↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/49

24 苞

最初の実を選んだ。

拳ほどの瘤。いちばん古い。坑はまだ瓶の目を向いている。影のひとつが棚の棒を二本支え、重みが外れても株が傾かないようにする。もうひとつが円形の切削器——腹と起源を抜いた、瓶の蓋の口——を、銀に面した面に当てる。

** ∇∥//HSK ‡//☉-KETH ||∴//GRD **

切削器は打ち抜かない。

*剥く*。

瘤の蓋が、濡れた輪になって外れる。外側は面、内側は空洞に詰まった肉。脳でも巣でもハワードでもなく、三つ全部。梅色の襞に銀の髪が走り、中央に洗礼盤の金黒の小さな井戸。蓋が実を離れても、従属した時計を保つ拍。匂いが上がる。サイロと腐った牛乳と、殴ったあとの台所。ガラスの果樹園が鳴る。家に窓が開いたように。

灯籠の漏れの中で苞の蓋を持ち、内板を読む。

すでに書いてある印。肘の小板ではない。年輪。時計がハワードの半球に圧した暗い輪の、縮小。作物は、男の時間を皮に残していた。

** ‡æ//VESH-24 ∇∥//NNh-64 **

等級。

フィラメントが、開いた瘤の露出した井戸を味わう。背の高い影が、什一の盆でしたように表面を吸う。匂いの渦が顔の坑へ入り、皮膚の残光が一度フレアする。厨房ほどの室と同じフレア。品質だったのか。交わりだったのか。次の数値だっただけなのか。

その剥きを、自分のものではない顎から歯が抜けるものとして感じる。

神経の切り株の絵が、開いて中を見せる瘤を示す。瓶の目も示す。二つの小さい実が坑を、最初の傷へ向ける。等級付けは株が自分にすることであるかのように。井戸から袋へ走る根が引く。盤が落ちる。蒸留器が十七番を満たす。一瞬透明で、それから輪で濁る液。液体の苞。

畝の口が動く。

「それは——お前らの——ものじゃない——」

切削器がより浅く据わり、二度目の皮を取る。今度は帯。実の赤道を回る。帯は十八番へ入り、ガラスが閉じたあとも巻き続ける。摘まれたことを認めない皮。記録器が棚を離れ、その容器を環にし、縫い目を開け、土の外から等級を味わう。

小さい瘤は開けない。

目の大きさ。心臓の大きさ。丸のまま。株が取られた蓋のほうへ一度傾き、棚の棒が手首の井戸と足首のピンで開いて直立に戻す。倒伏は避けた。間引きが始まった。

** ||∴//RAH ‡//☉-KETH **

輪の蓋を実に戻す。封ではない。*載せる*だけ。収穫桶の帽子。縁から中の井戸が見え、刻んでいる。苞は外れ、外れていない。等級は取られ、まだ茎の上にある。

ハワード・フーバーは、残りを歩く価値があるか見るため、畝の端で最初の穂を剥いたあとの畑だった。

影は切削器をロックする。

次の処置は、等級に従う。

実が良ければ、もっと取る。

実が良ければ、畝が終わるまで、立たせておく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。