16 洗礼盤
彼らは流し込むほうを選んだ。
持ち上げた容器は粒のあるほうだった。蒸留器からの暗い柱。巣が王台のように環にした、七月の内臓の山の分画。吊られているあいだに層になって沈んでいた。底は沈泥。上は薄い光る膜。そのあいだで、液体が最初にハワードを出たときには動いていなかったものが動いていた。首の記録器が冠になって開いた。
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一つの影が井戸の上でガラスを傾けた。
最初の一滴が縦坑の濡れた壁に当たり、這った。二滴目が底と、横からの灯籠の棒を見つけ、*煙った*。熱ではない。鈍く乳白色のほどけ。三滴目は滴ではなかった。注ぎだった。粒のある柱が綱となって容器を出、切削器が起源に開けた穴へ帰った。
それをハワードは、農家の夜が内側から二度目に到着するものとして感じた。
偏頭痛は釘だった。これは*充填*だった。縦坑は沈泥と膜と動く中層を受け、置く場所は、半球の切片の壁、コア試料の黒い糸に溶着した記録器、圧が平らにし鋳型が据えた空隙以外になかった。瓶の目が井戸の暗くなるのを見た。神経の切り株の中の絵は、灯籠の白から錆色へ、痣の内側の色へ変わった。
自分から取り出されたもので、洗礼されていた。
巣は脳より先に洗礼盤を知っていた。
記録器が古い溶着から離れ、牛乳の屑を、格子の窓を、冠の縁を横切り、刻む鎖となって縦坑を下りた。注ぎの中へ消えた。その rattling は一つの音になり、和音になり、ハワードが手首の切り株と心臓の穴と肺の布で感じる音になった。壁の向こうの蜂のような、労働の音。
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帰還を測っていた。
源が、蒸留器の分けたものを培養するか。
男に自分の抽出物を孵化させられるか。
時計が第二の始まりを受け入れるか、印の汚れとして拒むか。
十一本目の容器の心臓の栓が震え、二拍を外し、それからハワードの古い律動でも輪のでも鞴のでもない第三を見つけた。借り物の律動。化石の拳が内側からガラスを曇らせた。鋳型の凧の屋根が、古い桁の裂けに沿って窪んだ。皮の帆の下で何かが眠りの中で寝返りを打ったように。
ハワードの口がトンネルを見つけた。
「戻すな——入れるな——それを——」
洗礼盤は溢れて答えた。
暗い珠が井戸の縁に上がり、据えられた冠の内板を這い、蒸留のスリーブを見つけた。外へ取るために作られた蒸留器が躊躇した。それから取った。溢れは十五本目の容器へ走り、容器は以前に引いたどの分画でもない液体で満たされた。より太く、髪ほど細い銀が糸を引き、自ら刻んだ。帰還の産物。自分の汚物と巣の飢えを返された体が作ったもの。
影がその容器を光の中で回した。
記号が第二の果樹園のように積み上がるまで積み上がった。
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井戸は空にしなかった。
洗礼盤は満ちたまま、切った骨と同じ高さに残った。灯籠の棒の横の暗い円盤。鞴が行程するたびに小さな輪を呼吸する。瓶の目はそれを向いたまま。輪は今、中に池を持つ輪だった。ハワード・フーバーはその池を見、池は、空の穴が滴り始めていたなら、トウモロコシの上の夜空に似ていた。
彼は井戸であり、水であり、その教会だった。
洗礼盤のまわりの残渣は、鋳型が保てと命じたから保っていた。
次の処置は、水際で行われるだろう。
すでに、濡れた場所で使える道具を選んでいた。




