょう」


 ふたりが訳知り顔で話している横で知らない情報にキョトンとしていたアスカは、パンパンと手を叩いて切り替えを促した。


「はい。とりあえず、現状では兵器の痕跡のみで、実際に稼働したりという兆候は見られないわ。今日のところはとりあえず、ふたりとも宿で寝ておいて。アタシは夜の間に監視と他の情報分析をしておくから」


 今度はふたりがキョトンとした顔を浮かべていた。


「どうしたの?」

「寝なさいって言われても。こんな話聞かされて、ぐっすり寝てられるわけが―――」











「――――起きなさいっ! いつまで寝ているんですの!」


 爆睡だった。

 いや、気になって目が覚めたからね? もしかしたら夜中に突然警報(木符による通信)が鳴るかもしれないし。


 なんてことを考えつつ、さっさと身支度を済ませ、朝食を済ませ、次なる行動へ移行する。


 足早に向かった先は憲兵団の詰所である。

 この首都アトラスでの防犯、犯罪の取締役、物取りなどの類を広く扱う警備組織だ。そこに駆け込み、情報を伝える。


 結果は悲惨である。


 ――――エイビス商会の方でカルマ兵器を見ました。危険なのでいますぐ監視員の派遣を要請します。


「お嬢ちゃん。なに寝ぼけたこと言ってんだい?」


 頭部以外を軽い甲冑に身を包んだ髭面のおっさんに、世迷言をのたまうかのごとく笑われる。


 ――――嘘じゃないです。これが証明の写真です。


「ほほー……よくできてるねぇ。けどカルマ兵器なんてあるわけないでしょ。いまはもう戦争やってる時代じゃあないんだよ。どこのバカだっていまさら意趣返しだとしても土地を荒らしたら、自分が生きていけないって誰でも理解したもんだ。それにエイビス商会っていやあ、今朝だってエイビスの旦那とは気さくに話したとこだぞ?」


 まともに取り合ってもくれはしなかった。

 というのも、今日という日は本来『錬成試験』の当日であり、その試験のため各地から多数の人々がアトラスへと押し寄せている。

 それによって警備体制は首都の中心を基本軸としているため、人手が足りていないために相手にしてもらえない節があるのだ。


 だからといってこのまま「はいそうですか」と帰るわけにも、と悩んだところで入れ替わるようにアリシアが詰所へと入っていった。

 


 いても邪魔かと、扉の外で待つ事にする。音は聞こえないが、姿だけは見えていたのでそれを見届けることにした。


 なにやら封筒のようなものを詰所のおっさんへと渡す。すると血相を変えたおっさんは奥へと引っ込んでいき、すぐさま戻ってくるとペコペコと振り子のように汗を垂らしながら謝るような仕草を見せていた。


 アリシアが詰所をあとにしたので訳を聞くと。


「貴族としての名前を出しました」

「それひとつであんなにも人が変わると……」

「国家の役職ですから。貴族という特権階級には頭が上がらない人たちが多いのですわ」

「汚職にまみれてそう」

「使えるものはすべて使う。それが全てですわ。ついでに錬成師の方々への救援要請も出しておきました。あとはこちらについてはここの人たちの防衛力にお願いしましょう」

「交渉関係はもういいや……。じゃあボクらは――――行きますか」



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