30 種
溝のうち、井戸を選ぶ。
鋤床が盤の板を裂き、古い起源が岩盤のように見えている場所。暗い珠がまだ坐り、粉は飲んでいない。影のひとつが二十一番を鉤から外し、最初の実の斜めの苞の蓋——内板にハワードの年輪が書いてある輪——を取る。播き機が飛ばした場所へ種を置く男のように、その蓋を切り込みへ据える。
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平らには寝ない。
輪が裂けた板と灯籠の棒と、鋤が上げた濡れた黒を見つけ、蓋は縁を立てて据わる。スロットの硬貨。珠が内板を登り、雨が靴跡を満たすように輪を満たす。桟で眠っていた記録器が新しい郡境を列で下り、種を環にする。縫い目は湿りに開き、開いたまま。
緩く垂れていた残響の線が流れ、蓋に口づけする。
切り株を跳ねる絵は、台所ではない。
偏頭痛が着いた夜の、農家の天井だ。焦点の外れた一秒。鮮明な一秒。弁になった頭皮の、窓の顔。それから輪が絵を食べ、返すのは輪だけ。年の印。最初の破裂から数えた人生の切り株。種が付く感覚は、いま土だと告げられた土の中で、時計が動き出す感覚だった。
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鋤が返したもので溝を詰める。
閉じない。覆う。灰色の粉と黒い詰め物と、古い弦のジャーキーの長さを、播溝のゴミのように蓋の上へ。鞴の首輪は横に残す。肺の布はスリーブし直さない。空気が種を見つけるか、種が冠の最後の漏れを見つけるか。吊るされた三つの実が桟を通して覆われた切り込みへ刻みを落とす。等級の天候が、播種へ滴る。
口が砂を動かす。
「月が——違う——違う——」
背の高い影が格子へ荷重を一筋出す。畝を締める圧。緩い土の上のブーツと同じ動き。井戸の蓋がより深く噛む。灯籠の棒が縁に唸る。光が輪へ入り、裂けた板からより細く、より古く出る。穴の底のランプ。
活着を測っていた。
休耕のあと返した畑が、自分の時間を種として受けるか。
起源の数えを切り込みへ戻せば、起源は芽を出すか。
ほとんど風に乗った名が、男ではなく作物として上がるか。
覆いのゴミの下から、拍が答える。
心臓の輪ではない。実でもない。桟に掛けた鋤床へ当たる、小さく均等なノック。スロットの中の何かが台の金属を見つけ、入れてくれと、あるいは出してくれと、叩き始めたように。
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覆いは剥がない。
種は畝に残る。
ハワード・フーバーは床土であり、数えであり、数えの上のゴミだった。
影は、雨になりそうな空へ視線を掛ける男のように、坑を覆われた溝へ掛ける。
次の処置は、ノックを待つ。
太れば、間引く。
死ねば、畝は尽きたと権利書を書き、満ちた小板を持って盆の道を歩き始める。




