世界のいたずらっ子 2
「ラル、今回俺と組まないか?」
三人の殺気が完全に夜の街に溶け込んだのをみて、カイが先に口を開いた。
「気が合うね。俺もそれ、丁度言おうとしてたんだ。」
俺は静かに微笑んだ。
「・・・じゃあ、さっきポケットに隠したやつ、見せてもらっていいか?」
俺は一瞬その言葉にギョッとした。
いくら動揺していたからとはいえ、あまりにも油断し過ぎていた自分が情けない。
・・・と言っても、この世界での遅いはゼロコンマ何秒というほんの一瞬のだけなのだが。
「・・・流石だね。気づいちゃったんだ?いいよ。」
見えないように死角にしていた後ろポケットからさっきの写真楯を取り出した。
それをじっと見つめるカイ。
「・・・ラスカルって‘いたずらっ子’って意味だよな?RASは、たぶんイニシャルだ。
それに・・・」
それに、おそらくジンはマスターで、ヒバはヒバリだろう?
そうなると、この人物は・・・。
「俺じゃないんだよね。同じラルだけど、俺は『L』の方だし。」
それにしても似すぎている。
「・・・ラル、もしかしてだけどさ・・・」
カイは苦そうに笑った。その姿に俺もうん、と返す。
「で?どうしてそれをみんなに言わなかった?」
一番大きな情報。
・・・というより答えだろ?カイは、やれやれとため息をついた。
「カイだって同じだろ?勘付いてた
・・・というよりわかってた、よね?」
その顔は、確信していた落ち着き様だった。
「まぁな。
・・・だってこれは‘ゲーム’だろ?
俺たち五人を何らかの理由で試してるわけだ。
だからこそ、今回は完璧にやらないといけない。
・・・だろ?」
カイは三人の写る写真を見つめて言った。
「・・・ふふっ。やっぱカイはすごいや。
絶対、敵にしたくないね。」
俺がそう言って笑うと、俺は一番お前を敵にしたくないよ、と笑いが混じった返事が返ってきた。
「じゃあ、俺たちも行くか。」
写真楯を今度はカイが胸の内ポケットに仕舞い、
俺たちは、明かりの点いたままの店を後にした。
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