↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/49

3 糸巻き

彼らは蝶を閉じなかった。

ハワード自身の皮の翼は留められたまま、縁から乾き、開いた溝は銀の光の下で蒸れていた。血は骨盤の窪みに溜まり、粘っていた。コアサンプルを取られた二つの暗い井戸は、瞬かない余分な目のように見上げていた。

四つの影が再び並んだ。二つと二つ。そのうちの一つが、長く関節の多い指の間で新しい器具を回した。同じ鈍い銀の細い軸。編み針ほどの太さで、先端の生きた返しが空気を味わい、カチッと鳴った。

** ‡//☉-KETH ∇∥//NNh **

ハワードには何も分からなかった。軸の意味だけは分かった。

それは切開の下端、蒸れる腹の残骸の下から入り、最初に大網を見つけた——五十三年、内臓を所定の位置に留めてきた脂っぽい黄色い前掛け。返しが鉤をかけた。軸が回った。

彼の湿った長さが、引き出され始めた。

一気ではない。測られた、労働の引きだった。男が井戸の綱を引き上げるように。組織は光る、綱のような帯となってほどけた。脂肪の網を張った膜、それから小腸の最初の輪。ピンクがかった灰色で、まだ生きており、いつもやってきた仕事をまだしようとしていた。引き出された長さに沿って蠕動が、無力な波となって走った。返しがつけた傷から、消化しきれなかった何ものかの薄い粥が漏れ、腰を伝い、台の縁を越え、ほとんど納屋の屋根の雨に聞こえるリズムで床に落ちた。

ハワードは、言葉でも叫びでもない音を出した。滑車が荷重を誤ったときに牛が出す音だった。

彼らはその長さを切り離さなかった。

巻いた。

軸はリールになった。引き出された組織が、湿った均等なコイルとなって層の上に層を重ね、生きた綱の光る糸巻きになった。一回転ごとに、まだ中に残るものに捻じれがかかった。残った内臓が滑り、並び替えられ、開いた自分の壁に引っかかるのをハワードは感じた。肋骨の高いところで何かが、柔らかく繊維質な裂ける音を立てて破れた。胆汁が腔に溢れ、露出した筋肉を熱く横切った。頭を回せないまま嘔吐した。吐瀉物——血、胆汁、農場で体内にあった最後のもの——が頬をシート状に流れ、耳に入った。

二つ目の影がより細いフィラメントを出し、反対側に取りかかった。

こちらは神経を見つけた。

切開の生の内壁を滑り、腰神経叢に触れ、*捉えた*。フィラメントが引くとき、白い光る糸を連れてきた——腸ではない。静脈でもない。生涯、脚に畝を歩かせ、手に拳を作らせてきた、ハワード・フーバーの生きたケーブル。それも巻いた。より遅く。神経は家を出るのを好まないからだ。すでに足首を壊された左脚が、独りで発火し始めた。爪先が曲がり、ふくらはぎが跳ね、無心の手旗信号。銀の光がすべての引きつりを記録した。成長する糸巻きの上の空中に記号が積み上がった。

** ∇∥//NNh-7 ‡æ//VESH ||∴//RAH **

「やめろ——やめろ——息子を取れ——土地を取れ——ただ——」

言葉は泡になって出た。舌はまだ廃墟の厚板だった。音節ごとにピンクの泡が、自分の開かれた腹に飛んだ。

彼らは伸縮を測った。

一つの影がすでに巻かれた腸のコイルを掴み、正確な距離だけ*引いた*。組織が伸びた。ハワードの胴全体が鋼からわずかに浮き、手首と足首の返しが、動かないことの代償を思い出させた。伸ばされた輪が光の中で保持され、震え、まだ脈打っていた。細い器具の霧がそれを味わった。温度、菌量、生きた綱が弛んで死ぬまでの時間。放すと、コイルは軸に湿った平手打ちとなって戻った。その平手打ちを、それが来た空の場所の内側でハワードは感じた。

殺すために収穫しているのではなかった。

男が有用な数値でなくなる前に、男の中にどれだけの糸があるかを見るために収穫していた。

三本目の長さがより上から出てきた——また大網、それから大きく暗い大腸の輪が、銀の光にも漂白できない匂いを連れてきた。糞と血と、自分が食糧庫だと理解し始めた体の甘い腐敗。糸巻きは太くなった。今は台の脇に垂れ、ハワードの湿って光るリールとなり、根元でまだ繋がり、傷の中へまだデータを送り続けていた。

一つの影が開いた胸郭に手を入れ——聴いている心臓を越え、漏れる肺を越え——ハワードには見えない何かを調整した。残った肺が引っかかった。腔内の光が変わった。一瞬、内側から照らされ、肉でできた安物の灯籠になり、軸の上で光る自分のコイルを、餌のように見た。


四つの頭が傾いた。

** ||∴//KTH ‡//☉-KETH **

軸がロックした。

彼らは糸巻きを付けたままにした。

ハワード・フーバーはヒトデのピンに吊られ、蝶の翼は乾き、自分の光るリールが、体が呼吸を思い出すたびに四分の一インチずつ回っていた。銀の光は、湿ったコイルから第二の、より小さなハワードを作った。線と張力と、決して告げられない目的に還元された男。

誰も顔を拭かなかった。

誰も翼を閉じなかった。

次の処置は、それが何であれ、すでに引き出したものを使うだろう。

影は一歩下がった。

糸巻きは回り続けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。