42 滴り
第二の敷居は、滴りで彼を覚える。
溝が教えた遅さ。拍。来るはずだった拍。それから濡れ。踝の穴。冠の座。炉の口の裂け。滴りはきれいな鋼に当たり、坐り、前の滴りへ走る。輪郭になりたい読点が、まだ圧の形を知らない。銀が濡れを墨に見せる。瓶は刻むか、刻まないか。焼き印は、書記のいない部屋を見ている。
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その滴りは、まだ自分のものだと言える唯一の時計だった。
従属していない。権利も移されていない。保有がスリーブする気のなかった漏れ。鋳型に詰まった燼は何も飲まない。井戸の三つの蒼い穴が上から受けるのは光だけ。彼を出るものは下へ出る。殴られたことも、鋤かれたことも、最初の夜に染まったこともない台の上へ。いま夜を書いている。遅く。穴でできた筆跡で。
遺物の拳がガラスの中で一度叩く。
答えか、道具が落ち着く音か。二十三番の起源の穂は刻まない。墓。古い倉の鉤の乾いた目の実は、間違った壁を向き、坑は無を向く。影がいなければ、飼う輪もない。それでも見る。見ることが仕事だった。
靴音はない。
小板もない。
四人が別の銀で染みを吸っているなら、こちらの銀は言わない。壁は乾いたまま。溝だった開口は壁のまま。裂けた口が言葉の形を作り、滴りが途中で盗む。鋼が受けるのは「すま——」と、それから水だけ。
すまない。種類。源。滴りは終わらせない。
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読点が繋がる。
ピンの下に薄い男の smeared なものが始まり、有用な厚さではない。天候だけ。五点。この板に鋤床が来れば溝になる長いダッシュ。仕事の前に着く証拠。部屋は、すでに議事録であり台帳であり灰だった体の、議事を取っている。
遅い歩みを聴く。
滴りが遅い。それだけだ。
肺のあった詰められた燼の中で、煙の記憶が空気なしで上がり下がる。幽霊の通風。腔では黒い棒が三つの空の丘の上に立ち、唸らない。種のノックは、自分が倉だと気づかないための、土が自分に話す話。
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遠い壁に珠が現れる。
走らない。最初の壁が検討したように、検討している。食糧庫の匂いの下にオゾンがかすか。桟の焼き印は温まらない。紙は扉を急がない。
ハワード・フーバーは滴りであり、墨であり、誰も上がらない縁側だった。
次の処置は、その珠を主張するもののものだ。
誰も主張しなければ、板が独りで輪郭を終える。口のない書記。保有された形は二つの部屋に二つの染みを持ち、どちらも真実になる。
次の滴りは、遅く来る。
いつもそうだった。




