間奏:染み
入った溝は、盆の道ではなかった。
最初の銀へ戻るか、廊が韻を踏むように生やした最初の銀へ向かう。四人の関節は弛ったまま。遅い液が踝の坑を舐め、保有された形から落ちたときよりきれいに落ちる。鋤が泥を落とすように、運搬を落とすように。
板は、まだあった。
裸。灯されている。有用な厚さの男の染みが、皮だったことのない皮のように乗っている。圧の輪郭。古いヒトデの五点のピン孔。最初に溝の水が彼を残した場所の、暗い読点。鋳型はない。桟もない。瓶もない。部屋の匂いは、すでに空気になると決めた蒸気。
** ∇∥//STN ||∴//LFT ‡//☉-KETH **
窪みへは折れない。
染みの四辺に立つ。誰も墓だと同意する前に墓の前に立つ男のように。背の高い影が古い滴りの読点へ二本の指を入れ、膜を上げる。燼ではない。洗礼盤でもない。署名になりたかった薄い茶色が、鋼の上の天候にしかなれなかったもの。
それを吸う。
フレアはない。
フレアのないことが、読みだった。
ほかの三つは別の部位に触れる。失われた拳のピン孔。頭蓋蓋が滴った楕円。脂に覚えられている鋤の溝の長いダッシュ。息はそれぞれ違う調で空に戻る。拳の空。冠の空。畝の空。染みは、保有が立って歩いたときに残すものだった。什一ではない。残りから残りを引いたもの。
** ‡æ//VESH-ØØ **
かつて生きた体に赤い面を下ろした、肩の狭い影が、染みの横の鋼に小板を置き、染みに口づけさせない。歯は乾いたまま坐る。煙と酸敗と摘みですでに書いてある印。数えのあと、ニスなしで板を戻す。拒まれたか、使われなかったか。儀式はどちらとも説明しない。
待つ。
それが残りだった。
盆はない。渦もない。二度目の息もない。四つの長い頭が、証拠でしかない輪郭の上の銀を切り、足をずらすと壁の四つのより暗い染みが消える。祈りなら、願いはない。夕食なら、口はない。終わった仕事の退勤なら、空に見える畑がまだ一季節分を借りていると知った男たちの忍耐がある。
背の高い影が、爪ではない爪で読点を削り、読点が二つのより小さい滴りに割れる。
染みは一つの名であることをやめる。
散らばりになる。
** ||∴//RAH **
慈悲だったのかもしれない。
帳簿だったのかもしれない。
最初の台に、まだ男を所有していると思わせないための、彼らの知る唯一の方法だったのかもしれない。
散らばりは濡れたまま残す。
板は拭かない。
関節を弛めたまま、二つと二つで溝へ入る。第二の敷居の匂いがかすか。オゾン、食糧庫のガラス、遅く来る滴り。最初の部屋は、割れた読点の上に光を保つ。光が、帰れない書記であるかのように。
背後で染みは、形へ這い戻らない。
ようやく、留まれと教えられていた。




