世界のいたずらっ子 1
差し出された手帳には手書きでびっしりと、ミアのきれいな字が並んでいた。
「やっぱりね。そうなるだろうと思って、調べといたの。」
流石、天才ハッカーだ。仕事が早い。
心の中で感心し、感謝した。
その内容によると、『RAS』・・・通称ラスカルは十五年ほど前、世界三大宝のうち2つを盗み、当時世界トップだった財閥を倒産させ、同時に、ある国の大統領暗殺も行なった、謎の集団。
しかし、そんな大きな事件を起こしたというのに、それ以来は何もしていない。
それ以外の情報はなく、あとは全てが謎に包まれているという。
おそらく、かなり短い時間だったはずだ。
しかし、いつものミアにとっては十分な時間だったはず・・・。
そのミアが調べた量がこれだけというのだから、本当に彼らについての情報は少ないのだろう。それでも、十分ありがたい。
「・・・ようは盗みと、詐欺と殺しだね?」
冷静にそう言ってみたものの、頑張って整理しようとしても、頭の中はグチャグチャだ。
ようは、それ以外には何もわからないってこと。
「じゃあ、まずは情報収集ってことだな。」
考えるよりまず行動だ。
ジャロックは入ってきた裏口へと足を進めた。
「それじゃあ、わたしもこのままこれについてもっと詳しく調べてみるから。」
何かわかったら連絡ちょうだいね。
と、ミアもジャロックに続いて出て行った。
「あたしは、その三つの事件洗っとく。」
寄り添っていたカイから離れ、一回伸びをする。
それを見たカイが気をつけろよ。というと、ローネはハーイ。と軽く片手をあげ、今度は表の入り口から店を後にした。
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